ラーニングバーに登壇して思った「学びは5度美味しい」という話。
(本日のお話 2345字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日、立教大学 中原淳先生の企画「帰ってきたラーニングバー2024」に参加をしてまいりました。
さて、「ラーニングバー」とは、飲食ありの勉強会。
ウェルカムドリンクから始まり、あるテーマについて話しつつ、参加者同士の意見交換も含めて交流を深めていくというイベントです。今回のテーマは”「マネジャーになりたくない問題」の本質”でした。
人事界隈では中原先生のラーニングバーは有名で、以前から参加をしたいと思っておりました。そんな中、大学院の仲間とのお仕事のご縁で、ありがたいことに今回のは登壇者(スピーカー)として参加させていただくこととなりました。
その準備のプロセスを含めて、振り返って「5回美味しい学びの場だったなあ」と思っております。
今日はそんなラーニングバーでの内容について、そして登壇側として関わらせていただく上での学びや気づきについて、皆様にご共有させていただければと思います。
それでは、早速まいりましょう!
■テーマ「マネジャーになりたくない問題」
今回のラーニングバーのテーマは、「マネジャーになりたくない問題」でした。その背景には、管理職の業務負荷、責任の重さ、働き方に見合った報酬ではない・・・などが複雑に絡み合っています。
その重複する大変さに、最近では「罰ゲーム化する管理職」なんて言葉も出てきたりするほど。
では、実際に「管理職にまつわる問題」は何が課題で、それぞれどのような打ち手をすればよいのだろうか・・・? このあたりが気になる方も少ないようだ。でも色々混ざりすぎていてわからない。
よって「こんがらがったスパゲティ状態」になっている管理職問題を溶きほぐし、どうアプローチをするかは企業における喫緊の課題の一つにも見えます。
今回は昨年から半年間にわたってかかわらせていただいた、大学院の仲間がCHROをつとめている急速成長中のマーケティング会社への施策について、事例共有することとなりました。そんな背景で、スピーカー側の一員として、講演の場をいただいたとのでした。
■マネジャーになりたくない問題の「時代背景」
そんな中で私が担当させていただいたのは、イベントに参加頂く皆様から集まった、マネジャー問題に関する350人のアンケート結果の分析です。
「マネジャーにまつわる問題」のあれこれが、合計16000文字程度集まったのですが、それらを分類して、時代背景や背景の課題になる要素を整理してお伝えする役割を担いました。
ものすごーくざっくりお伝えすると、以下のような流れで、「管理職になりたくない問題」の大きな流れは生まれているように見えました。
<時代背景>
◯経営環境の変化
・人手不足 ・コーポレートガバナンスの課題 ・成果主義
↓◯職場環境/人材マネジメントへの影響
・ダイバーシティ推進、エンゲージメント
・メンタルヘルス等
・プレマネ化、労働時間問題、部下数増加
■管理職になりたくない問題の「要素」
そしてもう少しアンケートをみると、「経営/人事のサポート不足」「人事システムの課題」にまつわる複数の要因が、「管理職の負担感」へと繋がっている様子がみてとれました。
特に、「働き方に見合った給与ではない」「管理職のスキル不足、教育不足」「管理職の役割があいまい」「メンバーのこぼれ球ひろい・しわよせ」などは多くの方が言及されていました。
■ラーニングバーを通じて学んだこと
今回のラーニングバーで発表をすることを通じて、大学院の一期生の杉江さん、光延さんと私の三人で、藤井さんの会社への取り組みを改めて振り返りました。
次から次に新しいことが降ってくる中で、一つのプロジェクトをじっくり振り返る機会は、ありそうでない機会でした。
それを、関わった皆とプロジェクトの始まりから終結までを時系列で出来事を書き出しながら、「あのときはこう思っていた」「自分のこだわりはここだった」「分岐点はここだった」とGoogleドキュメントでコメントをしながら話をしました。三者三様の視点の違いを知り、それ自体も大変な学びになりました。
その上で、改めてラーニングバーの「管理職不足問題」という大きなテーマの中で、今回のプロジェクトから、どのような教訓を伝えられるのか?と、この企画を知らない人向けに伝えることを検討する中で、また自分が見落としていた大切なことを復習する機会になりました。
さらには、参加者の方から質問をいただき、対話をする中で、どの部分に興味をもたれるのか?など他者の視点を検討する機会にもなりました。(たとえば、質問項目の聞き方の重要性、管理職問題を罰と言ってしまうことの危うさなど)
さらに、さらに言うならば、100以上の大きな会場で一気に場の空気を作る中原先生の場づくりに感銘を受けたり、久しぶりに多様な人と話をする中で自らの興味が広がる感覚を得たことも、対面のイベントならではの気づきでした。
■まとめ「学びは5度美味しい」
あらためて、「学び」とは、やって終わりではないことを噛み締めています。実践を”経験して”1度美味しい。実践を”振り返って”2度美味しい。実践の”グループプロセスを見つめて視点が広がって”3度美味しく、他者に”学びを伝える”ことで4度美味しく、さらにそこから”対話が生まれ新たな質問をもらえること”で5度美味しい。
たった一つの経験でも、丁寧に振り返ることで、一度掘ったはずの金脈から、まだまだでるぞぉ~!と新たな金が登場するような感覚を得ておりました。振り返りって大事!と、その重要性を改めて噛み締めていた次第でございました。
いやはや、本当に素晴らしい機会でした。
改めて、ご縁をいただいた多くの方に感謝です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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