できたことは、できなくなる
(今日のお話 1642文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
先日は久しぶりに1件のアポイント。
予定が入っていないと、
何だかそわそわしてしまいますが、
きっと職業病ですね。
とはいえ、ご無沙汰していた皆様への電話、
先々の企画などに注力出来て、
結果的によかったなと思ってみたり。
(そして、今日の今日で急遽ご来社頂きました、
Tさんありがとうございました。
来年は、益々頑張りましょう!)
さて、それでは早速、
本日の気付きについて。
私の大好きなテニスネタから、
「できたことは、できなくなる」
というテーマで、
”学びのルール”について考えたいと思います。
ではどうぞ。
■非常に私事の話になりますが、
最近、テニスにおける、
私のテーマは「サービス」でした。
テニスの中でサービスは、
唯一自分で完結するショットです。
つまり、
”決められた整ったフォームで、
決められた整った手順で打つこと”
ができれば、基本的には、
ナイスサーブとなる。
そしてナイスサーブがたくさん入れば、
試合にも勝てる確率がグンと高まる。
と、いうわけで2か月ほど前から、
そんな「サービス」を重視し、
コーチのサービスのフォームを真似して、
自身のサービス改善に取り組んでいました。
スマートフォンで、
コーチのフォームを撮影して、
それを日々見返す徹底っぷり。
■その甲斐あってか、
「サービス、すごくうまくなったね」
「全然、見違えるようだよ。」
「早くて、深くなったね」
なんて、嬉しい言葉と共に、
褒められるようになったのです。
(とはいっても、大したレベルではありませんが…)
しかし、です。
どこか調子に乗っていたのかもしれません。
またここ2週間ほど、
あんなに上手くいっていたサービスが、
全然上手く打てなくなってしまい、
「なんでだろう、あんなにいい感じでできていたのに…。」
「コーチのフォームをイメージして打っているのに、
なぜ上手くいかないのだ。」
・・・
悩む日々が続きました。
■その時、はたと、あることに気が付きました。
それは、
「最近、コーチのサーブの動画を見ていなかった」
ということ。
もしかすると、
「一旦できるようになった」ということに
胡坐をかいていたのかもしれません。
コーチのサービスの動画(教本・お手本)を見ず、
自分の感覚に頼っていた結果
構えの立ち位置、手首の確度、トスアップの場所
などが、微妙にずれてきており、
上手く打てていた時のサービスのフォームと、
変わってしまっていた。
そして、そのことに、
「何かおかしい」と感覚では思いながら、
気付いていなかったわけです。
そして思いました。
「やっぱり、基礎・基本というのは、
教科書(コーチの動画など)を見て、
何度も繰り返さないといけないのだな」
と。
■そして、この話の中に、
「学ぶことのルール」があるように思うのです。
先ず一つ目は、
学び、成長する過程においては、
1、【一度できたことでも、できなくなる】
ことがあるということ。
そして、完璧に出来るようになるためには、
2、【基本となる状態を”鮮明に”思い出すこと
そして何度も何度も反復する】
というステップが必要であるということ。
当たり前のことですが、
こんなことを強く痛感したのです。
■そして、これはテニスだけでは
ないようにも思います。
研修や本、その他諸々で学んだ、
・時間管理術
・営業におけるプレゼン方法
・効果的な話の聞き方・傾聴
・高いレベルでの業績管理方法
なども、きっとそう。
師範・先生・講師と言われる人から学んで、
「一度できた」
からといって、
永遠にできるという類のものでは、ないのだと思います。
一度学んだこと、
できたことができなくなって、悩む。
また教科書を見て、
先生に教えを請うたりして、
基礎を思い出し、立ち戻り反復をする。
でもまたできなくなり、
基礎に立ち戻る、、、
そんなプロセスを繰り返すことで、
螺旋状に成長をしていく、
それが
「学ぶこと」「成長すること」
だとも思うのです。
■そして最後に。
人は忘れるものだからこそ、
定期的に思い出すことが必要です。
だからこそ、”学ぶ”ときには
学びを思い出しやすくする
「学んだ概念を思い出す教科書」
を用意すると、より効果的です。
長くなりそうなので、
明日に続けたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。