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3807号 2024年7月27日

「対面で楽しくおしゃべりする」ための3つのポイント

(本日のお話 2542字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。今週はひたすら、研修・研修・研修、そして会食
研修・会食のコンボでございました。

対面での終日研修が5連チャンというのはかなり久しぶりで、途中で声が出なくなるトラブルもあったりしましたが、それで1週間が終わって思ったことは、「対面でおしゃべりするには技術がいる」ということでした。

特に、研修というよりも「何気ない話を楽しくすること」の難しさです。今日はこのことについて、思うことを書いてみたい思います。

■対面での話って、こんなに難しかったっけ?

私事ですが、4月から大学の兼任講師の仕事が始まりました。毎週火曜日の10:45から授業。20年ぶりかのリアル・キャンパス・ライフ。
学生さんと毎週会うようになり、授業が始まるときに「おはよう~」なんて挨拶をしたり、時には雑談をするわけです。
・・・が、なんだかどうにもぎこちない。「あれ、対面で話をするのって、こんなに難しかったっけ?」。ふと思います。

そして本業では、ここ半年で「対面の研修での仕事」が非常に増えました。研修中はプログラムが決まっており、それに従ってお話します。研修は事前準備、台本は最強の味方!とのことで、そこは特に問題はないのです。
・・・・が、休憩中や開始前後で、参加者の方と何気なく話をする場面、あるいは人事の方と何気ないお話をするときに、「あれ、こういうときって、なに話すんだっけ?」と、ぎこちなく感じるのでした。

改めて思います。
「対面での話って、こんなに難しかったっけ?」と。

■「人と楽しく、テンポよく話をする」ためのポイント

特に「対面」で、「人と楽しく、テンポよく話をする」というのは、ふと思うと色々な知識とスキルを駆使していることに気づきます。

話のタイミングや、抑揚、相槌の打ち方。話のテーマの選び方、自分が話す割合・聞く割合など、様々なもので形作られるようです。

そして、最近感じた、以前よりも「なんだか話がぎこちなく理由」を考えたときに、いくつか思うことがありました。あくまで私個人の文脈であり、一般化できるかは不明ですが、3つほどポイントがあるように感じます。

◯(1)「聞く」と「話す」のバランスが大事

良いのか悪いのか「コーチングを学んだこと」で、自分のコミュニケーションのパターンが、「聞く」ほうに偏っている傾向があるように思いました。

いつも「それってどういうこと?」「そのとき、どう思ったの?」などど。でも、「やたら聞いているけれども、雑談として盛り上がっているわけでもない現象」もときに起こっていることに気づきます。

何かの番組で、女優の田中みな実さんが「自分の話をしなくて、あれこれ深堀りだけしてくる人は、なんかヤダ」みたいにいっていましたが、まさにその状態。「聞く」も大事だけど「話す」も大事。要はバランスです。

◯(2)「興味があるネタ」を仕入れる習慣

先日のあるイベント後の懇親会で「『推し』ってある~?」なんて話が出ていました。そのときに、ある方は有名なアーティストの話をしていて、皆が「わかるわかるー!」と盛り上がっていました。その傍ら、私は全くわからず、スマフォでこっそりその名前を調べるという、おじいちゃんのようなことをしておりました。

言い訳はたくさんあります「家にテレビがない」「メディアに触れていない」などなど。でも、誰かと話をしていく上で、「共通の話題づくり」はやっぱり大事で、世の中で注目されていることは知っておくのも大事だなあ、などと思ったのでした。オリンピックって、今日開幕だったんだね・・・が今日の朝の妻との会話でした。

◯(3)対面とオンラインのおしゃべりのリズムを使い分ける

そして、対面でのコミュニケーションがなんだか苦手になったもう一つの理由が「オンラインでのコミュニケーションのタイミングに慣れすぎてしまった」こともあると思ったのでした。

オンラインは、「誰かがしゃべってから、次の人がしゃべるため、感情が増幅されない」傾向があります。話がかぶると聞こえなくなってしまうので、話して次、話して次、と一つずつバトンを渡して話が続いていきます。よて、話の掛け合いで盛り上がる現象は起こりづらく、比較的落ち着いた空気で話が進む傾向があります。

一方対面では、「誰かが喋りながら、かぶせたり笑ったりして、感情が増幅されていく」傾向があります。一つのことで笑いが起こったら、その笑いが消えないうちに立て続けに話を放り込んで、更に笑いの火が燃え上がっていく、みたいな感じです。この中での対話の技術は、オンラインとは全く違うものになります。

このオンラインと対面の違いを理解せずに、同じようにオンラインのようなリズムでしてしまうと、なんだか盛り上がらんなあ、となってしまうように思いました。

■まとめ

今日のお話は、オンラインではなく「対面」でどのように話をすると楽しくおしゃべりできるかを書いてみました。対面のお話が上手な人もいて、そういう人がいるだけで、こちらも元気をもらえます。できれば、元気を提供する側になりたいものです。

私も最近は、研修などで対面で初めてお会いする機会もぐっと増えてきました。もうちょっと自分の話の引き出しを拡げていきたいものだ、そんなことを思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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