目標設定&達成に強みを活かす方法3選 ~書籍『Character Strengths Intercention』より #21~
(本日のお話 1770字/読了時間2分)
■こんにちは、紀藤です。
昨日は午前中に、健康診断。
その後、2件のアポイントでございました。
どうでも良い話ですが、バリウム&下剤を飲んだ後のアポイントは実に大変であることに気づきました(汗)
皆様もお気をつけください。
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さて、本日のお話です。
本日も引き続き、書籍『Character Strengths Intervention』を題材に「強み」の世界を探求してまいりたいと思います。
もう「#21」となっており、一体どれほどこの本を掘り下げるのか・・・、と自分でもツッコミたくなる気持ちですが、今日で終了です。
今日のテーマは強みを用いた「目標設定と達成」についてです。
特に、強みを使って自分自身の目標を達成することは、仕事生活では特に気になるところですし、ウェルビーイングの5つの要素、PREMA理論にも「達成(Achievement)」は含まれている内容です。
それでは、早速まいりましょう!
■目標設定・達成に強みを活かす方法
性格の強みは目標設定における手段や目的として機能することが知られています。では具体的にどのような方法があるのか見てみましょう。(個人的におすすめのものを★1~3つで記載しております)
(1)強みを用いた目標設定(★★)
VIAの24の強みの中で、特に「希望」「慎重さ(思慮深さ)」「忍耐力」が目標設定を強く関連しているとされています。
・希望:目標を”見通す”ことに役立つ
・慎重さ:目標を”計画する”ことに役立つ
・忍耐力:目標を”達成する”ことに役立つ
よって具体的なステップとしては
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1,「希望」の強みを意識して使って、自分の興味や価値観とリンクする目標を設定する
2,目標をSMARTゴールなどのフレームを活用して計画する(その際に、「慎重さ」の強みを活用して詳しく、現実的に計画する)
3,目標に向けた行動を継続する上で「忍耐力」の強みをどのように役立てるかを考える。
※その他の自分の「特徴的な強み」が目標達成の手段に役立つかどうかを検討する
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とされています。
それぞれ自分の上位の強みではないとしても、「それぞれの強みの要素が自分の中にあると考えて活用してみる」というのがこちらのコンセプトになるようです。
(2)実行意図(★★)
実行意図とは、「性格の強みを高める目標」を計画する際に、「いつ、どこで、どのように行動を起こすかを計画する」という方法です。「もし○○なら、XXする」という形式で、事前に目標達成に向けた行動計画を立てる、というものです。
(たとえば、「好奇心を高める」という目標を立てるときに、「もし平日朝7時におきたなら、PCを立ち上げて新しいサイトを探索する」などです)
手順としては以下のステップになります。
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1,目標の詳細:望む目標を定めます。目標の詳細とその達成への経路を考えます。行動を起こすタイミング、場所、方法を考慮します。
2,障害と機会:発生する可能性のある重要な状況を予測します。障害は何か?どのような機会が生じるか?を検討します。
3,「もし~なら」を設計する:内部(感情、心配)または外部(人、状況、場所、時間、物)について、具体的な障害や機会を検討します。
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(3)最良の自分(★★★)
目標を設定するには、未来を見据えること(自分の人生をどのように進めたいのかを考える)ことが手がかりとなります。このワークでは、「性格の強みを自分の人生の目標にリンクさせること」を行います。
強みを人生の目標と接続することで、強みに対する目標が自分にとって意味あるものになると感じられます。
概要は「自分が5年後に最良の自分だったとした時に、どんな強みを発揮しているのか」を考えるということを行います。具体的には以下のステップとなります。
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1、将来の時間帯を選択する:例えば、6ヶ月後、1年後、5年後など将来のその時点であなたが最良の自分を表現していると想像します。自分にとって満足のいく、興味のある最良の自分を視覚化します。詳細を細かく想像してください。
2,詳細を書く:かなり明確なイメージができたら、その詳細を書き出します。最良の自分を書くことは、将来の論理的な構造を作り出すのに役立ち、曖昧なアイデアや断片的な考えを具体的で現実的な可能性に変えるのに役立ちます。
3,観察された性格の強みを書く:このイメージの中で観察される性格の強みと、書かれた内容について書きます。そして、このビジョンを現実にするために必要な性格の強みを特定します。
4,具体的な目標と行動計画を書く:この演習から得られた具体的な目標と行動計画を書きます。
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■まとめと感想
さて、合計70ある強みの活用方法について、1つ1つ見ていきながら、実際にやってみたいと思うか?やってみた時に効果があるかどうか?などを想像しつつ、まとめてみました。
研究論文の背景があるとはいえ、実際に行うときに、その実行のしやすさや、メリットが得られそうな感覚がなければ、なかなか行うことも難しいもの。
全体を通じた感想としては、「とにもかくにもVIAアセスメントなどを受検して『強みの認識』を広げること」(強みの語彙を手に入れること)が前提となる印象がありました。そして、「強み」の言葉を手に入れて、自分自身と一致させる上で、それらを人間関係や自分の目標に繋げることができるため、一定程度の勉強は必要なのかな、と感じた次第です。
改めて、「性格の強み」における有名な書籍を読み解きつつ、色んな視点を頂いた次第です。引き続き、強みの探索を続けてまいりたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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