眠らずに130km走ると、肉体にどのような変化が訪れるのか? ーデータを分析してみましたー
(本日のお話 3052文字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日はウルトラマラソン後とのことで、1日オフでした。
だいぶ回復してきました。人の身体は意外と丈夫な気がします。
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さて、本日のお話です。
「年齢を重ねてくると、『健康ネタ』が多くなるよね~」。
先日、友人と食事に行ったという妻が、そんな感想を述べていました。
そういえば、また別の誰かも同じような話をしていたような。。。
年齢が40歳を超えると、どうやら「健康」は、恋バナやら仕事やらを横目に、第三コーナーを回ったサラブレットのごとく、猛烈な追い上げを見せていくようです。
私(紀藤)も同様です。齢40すぎて、「自らの身体」にますます興味が出始めた年頃の、今日この頃です。
シックスパックにしたい、とかそういった審美的なものではありません(残念ながら、そんなキャラでもない涙)。
ただ、肉体が下り坂に差し掛かる気配を感じる中で、「自分自身のからだのメカニズム」は興味の対象物として、その存在感が増してきました。
そんな中、ちょうどよいタイミングで(?)、三連休に「128kmマラソン」という、ものすごーく体に悪そうなスポーツイベントに参加する機会がありました。
そして、そのイベント中、イベント前後に「Garmin(ガーミン)」というウェアラブルデバイス(要はスマートウォッチ)で、心拍や睡眠の質、ストレスレベル、またはBodyBatteryという様々な指標を計測していたのでした。
「これは、自らの身体を振り返る良い機会になるぞ・・・!」と思い、実際に結果を眺めてみると「ウルトラマラソン走ると、身体はこんな変化を見せるのかー!」と、我ながら興味深く思うデータが見えてきました。
・・・・ということで、今日は「人が眠らずに130km走ると、肉体にどのような変化が訪れるのか?」というタイトルで、ウェアラブルデバイスのデータを公開してみたいと思います。
それではどうぞ。
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<目次>
計測機器としての「Garmin」
データで見る「沖縄と東京のストレスの違い」
130km走った日は、どんなデータになるのか?
「普通の1日」のデータ
「ウルトラマラソンを走った日」のデータ
回復をマネジメントする
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■計測機器としての「Garmin」
街を歩いていると、「あっ、仲間だ」と直感的に感じてしまう人がいます。
それが「Garmin」を手首にまいている人です。
GarminとはGPSに優れた米国初の会社が作ったスマートウォッチです。
これを付けているだけで「この人はランナーか、運動好きの人だな」と勝手に親近感を覚えます。サバンナで、同種の野生動物にあったような、妙な仲間意識が芽生えます。
この時計には、様々な機能がついています。
ランニング中のスピード、心拍、上下動、高度上昇・下降、ステップ数、などなどはもちろん、スイムもバイクも対応しています。
付けているだけで、なんだか健康になった気がするのが不思議です(たぶん気のせい)。
■データで見る「沖縄と東京のストレスの違い」
さらに、日常的に装着し続けることで、「Body Battery」なるものが、今の自分のエネルギーを教えてくれます。
Body Batteryとは、要は「1日のエネルギーレベル」を、心拍や睡眠の質から算出してくれるものです。要は、Body Batteryが高ければ元気、低ければ休んでね、ということですね。
詳しくは以下の記事を参照いただければと思いますが、体感覚のエネルギーレベルと、BodyBatteryのスコアは比較的相関していると感じます。
ちなみに、私は2ヶ月に10日くらい沖縄でリモートワークをするという、「東京ー沖縄のプチ二拠点生活」を行っています。その期間の違いを、Body Batteryのデータの違いを見てみました。
ちなみに「東京」では、対面研修などでかなり気持ち的にも張り詰めており、昼夜問わずに働くことも場合によってはしばしばです。研修前は、特にそう。自分なりに良いものを届けようと、最後まで追い込むので、目が血走っている感じです。
一方「沖縄」では、気持ちが緩みます。読谷村という牧歌的な雰囲気(車もみんなゆっくり)で、なんだかスローライフ感があるため、よく眠れます。日中は仕事をするけれど、対面研究はないので、夕方には仕事を切り上げて、食事をする。
そんな状況を、Boddy Batteryと照らし合わせると、こんな感じになりました。
沖縄の期間(8/20-9/1)は、Body Batteryが高い「起床時が約85」で「1日の終わりが約25」くらい。まだエネルギーに余力があります。
一方、東京(9/2-9/16)では、「起床時が約50」で「1日の終わりは約5」くらいです。平均20くらい東京のほうがエネルギーが低く、1日の終わりは枯れ果てていることも少なくありません。うーん、やはり東京。。エネルギーがたくさん必要なのですね。
■130km走った日は、どんなデータになるのか?
次に興味深いのが、9/15,16の130kmマラソンに参加をしたときです。
BodyBatteryについては、15日は夕方18:00から走り始めて、少しずつ削られていき「0」になりました。
翌16日も、朝から「0」のままスタートし、15:00まで走り続けるので、ずっと「0」です。
しかし、しっかり寝たはずの翌日17日も「0」から回復しないというところです。ここが気になります。もう少し、しっかり見てみましょう。
◯「普通の1日」のデータ
より細かい1時間毎のデータをみると、「普通の1日」では睡眠時は「休息」として「水色」のサインが出ています。そして、その間にBody Batteryが回復しています。そして翌日の朝には、「88」まで回復しています。
◯「ウルトラマラソンを走った日」のデータ
一方、ウルトラマラソンを走った日はどうか。
睡眠をしていても、ストレスレベルが高いことを示す「オレンジ色」のサインが続いていきます。
つまり、体は疲れているのに、「疲れすぎていて眠れない」という状態です。
実際に、朝起きても疲れています。ゆるりとリラックスをしていると、段々と平常時に戻っていき、翌々日には肉体も精神も、復活を感じ始めます。だいたい、時間にして翌日起きて夕方くらいまではだるーい感じが続きます(私の場合)。
ちなみに余談ですが、「飲酒をした日」も同じような波形です。
両者に共通するのは、おそらく「アドレナリン」が出ていることでしょう。
興奮状態にあるため、体は布団に入っていても、完全には休んでいない状態とも言えるかもしれません。マラソンとお酒は、近いのかも?!
■回復をマネジメントする
さて、今日のまとめです。
自らの体感覚と、ウェアラブルデバイスとの感覚を照らし合わせることの価値は、以前から理解していました。
今回、「130kmマラソン」という過酷な1日を通じて、「身体がどのような変化を示すのか、そして回復にどの程度の時間を要するのか?」などをデータから検討することができました。
そうすると、私の場合は、大きな故障などなければ「ウルトラマラソンの翌日は、『泥酔した全身筋肉痛のおじいちゃん』になっている可能性が高いので、翌日は休むことが良さそうです(そりゃそうだ)。
こうした自分の状態にアンテナを立てることで、「自らの回復をマネジメントする」こともできますし、そうすると、仕事を含めた日々の予定もマネジメントしやすくなるのかな、と感じたのでした。
最近のスマートウォッチはこうした機能もどんどん充実して、どんどん精度も高まっているので、試してみる価値はあるかもしれませんね。
よろしければ、皆様もぜひ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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