「自分の配パイでよく頑張ってきた」と思ってみる
(本日のお話 2005字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は終日、個別コーチング。
また夜は10kmのランニング。
*
さて、本日のお話です。
キャリアに関する研修の一環で
個別コーチングをたくさん実施している今日この頃。
その中でしばしば登場する”お悩み”が
「人と比較をして、
自分の強みを認められない」
なるものがあります。
(個人的に超共感)
そして、他にも同じように
感じる人もいるかもしれない、とも
思ったのでした。
今日はそのお話について思うところを
書いてみたいと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【「自分の配パイでよく頑張ってきた」と思ってみる】
それでは、どうぞ。
■「強み」について
研修やコーチングで探求する中で、
しばしばこんな声を頂くことがあります。
「すごい先輩とか同僚を見ると、
自分なんて大したことない、と思う」
とのこと。
「比較して大いに落ち込む」、
という人もいれば、
「比べるのは持病のようなもの。
モヤッとしつつも落ち込むほどではない」
という人
「そもそもそんなに自分に期待をしていない」
という人(本心はともかくとして)
、、、色々いるようです。
■こうした
”比較して凹む”という現象は
割とポピュラーな課題でしょう。
正確特性的なものも
影響している可能性もあります。
ストレングス・ファインダーで言えば
『最上志向』
の資質を持つ人や、
(より良くを目指す。
もっともっと、まだまだ、という向上心を持ち、優秀&最高を目指す。
自分が進むとゴールも高くなる。終わりがないという資質です)
あるいは、
『自我』
(重要人物であると思われたい
世の中に大きな影響を与える存在でありたい。
自分がどう見られているか気になる)
という資質を持つ人だと、
顕著に現れる傾向もあるようにも感じられます。
(個人の見解ですが)
■まあ、資質や特性関係なしに、
大なり小なり
”誰かと比較をする”
というのは、社会的な存在である
多くの人にあるものですが、
しかし、それで
自分のことを認められないとなると
少しもったいないような気もします。
”辛いまではいかないけど、
なんか満足しきれない”
という感じかもしれません。。
■では、この心理状態、
「すごい他者と比較して
己の未熟さに辟易する」
この気持ちに、
どう折り合いをつければよいのか?
そんなときに
個人的に”よく効く”と思う
お勧めの言葉(魔法の呪文)があります。
それが、
『自分の「配パイ」で、よく頑張ってきた』
です。
■なんら理論的な背景があるものではない
持論ですが、なんかホッとするのです。
麻雀をやったことがあると思いますが、
最初に配られた時の「配牌」があります。
あるいは大富豪でも、
ポーカーでもなんでもよいですが
配られた元々の手札があるものです。
人生も同じ。
「配牌の違い」が
望む望まないに関わらず、
すべからくあると思われます。
元々、運動能力がよかったり
元々、外見的に美しかったり格好良かったり、
元々、頭が良い(知能の高さ)などの
遺伝的な特性を始め、
これもなかなか変えづらい
生まれた育った家庭環境もあるもの。
また幼少期から積み上げてきたものが
たくさんある人では同年代では
圧倒的な差だったりします。
■そうした中で
相対的に見てみると
勝てない人にはやっぱり勝てません。
こんなことを比べて残念がってしまう
自分の器の小ささにすらやっぱり辟易しますが、
こうしてしまう思いが発生するのは
止められません。
でも、これまた当たり前の話すぎるのですが
視点を「自分の中の時間軸」にするのです。
そして、
『自分の「配パイ」で、よく頑張ってきた』
と思えると、
元気とやる気が出て
自信が生まれる気がするのです。
■自分の例で恐縮ですが、
私(紀藤)の場合、
小中学は運動ができずに背番号は一番うしろ、
身長はクラスで1~2番目にに低く体も弱く、
高校時代はぜんそくの発作で夜間病院に行き、
別に勉強ができるわけでもない、
まるで自信があるとは言えない
幼少期、青年期を過ごしてきました。
就職は外食の社員として入社するも
メンタルを含め、逃げるようにやめてしまいましたし、
決して能力が突き抜けて高い人材では
なかったように認識しています。
華々しいキャリアでもなく、普通です。
■遺伝的要因、環境的な要因、
運の要因もある中で
今の結果は、全てが本人の責任
という事も言えません。
ある視点から見れば
自分が持たざるものであった、とも言えるし
また別の視点から見れば
自分が持っているものだった、とも言えます。
自分のことを相対の世界でみると、
上を見たらキリがなく、
また下を見てもキリがありません。
■しかし、それがどんな手であれ
「自分の配牌から積み上げたこと」
に注目する。
そしてこれからも積み上げてみることを
ゲームとして楽しんでみる。
単純なことですがそのことこそが
自尊心が高めてくれて、
これからの歩みを前向きに
考えることができるようになるかもしれない、
そんなことを思います。
月並みですが、比べるのは過去の自分、
ということで日々積み重ねていきたいものだ、
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
ゆうゆうと焦らずに歩む者にとって長すぎる道はない。
辛抱強く準備する者にとって遠すぎる利益はない。
ラ・ブリュイエール
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