遺伝子検査と両親へのインタビューからわかったこと
(本日のお話 2515文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
さて先日、宮崎にいる両親と、オンライン新年会を行ったのですが、その際に「子育て」の話になりました。
そこで出た話題が「生まれ持った性格ってあるよね」という話です。
私(紀藤)は2人姉弟で、上に姉がいます。そして親曰く、幼少期(保育園時代)の頃から、その性格は大いに違っていたとのこと。(あるあるですね)。
そんな中、数年前に実施した「遺伝子検査」からの結果と、幼少期の自分についての「両親へのインタビュー」を照らし合わせて、自分自身の「性格の強み」について、改めて発見したことがありました。
今日はそんな「遺伝子」✕「性格の強み」をテーマに気づきをご共有させていただきます。ややマニアック&個人的な話ですが、よろしければお付き合いいただければ幸いです。
それでは、どうぞ!
■「ビンタをする息子」の遺伝的気質を考える
私事で恐縮ですが、現在3歳の子どもがおります。
どうやら強いこだわりがある性格らしく、発達はゆっくり目だそうです。
子どもあるあるのこだわりですが、たとえば、エレベーターのボタンを誰かに先に押されると攻撃(ビンタ)するなど、ややヒヤヒヤすることも。
また、有楽町線沿いに住んでおり、電車が好きなのですが「西武40000系」という30分に1回くらい訪れる近未来的なデザインの車両に強いこだわりがあり、それ以外乗ろうとしない(強制的に乗らせると泣き叫ぶ)など。
(有楽町線に乗るとき「西武40000系」がくると、息子より妻と私がガッツポーズをしている今日このごろです・・・)
こうした「こだわる性格」も、気づいたら発現していたということで、遺伝的な気質もあるのだろうな、とぼんやり考えてしまいます。
どうでもよい個人的な話をしてしまいましたが、何が言いたいかと言うと、「子どもの性格や興味の志向も、遺伝的な特徴を持つ」ということ。
息子だけでなく、多くの子どもにも、そして私たち自身にも相違した傾向は現れているのでしょう。
■「遺伝的な才能」には性格も含まれる
さて、そんな「遺伝的な特徴」ですが、強みの研究によると、遺伝的な特徴も強身の一つとされています。
人には「多様な強み」があり、主には以下5種類があるとされます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<人が持つ多様な強み>
(1)性格の強み(Character Strengths)
(2)遺伝的な才能
(3)スキル
(4)興味・関心
(5)リソース(資源)
(Niemiec, 2014)
※詳細はこちらの記事より↓↓
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11355/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そしてここで注目したいのが、「(2)遺伝的な才能」です。
「肉体的な特徴がある(体が大きい等)」や「さまざまな特徴的な知能を持つ(空間的知能・音楽的知能など)」などがここに含まれます。
もう少しいえば、病気をしづらい、感染症に強いとかもありますね。
ちなみに、遺伝的な才能として、「性格」も遺伝的な影響があることがわかっています。そして、ここに遺伝として受け継いだ「性格の強み」が見え隠れします。
この部分が、本日のテーマであり、一番お伝えしたいことでもあります。
■遺伝子検査と両親へのインタビューからわかった「自分の強み」
遺伝的な影響と伝えていますが、遺伝子検査も、簡単なものは民間サービスで調べることができるようになっています。
たとえば、『GeneLife(ジーンライフ)』という遺伝子検査は有名です。
https://www.genelife.jp/
自分の遺伝子タイプから、体質・特徴・性格など、最大394もの項目がわかるという検査です。調べられる項目としては、以下のような項目がわかるとされています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<遺伝子検査でわかること(一部)>
・「病気のかかりやすさ」:(糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、不眠症など)
・「身体的特徴」:(身長、髪の太さ、目の色、アルコール代謝、情報処理速度、記憶力、筋肉のタイプ、肥満になりやすいかなど)
・「性格」:(調和性、外向性、開放性、協調性、失敗を避ける傾向、外見で恋に落ちやすいか、落ち込みやすさ、ネガティブ思考、幸福感など)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◎「遺伝子検査」からわかったこと
そして、私もやってみました。その結果、私(紀藤)の遺伝子検査の結果は、以下のような結果となっていました。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●「社会性」:判定B(人と会う、話す等他人と接することが比較的得意)
●「開放性・文化性」:判定B(強く知的好奇心を持っており、自分の知識・技術を高めることに興味関心を持つ)
●「慎重性・繊細性」:判定C (標準的な慎重性と繊細性を備えている)
●「勤勉性」:判定D(勤勉性は低め。努力することがあまり好きではなくサボりがち)
●「協調性」:判定D(協調性は低め。個人主義で自分優先しがち)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
端的に言えば、私を遺伝子から見ると、「性格の強み」としては「社会性」「開放性」が高く、人と話したり他人と接することや、知識や技術を高めることができる。
一方、「弱点」については、「勤勉性」が低いためサボりがちであり、また「協調性」が低いので個人プレーになりやすい、だそうです。
◎「両親へのインタビュー」からわかったこと
ただ、自分で見た自分の姿はよくわからないものです。
特に、「過去の自分」は勝手に記憶が書き換えられがち。
ということで、先日、新年会の際に両親と姉に聞いてみました。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
紀藤:「ちなみに、自分と姉は、幼少期どんな性格だったのか?」
↓
紀藤母:「康行(私のこと)は、小さい頃から社交的だった。自分の上司とかにも飴やガムを配って好かれようとしていた。姉は、慎重派で様子を見てからリスクを考えて行動するタイプだった」
紀藤:「遺伝子検査だと、”勤勉性が低い”とある。幼少期はどうだったのか?」
↓
姉:「勤勉ではなかった。サボっていたし先送りにしていた。要領は良かったと思う。大人になって、よくがんばっているのでは(メルマガ等)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのことでした。
どうやら、「社会性」「開放性・文化性」が高いこと、「勤勉性」が低いというのも幼少期からそういう傾向はあったようです。
■まとめ:遺伝子は変えられないが、性格は躾けられる
さて、これらのことをまとめながら思ったことです。
それは「遺伝子は変えられないが、性格はしつける事ができる」ということです。
たとえば、私の場合、人と関わりながら、知識や技術を深めるとような性格特性(社会性、開放性・文化性)などは、遺伝的な才能(性格の強み)であると考えられます。その傾向は活かしていけそうです。
一方、遺伝的な弱点である「勤勉性」が低い(例:先延ばしにしたくなる、締切がないと動けない、継続できない)ことも、今では一定程度克服することができています。
それは「自らを躾けた」からだと思われます。まさに、このnoteやメルマガのように、宣言をし、外圧を用いていることで「なんとか躾けられている」という感じです。
▽▽▽
遺伝子からの影響は確かにある。
「遺伝子からの強み」も知りそれは活かしつつも、「遺伝的な弱み」は補える範囲で自らを躾けていくこと。
その大切さを感じた遺伝子検査&両親へのインタビューでございました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
<noteの記事はこちら>