「よく目にする日常」に疑問を持つ
(今日のお話 1296文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
年末年始の過ごし方ですが、
もっぱら山崎豊子の本を読みあさっておりました。
ようやく合計3000ページクラスの
長編小説『不毛地帯』を読了したと共に、
現在は沖縄返還問題にまつわる、
報道と国家権力の繋がりを描いた『運命の人』を
読み進めております。
これらの小説を読んでいると、
今まで何となく読み流していた、
聞き流していたニュースが
今までより色鮮やかに、理解できるような気がしてきます。
今日は、
”新しい情報を得る価値”
について、思うところを
お伝えさせて頂ければと思います。
それでは、どうぞ。
■前から少し不思議に思いながら、
特に調べていなかったことがあります。
それは、ある車のナンバーについて。
弊社のオフィスが永田町付近にあるため、
よく『外ー0201』
などと「外」から始まる車のナンバーが、
しばしば通るのを目にします。
この「外」マークが、
外交官を表していることは知っていましたが、
その後の0201のような番号に、
特に意味を考えていませんでした。
*
しかし、先日小説『運命の人』を読んでいて知ったのが、
・それが国を表す番号でできていること
(たとえば0201であれば、アルジェリア)
・外に○がついている番号はその国のトップであること
さらに掘り下げてみると、
”外交官などの車両は日本国法の適用除外となり、
外交官車両が交通違反を起こした場合も、
直接処分を受けない。”
というように事故や交通違反も
免除となる治外法権のルールがある、
というようなこともわかりました。
■これらの知識は知っている人にとっては、
当たり前のように知っていると思います。
私が「へえー、そうなんだ」と思ったことも、
ある人にとっては当然だったりするかと思います。
ただ、ここで私が感じたことが、
”普段目にしているけれども、
その意味や背景情報を知らないことは、
たくさんあるのではないか”
と思ったのです。
先ほどお伝えした私の「へえ、そうなんだ」という話も、
”外交官ナンバーの実情を知っているか否か”
という、部分的な知識の話です。
でも、そういった小さな事実を一つ知ることで、
「他の国でもこういったルールがあるのだろうか?」
とか
「外交官の仕事とは、どんなものなのだろうか?」
とか、
「いつからこういったルールは整えられたのだろうか?」
と、連鎖的に他の疑問も膨らみ、
広がっていくように思いました。
■私たちの身近にも、
「そもそもなんなのか?」
というルールや仕組みが、
いたるところにあるのではないか、
と思います。
今ある会社のルールだってそう。
・稟議の上げ方
・モノの管理の仕方
・当たり前といわれる営業の仕方
なども、よくよく考えてみると、
「なぜ、こういったやり方をしているのか?」
と疑問に思えることがあるのではないかと思います。
でも、意外とそういった
”「身近な当たり前なこと」は、そもそもなぜそうなのか?”
と疑問に思ったり、
調べてみることは意外と少なかったりする、
そのように思うのです。
『よく目にする日常に疑問を持つ』。
当たり前のことかもしれませんが、
意外と見落としがちで、
考えてみると新しい発見がある大切なことではないか、
そんなことを外交官ナンバーの話から、
感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。