「若者よ、がんばってくれたまえ」的なリーダーには、誰もついていかない
(本日のお話/1813文字 読了時間2分)
■こんばんは。紀藤です。
本日は朝から夜まで、最近の恒例の
「サムライ塾」に参加。
ようやく今帰宅し、
メルマガを書いております。
非常に感じる事が多い1日でしたが、
まだ消化しきれていないため、
このお話は、また後日お伝えさせていただきたいと思います。
*
さて、昨日の金曜日ですが、
福岡に日帰り出張に行ってまいりました。
朝4時に家を出て6時の飛行機で出発。
そして夜20時の飛行機に乗り、東京へ帰る。
私の仕事ではあんまりないパターンでしたが、
スピーディーでなかなか楽しい1日でした。
かつ、福岡でお会いした社長様、社員の皆様から、
多くを学び、そして感動すら頂きましたので、
今日はそのお話をテーマに、お伝えさせていただきたいと思います。
(U様、K様、K様、S様、本当にありがとうございました!)
テーマは、
「人に影響を与えるリーダーシップ」
について。
それでは、どうぞ。
■昨日お伺いした、とある歴史ある会社様。
その会社で、大変、
印象的な取り組みをされていました。
その取り組みとは、
”自主的な「7つの習慣」の読書会”
というもの。
なんだ、また「7つの習慣」か、
ではありません。
印象的だったのは、
それが「7つの習慣」だから素晴らしい、
とか、そんな話ではありません。
その勉強会の目的、
始められたきっかけ、それが、
「理想のリーダーシップ」
について深く考えさせられるものだったのです。
■ちなみに、この会社の社長様。
お会いした数時間だけで
その魅力がビリビリ伝わってくる、そんな方です。
しかし、お話を伺う中で、
実は、そんな社長も1年ほど前は、
ある社員の方と、上手くいかない時期があったそう。
ちょっと怒りっぽかったり、
結論を急ぎすぎたり。
しかしある時、
その社員の方とのすれ違いを感じられた社長が、
社員の方に、こんな提案をしたそうです。
「これから、一緒に「7つの習慣」の読書会をやらないか?
自分も変わりたいと思っているんだ。」
と。
そして、時間をつくり、
以下のようなお話を、共に語り合うようにされたそうです。
例えば、
・お互いの「信頼残高」を増やしたい。
信頼し合える関係になりたい。何ができるか、一緒に考えよう。 とか、
・お互いのWIN-WINは何か、考えよう。 とか、
・私達にとっての「第二領域」とは何なのだろうか、
とか。
上司だから偉い、
社長だから偉いではない。
自分から、段を降り、膝を曲げ、
対等な目線で語り合う。
人に変化を求めるのではなく、
まず自分が変わろうとする。
そんな姿勢を通じ、そして、
その”本気”が社員の方に伝わることで、
結果的に、その社員の方も変わり、
二人の関係は劇的に良くなっていったそう。
かつ、それだけでなく、
その影響の輪が、他の社員へも拡がり。
「明らかにあの人は変わった」
という人も増えていった。
そんなお話でした。
■話は少し代わりますが、
色々な企業様を伺っていて、よくいただくお悩みの一つに、
こういった話があります。
「もう自分くらいに年を重ねると、
さすがに頭が固くなっちゃいますよね。
今更やり方も変えられないですしね。」
そういって、
自分の”経験”や”年齢”を理由に、
「もう変われない」ことを、免罪符を持っているかのごとく、
堂々と主張される方。
または、そんな管理職が多い、という話。
■しかし、思うのです。
否、改めて、この社長の話を聞き、思ったのです。
綺麗事ではなく、
人はいつからでも変われる。ということを。
そして、「もし変われない」と言うのであれば、
本人に意志がないだけ。
もっと厳しく言えば、
ただ諦めているか、甘えているだけである。
と。
■人は、不思議なセンサーがあります。
たまにイイハナシをする偉いトップ、
はたまた口では理想的なこといいながら、
実際の行動が伴っていないリーダー。
彼/彼女らから、何となく感じる”嘘くささ”を
敏感に感じ取る能力を、メンバーは持っています。
表面的なことをいくらいっても、
人は心を動かされないし、がゆえに、
行動が変わることも、ありません。
本当に人が変わるのは、
そのトップ、そのリーダーが
「本気で思っているか、本気でやっているか」
を感じたときです。
人に本当に影響を与えるのは
特別な1週間や1ヶ月に1度の舞台で繰り広げられる、
”いいハナシ”ではない。
普段の日常での一挙一動、
それに周りの人、部下は動かされるもの。
そんな事実を、
社長の素晴らしさ、社長の変容とその影響について
喜々として語られた「当の社員」の方の話から
強く思ったのでした。
■「7つの習慣」では、
『インサイド・アウト』
という言葉があります。
これは、
”何かを変えんと欲するのであれば、
まず自分が変わりなさい”
ということ。
「この年になって、もう無理」
「今更、固くなった頭は、変えられない」
そんなことを言いつつ、
高みの見物、逃げ切り気分で、
”若者よ、がんばってくれたまえ”
なんてトップに、誰もついていくはずがありません。
変化を望むなら、まず自分から。
その原則を、改めて考えさせられた次第です。
そして、本当に、素晴らしい会社様でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。