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3932号 2024年11月30日

「内なる批判」に名前をつける ー自己不信に陥ったときの対処法ー

(本日のお話 2054字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
そして、1件のコーチング。
また10キロのランニングでした。

夜は、以前から会社として賛助会員にならせて「NPOキープ・ママ・スマイリング」の10周年のイベントでした。
病気のお子さんの付き添いのお母さんを笑顔にすることを活動とした10年の軌跡、社会課題に対して、多くの人を巻き込み、病院を、国を動かしていったことに、ただ感銘を受けました。

私は、支援することでポジティブな気持ちと、挑戦することの素晴らしさと、勇気をいただいています。
ご興味があれば、((こちら))より賛助会員になることができます。
よろしければ、ぜひ!パワーをいただけます。



さて、本日のお話です。

ハーバード・ビジネス・レビュー2023年2月号に『自信を持てない部下に、何をどう語りかけるか』というタイトルの記事が紹介されていました。

しばしば自信を失っている人に対して「大丈夫!あなたならできるよ!」と善意で励ますことがありますが、それは効果的ではないとしています。その上で、より適切なステップを紹介しています。

それが「内なる批判に名前をつける」というものです。

「自分自身が自信をなくしたとき」にも参考になる内容だと感じましたので、今日はその記事からの学びを共有させていただきます。

それでは、まいりましょう!

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『自信を持てない部下に、何をどう語りかけるか』
タラ・ソフィア・モア
["2023年2"]月号|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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■「自分なんて大したことない」症候群

思ったようなパフォーマンスが出せなかったとき。
自分の思い通りにいかなかったとき。
明らかに失敗してしまったとき。

「自分なんて・・・」「自分は力不足だ」と感じてしまうことがあります。その失敗経験を、これからの糧にして、できるようになればよいものの、自「分はできない」という”自信喪失の感覚”、そのものが、本人の足を止めてしまうものです。

私も、ランニングをしながら、1日の振り返りをして、「ああー、あそこ失敗したなあ・・・」と反省モードになると、現実の足も止まってしまうことがあります。

それくらい、「内なる批判」(自分の可能性に対する疑い)の影響は絶大で、身動きを取れなくしてしまうことがあります。

■自信をなくした人にやるべきでないこと

そんなときに、しばしばやってしまうことが、

「ジェーン。あなたなら大丈夫よ!きっとできる」
「私は、あなたのこと信じてるから!」
「あなたは素晴らしい能力を持っているわ」

みたいに、その人の心の内で起こる「内なる批判」に対して、励まし・称賛・応援などをして、元気づけようとすることがあります。

たしかに、これは実際に信頼している人から言われれば、「代理的自己効力感(他者から説得されることで自信を得ること)」が高まる可能性はあります。

しかしながらコーチングの世界では、「自信を喪失した本人のネガティブ内見に、いかなる場合にも反論してはいけない」と、「内なる批判への反論はご法度である」とされています。

その理由は、「他人が語っても説得力がない」ためです。自分で自分のことをそう思い込んでいるわけですから、「大丈夫」と言われても、「そう思えない」で終わる可能性が高いのです。

また他には「他者に依存的になってしまう」ことも挙げられます。もし励ましが機能しても、それで一時的に自信を取り戻したとしたら、誰かがそばにいて、その人を常に励まし続けなければならなくなります。
いわゆる「魚は与えるが、魚の釣り方は教えていない」という状況になります。ゆえに、長期的には望ましい対応とはいえなさそう。

■自己不信に立ち向かう2つのステップ

では、どうすればよいのか。本記事では、以下の2つのステップを紹介しています。

(1)内なる批判を正しく理解させる

これは、「内なる批判に名前をつけること」です。
たとえば、「猜疑心」でも「インポスター症候群(自分の価値を低く見積もること)」など、イメージをしやすいものであればなんでもよいです。

自己不信になるときは「自分の中の現実的ではない思い込み」が顔を出して、自らの能力の過小評価に繋がっています。これを客観視するのです。

ちなみに私(紀藤)の場合は、『比較くん(ひかくん)』というのが、たまに現れます。発動条件は、輝かしく活躍している人を見たとき。「うわー、自分ほんと大したことないわ・・・」と勝手に落ち込むという症状として現れます。

(2)内なる批判に対処するスキルを身に着けさせる

その上で、「内なる批判」に対処するように促します。

具体的には、”自分を制約する思い込みや自己不信を上手に手なづけること”です。不動の自信を持つことは必要ありません。というか、現実的に難しいです。

最初のステップは、自分への批判が始まったことと感じたときに、たとえば「自分の中の『比較くん』がまた同じ話を繰り返している」と気づくようにします。こうすることで、自分の思い込みを客観視するようにします。

そして、それらの感覚は、「現実に裏付けられた考え」ではなく「本能的な思い込み」に過ぎない場合がほとんどです。「またアイツがやってきた」くらいに思えると、冷静に対処しやすくなります。

■まとめと感想

この「内なる批判に名前をつける」というのは、コーチングの技法でもよく使われますし、実際に効果的だと感じます。(「トロル」という内なるモンスターという名前もあったりするようです)

向上心を持っているほど、真面目に考えるほど、つい自分に対して批判的になってしまうこともあるかもしれません。でも、それは感情的にもしんどいですし、適切に取り扱うことができたほうが、より望ましいのでしょう。

ぜひ、「内なる批判に名前をつける」ことで、上手に対処していきたいもの。そして周りにもそのような対処方法を伝えられたら、素晴らしいことだなと思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。

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