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3816号 2024年8月6日

心が充実する「週間計画」のつくり方

(本日のお話 3258字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件の打ち合わせ、ならびに研修プログラムの企画・開発でした。



さて、本日のお話です。

「忙しい」は「心を亡くす」などと、しばしば言われます。

締切がある仕事が続くと、前に前に駆り立てられて、気づくと毎日が過ぎていくということ、結構あるように思います。そんな日々では、「自分の大切なこと」を取りこぼしている感覚もあり、まさに、心をなくしている感じです。

さて、最近私もそんな状態だったのですが、その理由を考えたときに、私の場合、「ある大切な習慣をやっていないこと」に、はたと気づいたのでした。結論を言えば「週間計画を立てる」ことです。

今日はこのお話について、気づきと学びを、皆さまにご共有させていただければと思います。一つの計画の立て方として、よろしければご参考いただければと思います。

それではまいりましょう!

■週間計画は「大きな石」を考える

さて『7つの習慣』という世界4000万部のベストセラーのビジネス書があります。お金や地位などに限定されない、「人としての成功」にフォーカスをした書で、それには7つの習慣があるんだぜ!とした本です。

ここでは語り尽くせないほどの名著で、私のバイブルであり、この本に出会えたおかげで、今があると言っても過言ではありません。多分、そう思っている人は私にもたくさんいる気がします。



この本の中では「時間の使い方」についても書かれています。

具体的には、『第3の習慣 最優先事項を優先する』という習慣です。

ポイントは「第二領域(=緊急ではないが重要なこと)を優先せよ」ということで、要は「自分の『大切なこと』に時間を使いなさい」という話です。

この大切なことを『大きな石』と比喩的に表現をしています。

大きな石には大きく2つの意味が込められています。

まず1つ目の「大きな石」の意味は『自分にとって大切な役割』のことです。仕事の役割もあれば、親・パートナーとしての役割、地域の役割、趣味を追求する人としての役割など、様々なものがあります。

次に2つ目の「大きな石」の意味は『自らを磨く活動』です。これは「第7の習慣 刃を研ぐ」で詳しく述べられていますが、人が持つ「肉体」「知性」「精神」「人間関係」の4つの側面を磨く活動をしましょう、ということです。
人の持つ最大のリソースは、自分自身なのです。

(参考:以下動画に、コヴィー博士自身による「大きな石」が説明されています。大変わかりやすいですので、おすすめです。)
HTTPS://WWW.YOUTUBE.COM/WATCH?V=ZV3GMTOEWT8

■「30:10の法則」で計画を立てる

さて、この「大きな石」が大事なんだね、ということですが、具体的に、何をどうすればよいのか?

そのポイントが「30:10の法則」と呼ばれています。

――――――――――――――――――――――――――――
1)週のはじめに30分計画をして、今週の計画に組み込む。
2)毎日10分、1日の時間の使い方を考える。
――――――――――――――――――――――――――――

という実にシンプルな活動です。私ごとですが、この習慣をかれこれ15年以上やっていますが、積み重ねると凄まじい威力を発揮しています。
投資よりNISAより、まずこっち!と声高に主張したいです。

たぶん、ウルトラマラソン100KMを走れるようになったのも、TOEICが400→800に上がったのも、大学院に入学できたのも、論文100本ノックが終えられたのも、この習慣を「週間計画」として組み込んでいたことが、影響していたことは、間違いありません。

余談ですが、この「大きな石を週間計画に組み込む」行為は多くの人に注目されていました。『7つの習慣』の愛好家のための手帳に「フランクリン・プランナー」と呼ばれるシステム手帳が1990年代後半~2000年代に流行り、2000万人が使っていたそうです。

この手帳の主要な機能が「大きな石の週間計画欄(自分にとって大切な役割、自分を磨く活動)」があり、考えさせられる&毎日見返す仕組みになっているのが特徴です。

人は、習慣の生き物。
地味なようですが、大事なことを日々見返すのは重要です。

■計画はデジタルか?アナログか?

