傷口にレモンのごとし、辛辣フィードバックがもたらす価値
(本日のお話/1883文字 読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
お世話になっている社内ファシリテーターの方が、
ご異動になられるとのことで、ご挨拶に伺ったり、
その他、来季以降の研修の提案など。
(Aさん、諸々ありがとうございました。
また新しい部署でもご活躍、お祈りしております!)
日々、色々と動いているつもりではいるものの、
できることはまだまだありそうです。
もっとギアを上げていきたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
最近、ありがたいことに、
「フィードバック」をいただける機会が増えております。
それは、プライベートで通っている
「サムライ塾」なる私塾もしかり、
「英語塾」もしかり、
はたまた、「仕事」でもしかり。
そして、その都度思うのが、
”フィードバック”によって、
得られるものの大切さです。
というわけで本日は、
「傷口にレモンのごとき、
辛辣なフィードバックの効能」
というテーマで、思うところを
皆様にご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■難しいもので、人は、
「相手のこと」はよく見えるのに、
意外と「自分のこと」は見えないものです。
知り合いで”コーチ”を
生業にしている人がいるのですが、
人の話や、課題を見つけ、解決策を導くプロであるはずなのに、
その彼曰く、
「人の話だと、客観的に整理できるんですが、
自分のことになると、
いやあ、全くわかんないですよね(苦笑)」
と、言っていました。
(だから、彼は”コーチ”ですが、
自分のために、”コーチ”をつけているそう)
すなわち、
「自分のこと」とは、
なかなかわかりそうでわからない、
ということ。
■最近、私もこのような、
”自分のことに気づかない”
という事実を認識する、
いくつかの体験談がありました。
それは、会社の上司と共に、
一緒に商談に行ったときのこと。
終わった時、色々話をしている中、
ふと上司がこんなフィードバックを私にされました。
「そういえば、ふと思ったけど、
紀藤さんって、接続語が多いよね。
例えば、「あの」「それ」「ちょっと」「この」
といった言葉とか。
一度気になりはじめると、
お客さんも気になって話に集中できないだろうから、
気をつけたほうがよいかもね」
と。
(そうだったのか。
全く、気が付かなかった。)
小さなショックと共に、
はたと目を見開かせられる気がしたのでした。
■私も営業という仕事に携わり、
それなりの期間が経ちます。
しかし、ふと思えば、ずっと、
基本は一人。
だから、私がお客様先で話すことや、
その中で行われていることは、
誰の目にも晒されないブラックボックス。
だから、
自分でよかれと思ってやっている
「ある種のパターン」
は、気付いていないだけで、
実はよい成果を生み出さないものであった、
ということも、十分あり得たのです。
よかれと思ってやっていても、
実は全然、よくないパターン。
でも、それしか知らないから、
そのパターンに頼り続ける。
そして同じ結果を出し続ける。
きっと、
このようなことは私だけでなく、
あらゆるビジネスに携わる人にとって、
同じことが言えるのではないかと思います。
■そして、思うのです。
それらの
”気付かず繰り返すある種のパターン”
を断ち切り、よりレベルが高いものへと
昇華させる効果的なツールの一つが、
『他者からのフィードバック』
ではないか、そのように思ったのです。
■今回のフィードバックの、
”「あの」「それ」「ちょっと」「この」が多い”
なる話も、私にとっては、
今までのパターンを振り返る、
一つのきっかけになりました。
正直、この話を率直にされたときは、
(そんな初歩的なことを、
そんな素人臭いことをやっていたのか)
と、傷口にレモンをたらされるかのような、
恥ずかしさすら感じました。
しかし、だからこそ、
「受け止め、改善したほうがよいことだろう」
と思えたのも事実。
■人は誰もが、自分を認めたいし、
できれば否定はされたくないものでしょう。
しかしながら、
「よくない」「なんか変」と
自分以外の誰もが気付いているのに、
フィードバックをされず、
そのまま「裸の王様」になるより、
一瞬、心に痛みを感じるような
厳しいフィードバックを受けたとしても、
それにより自らを向上させる機会を得られたほうが、
長期的にみて、自分にも他者にとっても
プラスになりえることではないだろうか、
そのように思います。
しみるからイヤだ、
なんてぬるいことを言わず、
むしろ、
「どんどんキツいフィードバックをちょうだいな」
と、一瞬の痛みと恥ずかしさを受け止める覚悟、
そして勇気を持つことが出来たなら、
人は劇的な成長を遂げる一歩を踏み出せるのかもしれません。
と、いうことで、
ややM的発想ではありますが、
【傷口にレモンのごとし辛辣フィードバック】
を自ら求める姿勢を大切に、
自分を高め続けていきたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。