目先の成長より、根を育てる姿勢
(今日のお話 2055字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
また「7つの習慣」並びに、
新人研修「ディスカバリー」のプログラム説明会の実施。
その後、お越しいただいたお客様とランチ。
そして、夜はご縁を頂いたお客様と
神楽坂にて懇親会など。
人材開発について、
興味深いお話やポリシーなどを、
たくさん聞かせていただきました。
(Kさん、Kさん、楽しい時間をありがとうございました!)
*
さて、本日のお話です。
昨日、ランチや夕食などを
お客様とご一緒させていただきつつ思ったのが、
やはり働く上で大切なのは、
知識・スキルは当然なものの、
・言行一致
・信頼性
・気遣い、謙虚さ
などの「根」の部分にあるのだろうな、
と感じました。
今日はそのお話と、
我が家で育てている「プランター(植物)」をかけて、
「目先の成長 < 根を育てる姿勢」
というテーマで、思うところを
皆様にご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■4月頃から、妻がベランダにて、
「プランター」を買い、
植物を育て始めました。
無農薬野菜や、
有機農法にこだわっている妻は、
「なかなか売っていないのであれば、
自分のできる範囲内で作ってしまおう」
そんな思いがきっかけで
育て始めたのでした。
そして、夏を超えた今、
小松菜や人参の葉っぱが
もりもりしているのが窓を通して見えます。
そんな今ではありますが、
そういえば、ふと思えば、
「彼・彼女ら(小松菜たち)は、
全然、育っていなかったよな」
と回想しておりました。
■妻の父は、家で畑を持ち、
そして様々な野菜を育てています。
そのため、ある意味、
その道ではある程度の知識がある様子。
父は、6月頃、
我が家に来た時にプランターを見て、
こう言いました。
「今の時期にこの葉っぱじゃ、小さすぎる。
育ちが悪いね」
それに対して、
妻はこう返しました。
「肥料などあげてないからだよ。
でも良い土と水だけで、育ててみたいんだよ」
■とはいうものの、
植物に虫が発生して、葉っぱは食べられ、
小松菜は相変わらず貧相なまま、
7月にはいり、そして8月になりました。
このまま、「小松菜」は、
虫に食べられ、貧相な姿のまま、
誰の胃袋にも収まることなく、
彼の人生を終えるのだろうか、
そんなことを思っていたある時です。
8月の上旬頃でしょうか、
小松菜たちは、急激な成長を遂げ始めました。
本当に驚くべきことに、
わずか1週間もたたない内に
今までの成長の3倍、4倍、5倍と感じるような、
それこそ、極めて著しい成長を遂げ、
貧相だった葉っぱは、
活力を得て大きく空へと手を広げ、
食べごたえのありそうな、
素晴らしき「小松菜」へと
進化を遂げたのでした。
■この一連の流れを見て、
妻は、こんな言葉を残しました。
「自力で育とうとする植物は、
栄養を少しでも吸収しようとするために、
”根”が強くなるって本に書いてあった。
きっと、”根”が十分育っていたから、
夏になって、準備が整ったとき、
急激に成長したんだろうね」
そして、この言葉を聞いて、
「根の大切さは、やっぱり自然界の真理だな」
と、しみじみ思ったのでした。
何となくですが、
・目に見えない「努力」
・表裏のない「誠実さ」
・誤りを指摘する「勇気」
・人への「思いやり」
というような、
「人としての”根”」
の部分も、大事ではあるものの、
成果を問われる現代において、
二の次になってしまいがちな、そんな気がします。
しかしながら、
小松菜が急激に成長したように、
「見えない努力」や
「人との信頼を育てること」
「一貫した筋を持つこと」
というのは、見えないところで、
着実に”根”をはり続け、
その人を育てているのだと思います。
そして、ある時期、
準備が整った瞬間、
劇的な成長を始め、そして、
目に見える「成果」に影響を与えるのだろう、
そのように思ったのです。
■昨日のお客様との飲み会でも、
「信頼おける、力のある上司とは、
”さりげない気遣い”
”姿勢・あり方”
”ポリシー”
など、大事にしているものがあるよね」
というようなお話がありました。
短期的に見れば、
1年とかそれくらいで見たら、
肥料をじゃんじゃん上げて、
スグに果実をとりに行こうとしたほうが、
得かも知れない。
しかし、中長期的な視点で見た場合、
必ずしもそればかりでなく、
【目先の成長より、根を育てる姿勢】
を大切にすることが、
得られる最終的な成果に、
影響を与えるのではないだろうか、
そのように思うのです。
根は大事です。
根の幅が、幹と葉を支えます。
忙しない世の中だからこそ、
たとえ育ちが悪くとも、
見えないところで愚直に根を育て続ける小松菜のごとく、
愚直に自らの”根”を固め、
しかるべきタイミングで、
大きく花開クことを目指していきたい、
そんなことを感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、良い1日となりますように。