さて、私もそのフランクリン・プランナーをかつては使っていました。

ですが、重くかさばるためので、7年前からコンパクトな手帳(陰山手帳)に変えました。ただし、上記でお伝えした機能「大きな石」は手帳の中に自分で書き入れて、フランクリンプランナーと同じような機能を持たせて使っていました。

しかし、GOOGLEカレンダーなどデジタル化がますます進んできました。
「これ、紙の手帳を保つ意味あるんだろうか?」と思い始めたため、今年に入ってからは紙の手帳は完全になくしました。

手帳の機能(計画やメモ)は、完全にデジタルに移行。予定や計画はGOOGLEカレンダーに、メモはNOTIONやIPHONEのメモ機能に統一したのでした。

ただ、やってみて冒頭の話に繋がるのですが、メリット・デメリットがあることにも気付きます。

◯デジタル化する「メリット」

まず計画をデジタル化するメリットは、「圧倒的に使いやすい」ことです。

具体的にいえば以下のようなメリットがありました。

<計画をデジタル化するメリット>
・紙の手帳を取り出す必要がない(紙はペンなど手間がかかる)
・PCからもスマフォからも入力可能
・色分けで活動毎にどれくらい時間を使っているか見やすい
・そのため1週間の活動も振り返りやすい
・誰といつ会ったのかなど検索もできる など

そして、このメリットから具体的な記入の流れとしては以下をやっていますが、時間の計画・振り返りが大変やりやすいです。

(1)週のはじめに計画(予定)を入力
(2)週の終わりに実際の活動内容と時間を記録する

計画をする時間も、隙間時間に行えるようになりました。かなり便利。

◯デジタル化の「デメリット」

一方、デジタル化のデメリットもあります。それは「計画する・したことを、忘れがちになる」ことです。

ようやく冒頭の話に戻るのですが、週間計画をデジタル化すると「入力しやすい=いつでも入力できる」と思えると、つい忘れがちになることに気付きました。今年に入って変更した「完全デジタル化のデメリット」です。

というのも、今までは「物理的な手帳」を「毎週はじめに開いて書く」という行為が習慣になっていました。つまり、「習慣がモノと紐づいている」ため、比較的ヌケモレも少なかったと思われます。

また、手帳を開くたびに「大きな石」で計画したことが目に飛び込んできていました。よって、意識する回数が必然的に増えていました。
すると、実行する確率も高くなる。こうした機能は、アナログだからこそ得られた価値だったと思います。

だから、「あ、走んなきゃ」「研修あるけど早朝にランニングいけるか・・・」「この30分でピアノ練習もできそうだ」となっていました。

意識するから、大切なことに時間を取れるのです。

■まとめ「心を充実させる週間計画とは」

ふと、この1ヶ月くらい振り返ると、忙しかったとか、既にスケジュールが埋まっていたなどの理由で、「3週連続、大きな石が未記入だった」事に気づきました。

未記入で、かつ見返すこともないので、意識しないとどんどんタスクに埋まっていき、気づけばランニングの習慣もなく、細々と忙殺されていました。

その結果、毎月100KM走っていたランニングも37KMで終了。
日々のピアノの練習も中途半端で終わっている。
来る球を打ち返すような仕事感になっている

すると、大切なことに時間を使っている感覚が少なくなるため、「心の充実度が低くなっていた」。この事に気づいたのでした。

逆から考えれば「心を充実させる週間計画とは、大きな石(大切なこと)に時間を使う計画を立てること」です。

忙しくても、大きな石を考えれば、できる可能性は高まります。
「大きな石の計画」はやっぱり重要なのだな、と感じたのでした。

自分が大切なことのために、しっかりと時間をとること。
それが、今・ここの充実感にも繋がってくる。

大切なことを、大切にできる毎日を過ごしたい。
改めて、そんなことを思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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よろしければぜひご覧ください。

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