忙しいビジネスマンにありがちな「モグラ叩き症候群」に注意する
(今日のお話 1528文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
先日は3件のアポイント。
夕方からはグローバルタレントマネジメントというイベントの
懇親会に参加いたしました。
最近、公私とも色々な人と
ご縁を持つ機会が増えてまいりました。
このご縁を大事にしたいもの。
■さて、早速ですが本日のお話です。
実は、私、先週今週と、
やたら疲労を感じておりました。
「なぜだろう?」
と自分に問いかけ、
ふと思い当たったことがありましたので、
その気付きを共有したいと思います。
では、どうぞ。
■疲労を感じていた今日この頃。
先週から今週にかけての自分を振り返り、
どうやら、自分は
【モグラ叩き症候群】
に陥っていたようです。
「モグラ叩き症候群」とは、
現代の忙しいビジネスマンが
つい陥ってしまいがちな状況を表した言葉です。
(ちなみに、私が勝手に名づけた造語です)
”モグラ”とは、私たちに、
日々迫ってくるタスク、緊急の仕事の例えです。
そして、
どんどん出てくるモグラを、
反射的に叩いて、叩いて、叩きまくるのが、
「モグラ叩き症候群」。
すなわち、
「ToDoリストに追われ、
飛んできた仕事、急に発生した仕事(=モグラ)を
打ち返し続けている状態」
のことを言います。
■そしてこれがちょっと、
気持ちイイのです。
来たメールに直ちに返信し、
対応案件も即座に処理する。
ToDoリストをバシバシこなす。
すると、ものすごく
”仕事をしまくっている感じ”
がします。
しかし、です。
これを繰り返していると、
猛烈にモグラ叩きをし続ける手が疲れてくるが如く、
「果たしてこれでよいのだろうか?」
「本当にインパクトのある仕事ができているのだろうか?」
そんな不安と疲労感と共に、
充実感が減退する感覚を覚えたりするのです。
すると、ついぼーっとしたくなったり。
何かモチベーションが下がる、など影響が出たり。
私自身、予定が入っている、
という忙しさにかまけて
日々の仕事の優先順位づけが、
なあなあになっていたのかもしれません。
そして、
つい打ち返す系の仕事にハマってしまい、
それゆえに、疲労を感じるようになっていた。
そんな状態が、近頃の自分だったのでは、
そのように感じたのです。
■ちなみに、この”モグラ叩き状態”は、脳科学的に、
「緊急中毒」
と呼ばれるものでもあるそうです。
飛んできた仕事に対応すると、
脳内に”ドーパミン”という快感物質が分泌される。
これが、気持ちいい。
だから気持ちよくなりたくて、
つい緊急のことに飛びついてしまい、中毒化してしまう。
しかしながら、
本当に影響があり、
インパクトが大きく、
充実感を得る」仕事や時間の使い方は、
『緊急ではないが、重要なこと』(=第二領域、と呼びます)
すなわち、
・先を見越した重要な仕事の計画
・熟慮し、創造性を働かせた仕事
はたまた、
・健康を考えた運動
・自分を磨くための勉強
・人間関係を良好にする活動
等をバランスよく行っているときにこそあります。
■もちろん、一時的に何かに集中すること、
全精力で目まぐるしくやってくる仕事をし続けるときも、
時としてあるかと思います。
しかし、ToDoリストが完全な主役になり、
成果を上げるという目的を忘れ、
それを叩き続けること自体が目的になっては、本末転倒です。
自分にとって大切なこと、
インパクトがあることを、
常に見極めていきたいものですね。
「モグラ叩き症候群」に、気をつけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。