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3933号 2024年12月1日

おすすめの一冊『科学的な適職』

(本日のお話 1754字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

本日は、湘南国際マラソン(フルマラソン)への参加です。
再来週には沖縄100キロウルトラマラソンがあるので、
フルマラソンですが、100キロマラソンへの前哨戦ともなります。

壊さない程度に、頑張りたいと思います。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介する「今週の一冊」のコーナーです。今週の一冊は、サイエンス・ライターの鈴木祐さんによるこちらの一冊です。

2021年にビジネス書グランプリに選ばれたというこちらの本、論文・研究を元にした良書とのことで読んでみました。豊富な研究データが紹介されていつつ、「適職を探す」という誰もが気になる内容にテーマでまとめられており、大変興味深い一冊でした。

ということで、早速ポイントを見てまいりましょう!

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<今週の一冊>
『科学的な適職』
鈴木祐/著
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■最高の職選びのための5ステップ

本書では、「最高の仕事選び」とは「あなた自身の幸福が最大化される仕事」とします。そしてそのためには、「AWAKE」のステップとして、以下のステップを掲げ、本書ではそれらを1つずつ見ていく構成になっています。

―――――――――――――――――――――
ステップ1 幻想から覚める(Access the truth)
ステップ2 未来を広げる(Widen your future)
ステップ3 悪を取り除く(Avoid evil)
ステップ4 歪みに気づく(Keep human bias out)
ステップ5 やりがいを再構築する(Engage in your work)
―――――――――――――――――――――

「AWAKE(目覚める)」という単語にかけて、適職を読者が選ぶための指針を示しているところが、非常に実用的だと感じさせられます。

■本書の構成

では、具体的に上記のAWAKEの5ステップの内容はどのようなものなのでしょうか? 以下、本書の目次から紹介させていただきます。項目を見るだけでも、具体的でイメージができるものも多く、勉強になります。

(ここから)
―――――――――――――――――――――
<本書の目次>
STEP1 幻想から覚める Access the truth
――職業選択にありがちな7つの大罪
〈大罪1〉好きを仕事にする
〈大罪2〉給料の多さで選ぶ
〈大罪3〉業界や職種で選ぶ
〈大罪4〉仕事の楽さで選ぶ
〈大罪5〉性格テストで選ぶ
〈大罪6〉直感で選ぶ
〈大罪7〉適性に合った仕事を求める

STEP2 未来を広げる Widen your future
――仕事の幸福度を決める7つの徳目
〈徳目1〉自由
〈徳目2〉達成
〈徳目3〉焦点
〈徳目4〉明確
〈徳目5〉多様
〈徳目6〉仲間
〈徳目7〉貢献

STEP3 悪を取り除く Avoid evil
――最悪の職場に共通する8つの悪
〈1位〉ワークライフバランスの崩壊
〈2位〉雇用が不安定
〈3位〉長時間労働
〈4位〉シフトワーク
〈5位〉仕事のコントロール権がない
〈6位〉ソーシャルサポートがない
〈7位〉組織内に不公平が多い
〈8位〉長時間通勤

STEP4 歪みに気づく Keep human bias out
――バイアスを取り除くための4大技法
〔技法1〕10/10/10テスト
〔技法2〕プレモータム
〔技法3〕イリイスト転職ノート
〔技法4〕友人に頼る

STEP5 やりがいを再構築する Engage in your work
――仕事の満足度を高める7つの計画
仕事の満足度を判断する方法
仕事を最高に変える行動計画

Amazon本の紹介より
―――――――――――――――――――――
(ここまで)

■まとめと個人的感想

私自身、自分の専門分野(強みの活用)について、論文は読んでいる方だと思ってはいました。そして、それらのものを本にするというプロジェクトの中で、ベストセラーになった、この本(科学的な適職)を紹介いただき、参考として読ませていただきました。

そこで思った本書の素晴らしい点は、専門書ではなく、一般書として多くの人に届けるためには、「読者の興味 > 研究内容」であることが徹底されていることでした。

冒頭にも、読んだ論文は10万本以上(!)そして、専門家600人にインタビューをされたとありますが、もちろん濃淡はありこそすれ、「適職選び」という目線で、相当数の情報の中から厳選して伝えることが、読者の視点を広げ、意思決定を助ける内容だったのだろうな、と思いました。

あくまでも主役は「読者」であり、読者にとって、そのテーマにおいて役に立つ実践可能な内容にしていくこと。研究論文の引用以上に、研究から知見が役に立つように届けていこうとする姿勢が大切なのだろう、、、そんなことを学ばせられた書籍でした。

もっと勉強しつつ、伝わるように私も知識を集め、言葉を磨イていきたいと思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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