「理想のリーダーシップ像」は、"スナックのママさん"から学んだ
(今日のお話 1653文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
週末は人生初のゴルフコンペなるものに参加。
ダイヤモンド経営塾で知り合った、
お世話になっている社長さんと共に、
品川のとある「カラオケスナック」に
何度かお供させて頂いたがきっかけ。
そのスナックにおいて
20周年記念のゴルフコンペがあり、
勢いで「参加する!」と言ってしまったため(苦笑)、
土曜日に参加してまいりました。
結果としては、ぶっちぎりの
「ブービーメーカー賞(=ビリです..)」
を記録し、付け焼刃での打ちっぱなしでは、
通用しないことを実感。
何事も練習が必要ですね。
さて、本日は、
そんなスナックに関わるお客さん、
従業員の女の子の皆々様とゴルフコンペをする中、
「リーダーシップ」
について、考えさせられたことがありました。
今日はそのお話について
皆様に共有したいと思います。
では、どうぞ。
■ちなみに、このスナックは創立20周年。
昔ながらの赤いソファーと、
こじんまりした店内で、
決して「今風」という感じではありません。
いわゆる、昔ながらのスナック風。
ママは還暦だそうで、
なんとママの娘さんも昼はOLをしながら、
夜は接客を手伝っています。
女の子たちはアルバイトが多いようで、
昼間はOLをしながら夜はバイト、
そんな方々が多いそう。
しかしながらそんなスナック、
品川という場所柄もあるかもしれませんが、
仕事においてかなりの偉い立場にある方々が
常連として名を連ねている様子です。
いつも賑やかで、
楽しそうな様子が素人目にも判ります。
なぜ、このお店は、
こんなに愛されるのだろうか。
そんな疑問を持ちながら、
先日、ゴルフコンペに参加させて頂き、
何となくその理由がわかった気がしました。
■ゴルフコンペの朝は、
6:30集合で貸切バスが出発でした。
当然普段働いている女の子も、
土曜日の朝から、ある意味エクストラ出勤。
ですが、皆顔を揃えて楽しそうな雰囲気です。
と、いうよりもリラックスして、
居心地の良さそうな自然体のように感じました。
そこで、バスで隣になった女の子に、
率直に聞いてみました。
「昼間働いて、夜働くと、大変じゃないですか?」
すると、こんな答え。
「いや、楽しいんですよ。
初めは、お店を見て(その古めかしい内装から)大丈夫かな?
と思ったけど、色んな人と話せて、刺激になるんです。
あと、ママが話しやすい。 いろいろ気を遣ってくれて。
ここで働けてよかったって思っていますよ。」
とのこと。
そして、ゴルフでラウンド周りをしている時、
ママがお店の別の女の子の従業員と電話で話をしていました。
何の話かは分かりませんが
「大丈夫?どうかした?
なんかあったらすぐに言ってね。ありがとうね。」
とママが、女の子の
実の母のように気遣っている姿が目に写りました。
また、ゴルフが終わり、
皆で打ち上げのパーティーの際。
宴もたけなわで、
ママからの20周年のコメントは、
涙ながらのこんな感謝の言葉でした。
「皆さん、いつもありがとう。
皆さんのおかげです。
そして、働いてくれる女の子のみんな。
昼の仕事も忙しいのに、いつも本当にありがとう。
大変で疲れているのに、「ママ、おはよう!」って
言ってくれて、元気をもらっているんだよ。
20年やってきて、本当に良かった」
■ここで強く思ったのは、
ママがお客さん、そして従業員から
愛されているということ。
そしてそれ以上に、
お客様だけでなく、
「ママが働く女の子達に対して、
多くの気配りと、愛情を持って接している」。
このことを感じさせられたのです。
そして私は、このママの姿を見て、
「ママこそ、世に言われる
『サーバント・リーダーシップ』を形にしたようなリーダーだな」
と思わず感じてしまいました。
サーバント・リーダーシップ、とは、
「サーバント(奉仕する)」リーダーという意味。
リーダーである人は、
ムチを持って叩いて支配するのではなく、
まず相手に奉仕をし、心を動かす。
そして相手を導いていく。
そんな「支配型リーダー」と対局にある、
リーダーシップの形を呼びます。
そして、
ママはまさしくそんな人だったのではないか、
そう思いました。
■働く皆が、楽しく働けているかどうか。
やりがいを持って働けているかどうか。
誇りを感じられているだろうか。
そんなママの想いを、
スナックを囲む人々の姿と、
ママの慈愛に満ちた姿勢からひしひしと感じたのです。
だから、このお店は愛され、
普段は偉い立場にあり戦いに身を投じている人たちも
心休まり、愉快な場所として集まり続けるのではないか、
そんなことを思ったのです。
目に見えずとも、
愛情や気遣いはにじみ出て伝わるもの。
そして人を動かすもの。
リーダーたるものどうあるべきか、
その一つのあり方を、
考えさせられた1日でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。