「バッターボックスに立つ前に諦める」という”愚”を犯さない
(本日のお話/2134文字 読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、朝からテニス、
その後、体育館にて壁打ちの練習。
来月テニススクールの友人と、
ごく小さな試合にでるので、貢献すべく、
ちょっとでも上手くなろうと奮闘中。
また、午後からは妻とともに、
映画『何者』ならびに、
『君の名は。』(二回目)を鑑賞。
どちらもよかったですが、
特に『君の名は。』、大好きです。
2回目でも引き込まれっぱなしでした。
(この話はまた後日、
ぜひ語らせていただきたいと思います。)
*
さて、本日のお話です。
今日は、昨日見た『何者』を見て、
連想するエピソードがありました。
連想したものは、
最近学んでいる「武士道」の生き方。
今日はこの二つを絡めて、
「バッターボックスに立つ前に諦めるという愚」
について、思うところを
お伝えさせていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■映画『何者』のストーリーは、
就活戦線で迷い、悩む学生達が主人公。
内定って、何?
働くって何?
レールに沿って生きるのは嫌だ。
自分は何がしたいのか?
内定をもらった友人への嫉妬。
ツイッター、フェイスブック社会。
現代に生きる若者の
それぞれの葛藤を抱えつつ、
就活を通じて自らの生き方、あり方、
世の中の仕組みなどを否応無く考えさせられる、
そんなお話です。
(人材採用、人材育成関連の
仕事をしている方はオススメです。
自分たちの仕事についても考えさせられるお話です)
■その中のワンシーンで、こんなシーンがありました。
就活に冷めて、
否定的に物事を分析している登場人物の1人。
「俺はレールに乗りたくない」
「お前らとはちがう」
「俺は優秀なんだ」
そう自らに言い聞かせているように振る舞う彼。
彼に対して、その友人の1人の女の子が、
このようなことを言うのです。
「何もしてないのに、偉そうなことを言わないで!
10点.20点の評価しか貰えなくとも、
何もしていないあなたよりマシだよ」
と。
「頭の中にあるうちは、なんだって傑作なんだよ」
そう言い放ち、去る、もう1人の友人。
そして、それに対して、黙る彼。
(具体的なセリフの内容は忘れてしまいましたが、
こんなニュアンスです。)
■この話を聞いて、
「あー、あるよなあ、、、」
とその弱さへの共感もする一方、
こんな話を思い出したのです。
それは、日本の偉人の一人、
西郷隆盛が語ったとされる話でした。
彼は『西郷南洲遺訓』において、
こんなことを語ったとされます。
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歴史を学び、偉大な古人の足跡を知ることは、大切です。
ですが、ここで、ただ歴史の知識を得るだけを目的とするようなら、
学ぶ意味はありません。
過去の成人賢人について記された文献をひもときながらも、
自分自身は「こんな聖人賢者になりたい」という高い志を持たず、
それどころか、
「私などは初めから、こんな聖人賢者にとても及ばない。
こんなふうには生きられない。
そもそも持って生まれた才覚が違うのだから、仕方ない」
ーーーなどというのは、じつに卑怯です。
戦場にあっていざ合戦の火ぶたが切られる直前に
逃げ出すような浅ましい態度よりも、更に卑怯である。
折角の手本を見て、見て見ぬふりするごとき、
そうした態度。これは、謙虚とは全く違う。
ただ、道を志す辛さから逃げて、
しかも、その振る舞いをごまかそうとしているだけである。
『話し言葉で読める 西郷南洲翁遺訓』(著:長尾剛)
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■「真剣に取り組んでできなかったら、カッコ悪い」
そう思って、、
「やればいいとわかるけど、
できるかわからないからやらない」
と何もしないこと。
それは、
”ビビって敵前逃亡より、もっとずるい”
そう、西郷さんは語るのです。
失敗するかもしれない。
そんなダサい自分は嫌。
だから、そもそも挑戦しない。
一方、そんな無謀なことに挑戦し、
泥まみれで失敗している人を冷ややかに見て批判する。
こういった行動に、なんというのか、
”スッキリしない気持ち悪さ”を感じるのは、
きっと私だけではないはず。
やっぱり、
「挑戦」とか、
「勇気」とか、
暑苦しい話かもしれないけど、
皆がどこかで感じる美徳、
原則と言えるものなのではないか、
そう感じるのです。
「失敗するかもしれない」、と思いつつ、
それでも挑戦することは、確かに勇気がいります。
でも、バッターボックスに立つ前から
そもそも諦めることは卑怯である。
目指すものが分かっているのに
目指さないのは、愚かである。
そう、自らに戒めつつ、
”一歩前に踏み出す勇気”
を常に持ち続けたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。