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966号 2016年10月6日

部下は上司の、背中を見る

(本日のお話/1513文字 読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
ならびに、夜は英語塾へ。

恥ずかしながら、昨日
私の、物凄く大切な”手帳”を、
落としてしまいました。

が、心優しい方が
最寄りの駅に届けていただけたようで、無事解決。

中に1万円を入れていたのに、取られることもなく、
改めて、日本の治安の良さ、人の良さに、

「いい国だなあ」

と、グローバル化と呼ばれる今、
しみじみと感じ入った次第です。



さて、本日のお話です。

昨日、管理職研修について、
お客様とディスカッションする中で、

「リーダーは背中で語る」

という、しばしば言われる話の大切さについて、
思うところがございました。


本日はその話について、
気付きを皆様にご共有させていただけばと思います。


それでは、どうぞ。

■とある伝統的な会社様と、
人材育成についてディスカッションをする中で、
こんな言葉を担当者様がこぼされていました。


「結局、マネージャーが動かないと、
 部下はやらないんですよね」


グローバル化と言われる今、
これからの人たちには昇格条件として、
「英語力(TOEICとか)」を上司は部下に求める。

その一方、当の上司は、
「俺には関係ないし(逃げ切れるだろう)」ばりに、
全く英語など勉強する姿勢はない。
英語どころか、何も勉強する姿勢が、見えない。


しかし、上司は部下に

「君たちの時代は、絶対英語が必要だからね。
 もっと勉強するんだぞ」

という。



■さて、こんな状況だったとして、
果たして多くの部下は心から

「よし、やるぞ!」

とモチベーションが上がるだろうか、と言えば、
その答えは恐らく「否」ではないか、

と思うのです。



もし直属の上司が、
はたまた、周りの多くの上司が、

「もっと攻める姿勢が大切だ」

と口で言いつつ、当の本人が
全く何にもやっていなかったら、どうか。


何もやろうともせず、
”逃げ切る姿勢”全開だったとしたら、どうか。



恐らく、部下達は、
自分で自分に火をつけようと思う人
勝手に勉強なり、自己投資なりする人がいる一方、

同時に、

「(いや、そう言っているアナタはどうなのさ??)」

と、口に出さず、
心の中で思ってしまい、
何だか燃えるに燃えられない、という人も、

いるのではないだろうか、

そのように思うのです。



■「7つの習慣」は、
リーダーシップに関するビジネス書として、
有名な本ではありますが、実はそれに続く
「第8の習慣」という本があります。


これは「偉大なリーダー」が持つ要素について
語られている本なのですが、

その中でお伝えしている
中心的な考え方の一つが、


『メンバーは働き方を選んでいる』


という話です。



その上司や会社が、
自分をどう扱ってくれるのかで、
人は自分の「働き方のレベル」を決める。


その上司や会社が、
どういった人なのか、
どういった会社なのかにより、

自分の力を120%出し切るのか、
それとも80%程度で働くのか、
残念ながら50%も出しきれず働くのか、

という働き方は、無意識的に

”実はメンバー自身が選んでいる”

そのように、言うのです。



■先述した、

「結局、マネージャーが動かないと、
 部下はやらないんですよね」

という話は、まさしく同じ話でしょう。



まず、マネージャー、リーダー自身が、
背中を見せて、率先しているかどうか。

メンバーに対して「模範となっている」かどうか。


そのような姿勢が、
わかりづらいことのようですが、
非常に重要なことではないか、

そのように思うのです。


人は口に出さずとも、
必ず相手の行動を見ているもの。


もし、誰かに何を伝えようとするのであれば、


【まず自らが模範となり、率先してその行動をすること】。


それこそが、人を動かす上で、
非常に大事なことではないだろうか、


そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 相互信頼を本物にするために、
まず自分自身が他から「信頼される人」になろうと努めよ。
信頼を相手に要求してはならない。

土光敏夫

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