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920号 2016年8月21日

他人の努力は見えない

(今日のお話 1661文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日より長野県上田市に、
テニススクールの仲間と
コーチと、そして妻と共に来ております。

10名ほどで、
1日中テニスをするという
通称”テニス合宿”です。

毎年、恒例で、
コーチが持っているという小さな別荘に来て、
朝から夜までテニスをするという、
なかなか贅沢な時間でした。



今日は、そんなテニスから感じた、
私の悔しい想いと、学びについて

「他人の努力は見えない」

というテーマで、
思うところをお伝えしたいと思います。

それでは、どうぞ。

■ 私の通っているテニススクールには、
男性4人がいて、それなりに実力が拮抗しており、
お互い高め合えるような、よい仲間がいます。


そして、昨日もその仲間と
テニスにやるなかで、

「久しぶりにチームを組んで団体戦をやろう」

という話になりました。


そして、真面目にゲームをしてみたのですが、
その結果わかったことが、ありました。

それは、


「ものすごい、実力差がついていた」(悪い意味で)


ということ。

すなわち、めちゃめちゃボコボコにされたのでした。


去年まで勝っていて、
恐らく自分の方がまだ(ちょっとだけ)上手いかな、
と思っていた相手にも、全然、歯が立たなかったのです。


ラリーも、必ず私が先にミスする。

仲間は出来ることが増えているが、私は増えていない。

私はサーブが入らない、
相手はサーブが入る。


そんな力量の差が生まれたことを
自分で体感し、さすがにヘコみ、
しばらく鬱々としておりました。


■ そんな中、ふとコーチが
私にこんなことを言いました。

「紀藤さんも前より上手くなっていますよ。

でも、皆さんは、結構、スクール以外でも影で
かなり色々やっていたみたいです。

◯◯さんも、△△さんも、毎月試合に出てますし
それを踏まえた上で課題をもって、
私(コーチ)にプライベートレッスンを
毎週、お願いしてきたりもしてますし。

見えないところで、かなりやっているから、
やっぱり出来ることが、皆さん、増えていますよね。」
と。

コーチは、

「紀藤さんも、まだまだ改善点があるから、
それをこれからテーマにやっていきましょう」

などと励ましてくれましたが、
私は、実力差についてのショックと共に、

改めて、世の中に存在している、
ある”原則”のようなものを、
感じずにはいられませんでした。


そして、それは、

「結局は努力の量」

というシンプルな話であり、かつ、

『自分の努力は見えるけど、
 他人の努力は見えない。』

ということなのでした。


■ 私もテニススクールは、
時間が許す限り行っていたつもりだし、
自分自身の課題にも、
自分なリに取り組んでいた”つもり”でした。

だから、今回も、
成長した自分を見せつけられるのではないか、
なんて、甘く思っていました。

しかし、実際は

「自分の努力」を過大評価していただけで、
「相手の努力」があることを、
きちんと認識していなかっただけ。


『自分のことを、やってきたことを
「過大評価」してしまっていただけ』、


だったのです。
(とほほ)


■ 改めて思いますが、
ある程度のセンスの差や
要領の差こそあれ、結局は、

「積み重ねてきたモノの差」

が全てなのでしょう。


他の人が寝ている間に、
たくさんの努力をしている人。

何となく他の人が練習しているときに、
全身全霊の集中力で練習に取り組む人。

そういった

「積み重ねてきた時間」と「積み重ねてきた密度」

の総量を常に高くしようとすることこそが
自分の実力を高め、成長へと自分を導く、
唯一無二の方法なのではないか、

そんなことを強く感じました。


■ もちろん、

何をどれだけ真剣にやるのか、
何にどれだけ時間を投資するのか、

ということは、
それぞれの人の”選択”なので、
絶対に努力をしなければいけない、
という類のものではありません。


でも、自分が負けたくない、
ちょっとでも前進したい、

と思うことについては、


『自分は、たくさんの時間を積み上げているか』

『自分は、多大な密度(集中力)で取り組んでいるか』


この問いを常に自分に投げかけてゆくことが、
私のように、悶々とした気持ちを味わわないためにも、
重要なことではないだろう、

そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 誰よりも、三倍、四倍、五倍勉強するもの、
それが天才だ。

野口英世

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