おすすめの一冊『移動する人はうまくいく』
(本日のお話 1754文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、朝から一件の打ち合わせ。
家族とのお出かけと、夕方からは立教大学の先生の皆さんとの新年会でした。
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さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、最近読んだ本をご紹介する「今週の一冊」のコーナーです。
今回の本はこちら。
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『移動する人はうまくいく』
長倉 顕太 (著)
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電車の中吊り広告や、書店で最近良く見かけていた話題の本。
大変売れているそうで、その売れ行きの秘密を知りたくて買ってみました。
中身としては「移動すること(環境を変えること)」の大切さについて、ありとあらゆる角度から伝えている本です。
著者の経験や、有名な書籍や歴史上の引用、印象深いデータなどを含めて、色々な観点から一般向けに平易な文体でわかりやすく書かれており、大変読みやすい本でした。それでは、
早速中身をみてまいりましょう!
■「移動する」とうまくいく?!
出版ゼミで、売れる本には「背骨」があると学びました。
背骨とはその本のコンセプトのようなもの。要するに「この本は一言でいうと、何がいいたいのか?」が明確に伝わる本のことです。
そして、この『移動する人はうまくいく』の本は、まさに、そんな背骨がしっかりしている本です。
この本の主張は、「安住より移動がよい」という価値観です。主な対象者として「今に不満を持ちながら、環境を変えられずに、動けずにいる人たち」に、そんなパラダイムシフト(ものの見方の変容)を促していると感じました。
本書伝えていることは、
「安定を求めようと今の環境に留まるより、『移動すること」で、視野を広げ、学び、人生を進化させていくほうが 得られるものも大きいし、結果的に安定もする」
というメッセージです。
それを、興味を引く見出しと、興味深いデータを用いて主張に裏付けをしていくことで「移動っていいじゃん・・・!」と背中を押してくれるパワーを持つ本だと感じました。
■本書の内容
本書の構成としては、以下のようになっています。
第一章で「定住が人類の不幸の始まりだった」という考え方第ニ章で「現代では移動が簡単である」という理由第三章で「住む場所」をどこにするのか第四章で「移動しながらできる仕事」について第五章で「コミュニティづくり」について第六章で「移動体質になるためのアクションプラン」について
加えて以下、本書の目次を引用いたします。
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<内容説明>
意志の力では、行動は変えられない。人は、「環境→感情→行動」の順番で行動するからだ。だから、移動するしかない。
もうウジウジしない!「考えてばかりで動けない」が消えてなくなる方法。
<目次>
第1章 なぜ、移動する人はうまくいくのか?―「仕事」「人間関係」「お金」「時間」の悩みをすべて解決!
第2章 なぜ、移動中はインプット&アウトプットがはかどるのか?―何をどう学べば、効果的か?
第3章 なぜ、移動すると行動力が上がるのか?―人が自然に「動き出す」ときの順番
第4章 なぜ、移動する人は仕事にもお金にも恵まれるのか?―3つの選択肢を自由に選べる人になる!
第5章 なぜ、移動すると良い人間関係が増えるのか?―キャラクター設定で、人生は思いのまま!
第6章 移動体質をつくる30のアクションプラン
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784799112199
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■まとめと感想
本書の主張である「人は意志の力では変えられない。移動して場所を変える,環境を変えることこそ最優先である」という意見には、共感しました。
私ごとですが、職場を変えたとき、大学院にいったとき、沖縄との二拠点生活を始めたとき、それぞれこれまでと違う「当たり前」がそこには待っていました。
そして、人間関係も変わり、視点も変わり、そして成長と進化の機会へとつながったとき、そこには確かに「移動(環境を変化させたこと)」はあったと思うからです。(組織行動の理論で言えば、『越境学習』も近いとも思います)
一方、わかりやすくするため極端に言い切る形になっています。そのため、一瞬ほんとにそうかな?と思うこともあるのも事実。いっぽう、著者の主張が明確に浮かび上がることが、わかりやすさを生んでいる書籍だと思いました。
それぞれ一つひとつのエピソードがシンプルでわかりやすく、「人を動かす言葉」を用いているのも印象的です。
売れる本は、こうしたメッセージのわかりやすさがあるんだな、そんなマーケティング的な観点からも勉強になった一冊でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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