社長は言った。「仕事はマイ・ペースじゃない。 ユア・ペースなんだ」
(今日のお話 1775字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日、金曜日は有給を頂き、
「ドラッカー塾」(第三回目)
に参加をしてまいりました。
(改めて、素晴らしい勉強の機会を頂いた、
国永先生を始め、事務局のI様、E様、Y様、
皆様、ありがとうございました!)
最近、今後の方向性について、
頭を悩ませ気味でしたが、
急激に勉強の熱が高まっております。
と、いうことで、
本日は昨日「ドラッカー塾」にて学んだ内容で、
印象に残ったお話を、
皆様に共有させていただきたいと思います。
テーマは、
「仕事はユア・ペース」。
それでは、どうぞ。
■私が25歳くらいのときでしょうか。
私の前の職場の、今でも尊敬する社長が、
ある時、こんな話を聞かせてくれました。
「仕事は、マイ・ペースじゃない。
ユア・ペースなんだよ。」
この話を聞いたときは、
「そうなんですね!」とか言いつつ、
深い意味がわかっておりませんでした。
(恥ずかしながら 汗)
しかし、昨日のドラッカー塾で、
あることを学んだとき、
当時、社長が言っていた
「仕事はユア・ペース」
という言葉の意味が、
スッと落ちるような気がしたのです。
■昨日のドラッカーのマネジメントでは、
「リーダーシップとチームワーク」
を発揮する大切さについて、
強く語られていました。
”リーダーシップを発揮する”とは、
”自分の影響力を発揮する”ことに他ならない、
そういった視点に立つと、
たとえ自分が組織において下の立場だとしても、
「上司をマネジメントする」
ということも、リーダーシップの発現であり、
一種のマネジメントである、
というわけです。
■そして、その中で
「上司に成果を上げてもらう」ために、
気をつけるべきポイントの一つが、
『上司が仕事をしやすくなるようにする』
ということでした。
これは、一言で言えば、
”上司に合わせる”
ということ。
*
少し例を挙げて説明します。
例えば、少しせっかちな、A課長がいるとします。
彼は、結論が聞きたいタイプです。
状況や過程はどちらかというと、
あまり気にせず「任せるよ」というスタンス。
そして、「とりあえず結論言って!」が口癖です。
と、すると、
部下である私はどう振る舞えばいいのか。
それは、
”結論を先に言う。その後、状況を簡潔に伝える”
というアクションが正解になります。
その行動が、
「上司の仕事をやりやすくしている」
からです。
逆に、慎重派の、B係長がいるとします。
彼は、状況をイチから把握したい人です。
「なぜそうなったのか?経緯は?」
そういった全体像を順に把握することで、
初めて納得できるタイプ。
だから、結論だけ言われるより、
ここまでに至る背景や、状況を、
細かく教えてほしいというスタンスです。
だから、「順を追って、説明して下さい」が口癖です。
とすると、
部下である私は、この場合、
どうすべきなのか。
ここでの正解は、
”状況を順に説明して、その後、結論を伝える”
というアクションが、
正解になるのです。
■さて、ここでポイントになることは、何か。
お気づきかと思いますが、
それは、
【人によって、”答え(正解の行動)”は違う】
ということ。
同じ「報連相(ホウレンソウ)」でも、
ワンパターンではなく、
その人に”合わせて”伝えることが重要、
ということなのです。
もし、あるメンバーが、
「A課長に、”結論から言え”って言われたんで。
(だから結論から言いました。何か?)」
と、B係長にも、C部長にも、D主任にも、
同じようなパターンで報告して、
得意気になっていたとしても、
これらのことから考えると、
「それでは二流である」
ということになります。
”可”ではあるかもしれないけれど、
”良”とか”優”ではないのです。
■すなわち、私が以前、
前職の社長に言われた、
『仕事はマイ・ペースじゃない。
ユア・ペースなんだよ。』
この言葉が意味することは、
まさしく、ドラッカーが語る、このことなのだろう、
そう思ったのです。
上司に合わせて、私の報告の仕方を、
柔軟に変えることができる。
すなわち、
「自分のやり方(マイ・ペース)」ではなく、
「相手の受け取り方(ユア・ペース)」
を大事にできること。
それが、役職や肩書にかかわらず、
チームワークを大事に出来る人であり、
他者に影響力を発揮できるリーダーであり、
いわゆる”優秀な人”なのでしょう。
■「7つの習慣」でも、
”第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される”
とありますが、相手に合わせること、
より良い成果を生み出す上で、
必要不可欠なことのようです。
相手に合わせ、行動できるよう、
常に柔軟でいたいものですね。
(と偉そうに言いながら、
”マイ・ペース”で迷惑をかけてしまっている私 汗
強い反省と共に、自らを戒めようと思った次第です)
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
皆様にとって素晴らしい週末になりますように。