「外向きの自分の物語」の奥にあるもの
(本日のお話 1657字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は引き続き、先日より受講している
『Leadership Circle Profile 360』の
リーダーシップアセスメントに関する
4日間の研修の3日目でした。
段々と情報が飽和してきておりますが
学びの楽しさを堪能しております。
*
さて、本日のお話です。
今日も先日の研修の中からの
学びと気付きについて、
皆様に共有させていただければと思います。
理論や研究ではなく
”つぶやき”的な話ではありますが、
「こういうの、あるよなあ、、、」
と思ったことがありました、
というお話です。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【「外向きの自分の物語」の奥にあるもの】
それでは、どうぞ。
■「リーダーシップは砂場から始まる」。
これは、大学院の
リーダーシップのコースにて
学んだキーワードの一つです。
リーダーシップとは
「チームの目標に対しての他者への影響力」
というような定義もありますが、
それは幼少期の砂場での
周りへの影響力しかり
ガキ大将的な存在、
またそうした人との出会い、
班長や委員長、キャプテンなど
何かしらのリーダーシップ経験を
体験したり、見たりしたことによって
”自分なりのリーダーシップ像”
が形作られていくようです。
■そんな前提はどうやら共通するようです。
私が受講中の、
「リーダーシップアセスメント」
のワークショップでも、
実際に、アセスメントの結果を読み解く際に、
”その方(アセスメント受講者)のこれまでの
リーダーシップの旅路を紐解く”
という行為を行うのです。
例えば、
・「最近の出来事」で、リーダーシップに関して
どのような影響を受けたのか
・「キャリアの初期」(入社~若手の時期)に
リーダーシップに関して
どのような影響を受けたのか
・「小さい頃」、例えば幼少期や学生時代、
自分が受けた影響で、現在のリーダーシップに
繋がっているものはあるだろうか(家庭環境等を含む)
、、、
そんな風に、
最近→キャリア初期→小さい頃
と掘っていくわけです。
■私達の
「アイデンティティ」
(自分は何者かという概念)
は、これまでの歩みの中で作られます。
その中で自分が記憶している
印象的な出来事をピックアップして繋げることで
「自分という物語(ストーリー)」
を作っています。
それが、自分の軸とか
自分らしさの自覚に繋がることもあるようです。
■、、、と
そんな話を踏まえた上で、
これが面白いなあ、と
私が思ったことが1つありました。
それが
「”アセスメントの結果と、
自分が語った物語の違い”に注目する」
という話。
例えば、私の解釈ですが、
・過去出会ったリーダーから
「他者への思いやり」を大事だと思った
・自分もそのリーダーシップを
大切にしているつもりである
・でも、「他者への思いやり」ではなく、
「独裁」のようなところが強く出ている
だったとします。
すると、もしかすると、
その方が語った
「他者への思いやりとリーダーシップの物語」
という物語の奥に、隠された、
あるいはまだ語られていない何かが、
存在する可能性がある、、、
というわけです。
■このことを講師の方は
「外向けの自分の物語」
といっていました。
リーダーなど
人前で話す機会が多い人は、
”誰かに向けて語る
自分のこれまでの物語”
が出来上がっているもの。
それは実際にそうだったのかよりも
自分が何度も語っているうちに、
それが舌に馴染んでいく。
すると、同時に
”それ以外のあったはずの
自分に影響を与えた出来事”
を周縁化してしまい思い出せていない、、、
そんな可能性もある、
というのでした。
■おそらく私達も、
「自分はこういう人間である」
と思い至った「自分の物語」が
あるのだと思います。
そうした物語は語るたびに強化され
そして、語ることによって
それ以外の物語が周縁化されるという作用もあります。
としたときに
「自分が思い出していない
周縁化された大切な記憶はないだろうか」
すなわち、
【「外向きの自分の物語」の奥を、探索する】
そのことで
自らのアイデンティティの変容に
つながることもある、、、
そんなことを思った次第です。
皆様は、どんな「自分の物語」を
お持ちでしょうか?
=========================
<本日の名言>
もしこの世界や人生の意味や
自分自身のアイデンティティについての真実を知りたければ、
まず苦しみに注意を向け、それが何かを調べるべきだ。
なぜなら、この世で最も現実味があるのが苦しみだからだ。
ユヴァル・ノア・ハラリ(21lessonsより)
==========================