価値あるものは、苦しみを伴う
(今日のお話 1661文字/読了時間2分)
■ おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
その他企画書の作成など。
期末の追い込みで、
相変わらずばたばたとした1週間。
自分の目標までも、あとわずか。
こういったピリピリした状況だと、
プレッシャーを感じることもありますが、
後悔のないよう、
最後まで走りきりたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
私の好きなテレビ番組で、
『スーパープレゼンテーション』
というものがあります。
アメリカのプレゼンイベントを
紹介していて、非常に勉強にもなる内容。
その中で、あるサーファーで、
かつ写真家でもある男性が、
プレゼンテンターとして、
「価値あるものは苦しみを伴う」
という興味深いエピソードを語っていました。
今日は、その内容をご紹介するとともに、
感じたことを皆様に、ご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■クリス・バーガード
『The joy of surfing in ice-cold water』
(凍りつく海でのサーフィンは最高)
このプレゼンターのクリス氏は、
元々サーファー兼、写真家。
観光地で美しい波のうねり、
海の幻想的な写真などを、
サーフィンをしながら撮影するという仕事をしていました。
しかし、ある時から、
彼は観光地での撮影に”喜び”を
見いだせなくなってきます。
人が多い。
焦燥感を感じる。
落ち着かない。
そんな中、彼がたどり着いたのは、
暖かいサーフィンに向いている海ではなく、
ノルウェー、アイスラインド、南極などの
極寒の海でした。
雪と氷が混ざったブリザードの中で生まれる、
凄まじく荒涼な波にこそ、
誰にも汚されていない、
自然そのものの素晴らしい波がある、
そんな考えにたどり着き、
「極寒の海でのサーフィンが最高」
などというプレゼンをやるに至ったとのこと。
(かなり変わり者ですよね)
■ そんな彼がそのプレゼンにて、
こんな言葉を残していました。
そして、その言葉が、大変印象的で、
同時に非常に共感するものでした。
「あの体験によって、
(=氷の海での死にかけた体験)
全ての写真が貴重に感じるようになりました。」
追い込まれたからこそ、撮れたのです。
そして、身震いする寒さが教えてくれた。
人生には”喜びを知る近道はない”と。
追う価値のあるものは、ちょっとだけ”苦しみを伴う”のです。
あの”苦しみ”が作品に価値を与えた。
僕は過酷な環境に自分の一部を捧げ、
代わりに、ずっと探していた満足感を得たのです。」
とのこと。
■ 苦しみが価値を生み出す。
苦しみが、喜びを生み出す。
こう聞くと、まるで一部のドMな人の
変わった発言なようにも聞こえますが、
きっと誰にでも、このような感覚は
多少なりともあるのではないか、
そう思うのです。
”苦しみ”を感じるほど、
本気で頑張ったからこそ。
自分の一部を切り取って捧げたからこそ。
だからこそ、感じられる
”喜び”というものがあるのではないか、
そのように思うわけです。
■ 私はちょうど3ヶ月前に、
「100キロマラソン」
というものに挑戦しました。
朝5時からスタートし、
ただひたすら走り続け、ゴールをしたのが
夕方の6時30分という、
一般的に、過酷な体験。
当然、楽な時間ではなかったし、
「なぜこんなキツイ想いをして
自分と戦っているのだろう?」
と疑問に思いつつも、
自分に負けそうなり、それでももがき、
涙と鼻水にまみれて、走り続けました。
それこそ、
「体験したことがない”苦しさ”」
でした。
しかし、それがあったからこそ、
ゴールの際の感情も
「体験したことがない”喜び・達成感”」
となり、かけがえのない体験になったのではないだろうか、
振り返り、そして
極寒サーファ・クリス氏の話を聞き、
改めてそのように思ったのです。
■ 楽をして得られるものは、
相応の価値しかありません。
得られる価値とは、
それを得るために使った労力や想いとの
『等価交換』だと思うのです。
”苦しみ”を伴うほど、
自己を捧げ、力を尽くすからこそ、
得られるものが大きい。
これは、一つの真実ではないでしょうか。
そしてこのことは、
仕事でも、趣味でも、
あらゆることで同じことが言えるのでしょう。
【価値あるものは苦しみを伴う】。
このことを念頭に、
公私共に全力を尽くし、
そして最大の喜びを得てゆく、
私は、そんな充実した生き方をしたいものだな、
と思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。