「2030年 世界はこう変わる」より学んだ、自分の未来の考え方
(今日のお話 2347字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
日曜日は、午前中にテニススクールへ。
そして午後からは、
現在通っている勉強会の課題である書籍、
『2030年 世界はこう変わる』(編:米国国家情報会議)
『自滅するアメリカ帝国 日本よ、独立せよ』(著:伊藤貫)
『中国4.0 暴発する中華帝国』(著:エドワード・ルトワック)
などを貪り読み、まとめておりました。
正直、
ものすごく面白く、
ハマっております。
特に、
『2030年 世界はこう変わる』
については,
ビジネスに関わる方全員に、
”絶対に読むべき本”として、
イチオシさせていただきたいほど。
(既に読まれている方も多いかもしれませんが)
今日は、この本に書かれていることについて
少しご紹介させて頂くとともに、
「自分の未来は自分で考えねばならない」
というテーマで、思うところを
皆様に共有させていただきたいと思います。
■さて、オススメさせていただいた、
『2030年 世界はこう変わる』
の副題は、
”アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」”
とあります。
ちなみに編集しているのは、
「米国国家情報会議」という
何とも迫力ありげな組織です。
実はこの
「米国国家情報会議」なる組織は、
アメリカの国家戦略を策定する者(すなわち大統領)が
中・長期予測をするために作られた機関で、
元々は、かの有名なCIAの内部部門だったそう、
そしてこの本に書かれている”報告”は、
かつてアメリカの大統領、閣僚、議会有力者にしか
公開されなかったもの。
それが一般に公開されるようになり、
このように見られるようになったそうです。
今でも、アメリカの新大統領が当選した後、
就任式の前にこのレポートを渡され
(恐らくもっとディープなもの)
世界醸成の変化に合わせて、
アメリカがどのような国家戦略を取るべきかを
練ることになっている、
そんな説明がされている本、
それが、
『2030年 世界はこう変わる』
という本なのです。
■ここで書かれていることは、
「世界がこれからどうなるのか」
ということに関心をお持ちの方であれば、
聞いたことがある話かもしれません。
例えば、
・これからはインドと中国の時代
・日本は世界の中でも最も不安な国(少子高齢化問題)
・先進国が、アジアの国々に抜かれていく
・一極化(アメリカ覇権)から、多極化(覇権国家ゼロ)へ
・水資源が原因で紛争が勃発?
などなど。
これらの話が、
”4つのメガトレンド(世界に大きな影響を与える潮流)”
そして、
”6つのゲーム・チャンジャー(世界の流れを変えうる要素)”
というように、
わかりやすくまとめられています。
すなわち、
・これから私達の生きる未来がどうなるのか、
・日本がどうなるのか
・世界の中心はどこに移っていくのか
・どんな産業がこれから必須になるのか
などが想像できる、ということ。
(これだけでも、かなり興味深いです)
■そして、この本の最終章では、
これらの様々な変化、
そして起こりうる可能性を組み合わせて考えた
”起こりうる未来”として、
『1つではなく、複数の違った未来』
のシナリオを描き、
提示しているのです。
例えば、
最も楽観的な未来である「米中協調型」は、
アメリカと中国が手を取り合い、
第3国のトラブルを解決。
それをきっかけに、その他の国へも、
積極的な協力的介入をし、
世界のGDP予想は133兆ドルへ。
紛争解決、世界的な経済の伸長。
素晴らしい未来。
逆に、最も悲観的な、
悲惨な未来は「欧米没落型」。
欧州も崩壊、米国も内向きになり、
世界のトラブルに無関心になる。
第三国の紛争は放置され、経済は伸び悩む。
世界のGDP予想は、105兆ドル。
政治不安、経済不安が蔓延。
そして、その他にも、
「格差支配型」「非政府主導型」
などなど、多くの未来が描かれます。
■ここで、ふと思ったことがありました。
それは、
「国」という後戻りがきかない、
超重要な決定をする機関は、
『想定されるあらゆるパターンを考え、
”複数の違った未来”のシナリオを描く』
ということを、まず行う。
そして、その上で
『今取りうる最善の計画・行動をする』
という選択をしている、
ということ。
この事実が、
非常に印象的だったのです。
■もしかすると、
「いや、そんなの当たり前じゃないか」
と思うかもしれません。
確かに、その通り。
”「大事なこと」だからこそ「緻密に考え、準備する」”。
これらの行動は、
至極、真っ当だし、当然のこと。
しかし、思うのです。
このような”当たり前”の行動、すなわち、
【あらゆるパターンを想定し、
それに対応するように綿密に考え、準備する】
ということを、
『果たして私たちは、
私たちの人生において、同じことを
きちんとやっているだろうか』
そう、ふと思ったのです。
例えば、
もし、この会社がなくなったとき、
自分はどうするか考えているのだろうか。
もし、健康を損ねたとき、
自分はどのように生きていくのか。
もし、自分の仕事が、
10年後必要とされなくなり、収入が激減するとき、
自分はどのような選択をするのか。
悲観的な考えではなく
実際に、起こりうる未来なのです。
にも関わらず、ともすると
「周りが大丈夫そうだから」
「自分だけは大丈夫かも」
ということで、
自分の大切な人生を、
ただただ、周りに委ねてしまっている、
そんなことが、
往々に起こっているのではないか、
そのように思ったのです。
■最終的に、
自分の人生の責任は、
自分が負うしかありません。
残酷なようですが、
自分の身は、自分で守るしかありません。
と、するならば、
【あらゆるパターンを想定し、
それに対応するように綿密に考え、準備する】
ということは、
常に私達が忘れず、考え続けるべき、
大変重要なことではなかろうか、
そのように強く思った次第です。
と、いうことで、
ぜひ参考図書として、
『2030年 世界はこう変わる』
オススメいたします。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
皆様にとって素晴らしい一日になりますように。