メールマガジン バックナンバー

975号 2016年10月15日

「若者よ、がんばってくれたまえ」的なリーダーには、誰もついていかない

(本日のお話/1813文字 読了時間2分)
■こんばんは。紀藤です。

本日は朝から夜まで、最近の恒例の
「サムライ塾」に参加。

ようやく今帰宅し、
メルマガを書いております。

非常に感じる事が多い1日でしたが、
まだ消化しきれていないため、
このお話は、また後日お伝えさせていただきたいと思います。



さて、昨日の金曜日ですが、
福岡に日帰り出張に行ってまいりました。

朝4時に家を出て6時の飛行機で出発。
そして夜20時の飛行機に乗り、東京へ帰る。

私の仕事ではあんまりないパターンでしたが、
スピーディーでなかなか楽しい1日でした。

かつ、福岡でお会いした社長様、社員の皆様から、
多くを学び、そして感動すら頂きましたので、
今日はそのお話をテーマに、お伝えさせていただきたいと思います。

(U様、K様、K様、S様、本当にありがとうございました!)

テーマは、

「人に影響を与えるリーダーシップ」

について。

それでは、どうぞ。

■昨日お伺いした、とある歴史ある会社様。

その会社で、大変、
印象的な取り組みをされていました。

その取り組みとは、

”自主的な「7つの習慣」の読書会”

というもの。

なんだ、また「7つの習慣」か、
ではありません。

印象的だったのは、
それが「7つの習慣」だから素晴らしい、
とか、そんな話ではありません。


その勉強会の目的、
始められたきっかけ、それが、

「理想のリーダーシップ」

について深く考えさせられるものだったのです。



■ちなみに、この会社の社長様。

お会いした数時間だけで
その魅力がビリビリ伝わってくる、そんな方です。


しかし、お話を伺う中で、
実は、そんな社長も1年ほど前は、
ある社員の方と、上手くいかない時期があったそう。

ちょっと怒りっぽかったり、
結論を急ぎすぎたり。


しかしある時、
その社員の方とのすれ違いを感じられた社長が、
社員の方に、こんな提案をしたそうです。


「これから、一緒に「7つの習慣」の読書会をやらないか?

自分も変わりたいと思っているんだ。」
と。

そして、時間をつくり、
以下のようなお話を、共に語り合うようにされたそうです。

例えば、


・お互いの「信頼残高」を増やしたい。
 信頼し合える関係になりたい。何ができるか、一緒に考えよう。 とか、

・お互いのWIN-WINは何か、考えよう。 とか、

・私達にとっての「第二領域」とは何なのだろうか、

とか。


上司だから偉い、
社長だから偉いではない。

自分から、段を降り、膝を曲げ、
対等な目線で語り合う。

人に変化を求めるのではなく、
まず自分が変わろうとする。



そんな姿勢を通じ、そして、
その”本気”が社員の方に伝わることで、

結果的に、その社員の方も変わり、
二人の関係は劇的に良くなっていったそう。


かつ、それだけでなく、
その影響の輪が、他の社員へも拡がり。

「明らかにあの人は変わった」

という人も増えていった。

そんなお話でした。



■話は少し代わりますが、
色々な企業様を伺っていて、よくいただくお悩みの一つに、
こういった話があります。


「もう自分くらいに年を重ねると、
 さすがに頭が固くなっちゃいますよね。
 今更やり方も変えられないですしね。」


そういって、
自分の”経験”や”年齢”を理由に、
「もう変われない」ことを、免罪符を持っているかのごとく、
堂々と主張される方。

または、そんな管理職が多い、という話。



■しかし、思うのです。

否、改めて、この社長の話を聞き、思ったのです。


綺麗事ではなく、
人はいつからでも変われる。ということを。

そして、「もし変われない」と言うのであれば、
本人に意志がないだけ。

もっと厳しく言えば、
ただ諦めているか、甘えているだけである。

と。



■人は、不思議なセンサーがあります。


たまにイイハナシをする偉いトップ、

はたまた口では理想的なこといいながら、
実際の行動が伴っていないリーダー。

彼/彼女らから、何となく感じる”嘘くささ”を
敏感に感じ取る能力を、メンバーは持っています。


表面的なことをいくらいっても、
人は心を動かされないし、がゆえに、
行動が変わることも、ありません。


本当に人が変わるのは、
そのトップ、そのリーダーが

「本気で思っているか、本気でやっているか」

を感じたときです。

人に本当に影響を与えるのは
特別な1週間や1ヶ月に1度の舞台で繰り広げられる、
”いいハナシ”ではない。

普段の日常での一挙一動、
それに周りの人、部下は動かされるもの。


そんな事実を、

社長の素晴らしさ、社長の変容とその影響について
喜々として語られた「当の社員」の方の話から

強く思ったのでした。



■「7つの習慣」では、

『インサイド・アウト』

という言葉があります。


これは、

”何かを変えんと欲するのであれば、
 まず自分が変わりなさい”

ということ。

「この年になって、もう無理」
「今更、固くなった頭は、変えられない」

そんなことを言いつつ、
高みの見物、逃げ切り気分で、

”若者よ、がんばってくれたまえ”

なんてトップに、誰もついていくはずがありません。


変化を望むなら、まず自分から。


その原則を、改めて考えさせられた次第です。


そして、本当に、素晴らしい会社様でした。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 20歳だろうと、80歳だろうと、
学ぶことをやめた者は老人である。
学び続ける者は、若さを保つことができる。

ヘンリー・フォード

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