金メッキは、いずれ剥がれる
(今日のお話 1616字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
また期が変わったため、
これから1年間の計画の
改めての立て直しなど。
その中で、
自分自身の「力量」について、
まだまだだなあ、と感じることが、
最近増えてまいりました。
そんな自分自身への反省も含めて、
「金メッキは、いずれ剥がれる」
というテーマで、
思うところをご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■以前、聞いた話。
某有名外資系コンサルティングファームでは、
新卒で入社したときに、まず、
「高いカバンと靴、そして時計を買いなさい」
と言われるそうです。
また以前一緒にお仕事をした、
某高級自動車メーカーで働くトップセールスの人は、
これまた入社したとき、
「最低でもオメガの時計をせよ」
と先輩から言われたそう。
その理由は単純で、
「自分の身なり、立ち居振る舞いに応じて、
お客様の対応が変わるから」
というシンプルな話。
「人は中身だよ」
「外見より心が大事」
と言われるものの、
実際のところ、人は心理的に、
そのように”外見で判断する”という傾向が、
どうにもこうにも出てしまうようです。
■私も、この
「外見の大切さ」
については、実は大いに納得しています。
実際の話、
”限られた貴重な時間を、
できるだけ(自分にとって)価値ある人と会おう”
とするのは誰にとっても当然の話ですし、
その一つの参考基準として、
”見た目・外見”
が含まれることは、
ある種あたり前の話だと思うのです。
ヨレヨレのスーツ、
無精髭、ホコリまみれの靴で、
「大丈夫かな、この人」と言う人に、
気前よく時間を投資してくれる人など
あまりいないのではないかと。
だからこそ、
就職活動・転職活動において、
履歴書の経歴だって、誰しもある程度、
「”金メッキ”を貼ってでも、興味を持ってもらいたい」
とするのは、普通のことのようにも、
思えるわけです。
(もちろん、虚偽はダメですが、
ある程度カッコよく見せたい、
というレベルの話でございます)
■しかし、同時に、
こういったことをする側、
すなわち、
”外見を意識する”
”金メッキを貼る”
上で、気をつけないといけない点がある、
そのように思うのです。
それは、
『結局、”真の実力”をつけなければ見抜かれる』
ということ。
話をしていて、
相手が若かったり、
自分よりキャリアが浅い人は、
上手く騙すことができるかもしれません。
しかし、
自分よりも数段上にいる人や、
はたまた自分より下でも、
キャリアが浅くとも、本質を見抜くことができる人からすると、
「この人、薄いなあ」
「会話に重みがないな」
「口先だけでいっているんだろうな」
と、貼った”金メッキ”なぞ、
すぐ見抜かれてしまう、
ということが起こるのだと思うのです。
■私自身、人材育成の話をする上で
「主体性が大切」
「目的意識が重要」
「時間への意識が不可欠」
など、それこそ、
ごく当然の、原則的な話をさせていただくことが
多々ありますが、
そういった「当たり前のこと」だからこそ、
実際自分が気をつけ、意識をし続けなければ、
すぐに薄っぺらいことばになってしまうし、
偉そうに人材育成を語っても、
「育成」について、本当の本当に、
心から考え続けていなければ、
それこそ
『”金メッキ”だけで、中身なし』
と揶揄されてしまうことに、
なるのでしょう。
■冒頭に、
・見た目が大事
・外見がポイント
というお話をしました。
それはそれで、
一つの側面からみればその通りですが、
あくまで「入り口」だけ。
そこから一歩進み、
真の価値を提供するには、
それこそ、自分と向き合い、
本当の実力をつけなければいけません。
だからこそ、
【金メッキは、いずれ剥がれる】
ことを念頭に置きつつ、
しかるべきときには、外見や表面のアプローチに頼りつつも、
【その間に、中身から”金”になるべく実力をつける】
というバランスが大切なのだろう、
そんなことを思った次第です。
今の仕事も経験が長くなりつつあり、
改めて自分を引き締めなければ、
という自戒の念を込めて。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、良い1日となりますように。