収穫逓減の法則
(今日のお話 1713文字/読了時間2分)
■ おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
ならびに社内ミーティング、企画書作成など。
その他、電話や、
今後のために仕掛け作りなどなど、
やりたい、やらねばと思うことが、
どんどん出てくる今日この頃です。
*
さて、今日はそんな
私の最近の状況にも関連する話で、
「やるべきことがたくさんある中で、
どのように行動すればよいのか?」
というよくあるお悩みにおいて(私も含め)、
皆様のご参考になりそうな、
「収穫逓減の法則」
なるお話を、ご紹介させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■ 私達は、一生懸命、仕事や、
はたまた何かに向きあえば向き合うほど、
「これもやりたい」
「あれもやりたい」
ということが、どんどんと増えていくこと、
あるのではないでしょうか。
特に「仕事」なるものは
完全にオペレーティブな仕事でないかぎり、
どこまで高めたら終わり、とか、
どこまでやったら完璧、というものがない、
そんなものですよね。
がゆえに、つい
「あれもこれも」
と求めすぎてしまうことも、
あるのかもしれません。
■ しかし、時間は有限です。
それなのに、あれもこれも、
思いつくままタスクリストにいれていたら、
どうなるのでしょうか。
例えば、ある営業マンが、
「やったほうがいいから」といって、
今週のタスクリストに次のように
書き込みまくったら、果たしてどうなるのでしょう?
<ある営業の1週間のやりたいことリスト>
・お客様へのプレゼンの練習をする
・新規のお客様への営業をする
・最近の新商品も全てお客様に案内する
・より深いヒアリングを全顧客する
・A社の社長に手紙を書いて送る
・B社の部長に新しいイベントのご案内をする
・机の整理をして、効率化する
・手帳の書き方や仕事の仕方を見直す
・今後のためにロープレの勉強をする
・専門知識を増やすため本を3冊読む
多分、ですが、
よほどのスーパーマンじゃないかぎり、
どれも中途半端になって、
「結局どれも出来なかった」
(または1つくらいしかできなかった)
ということになるのではないか、
と思うのです。
■ このことに関連する話として、
『収穫低減の法則』
という興味深い法則があります。
これは、辞書によるとこのように説明されています。
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「収穫逓減の法則」とは・・・
(しゅうかくていげんのほうそく)
土地・労働・資本の投入から得られる収穫は,
それらの投入量の増加に従って増えるが,
その増え方は徐々に小さくなるという法則のこと。
(Weblio辞書より)
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なんだか小難しいですね(汗)
平たく言うと、
「たくさんやったからといって
たくさん成果が上がるわけではない」
という話です。
(ちょっと乱暴な説明ですが)
例えば、
バスケ部のメンバーが、
うまくなろうと2時間の練習時間を
5倍の10時間にしたら、5倍のうまくなるか、といえば、
「そんなことはない」、という話だったり、
洗濯をするときに、
「もっと洗い物を綺麗にしたいから」と、
洗剤をドバドバ入れたとしても、
洗剤を入れた分だけ綺麗になるか、といえば、
「そんなことはない」、という話。
そんなイメージが、
「効果低減の法則」
が言わんとしているメッセージです。
■ そして、この話を、忙しい毎日、
「あれもこれもやりたくなる」
という私達の現状に当てはめてみたら、どうでしょうか?
何となく共通点が見つかるように
感じられるのではないでしょうか。
また、ある興味深い調査があります。
それは「実行力」に関する調査で、
”「掲げた目標の数」と「達成した目標の数」の関係はどうなるのか?”
という問いについて調べたのもの。
その結果は、このようになったそうです。
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目標の数 対 優れた成果を出した目標の数
2-3 2-3
4-10 1-2
11-20 0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つまり、「収穫逓減の法則」、
そしてこの調査から考えると、
『目標が多ければ多いほど、いいってものではない』
ということが言えるわけです。
つまり、「あれもこれもやりたくなる」からといって、
何でもかんでも手帳に書き込めばいい、というものでもないし、
「あれもこれもやったほうがいいから」といって、
仕事でも手を広げ過ぎないほうが良い、
ということになるのでしょう。
■ やること、やりたいことが多くても、
それをこらえて、グッと絞ることが大切です。
それこそが、結局のところ、
何かを身につけ能力を延ばす上で、
そして成果を上げる上で、
必要不可欠な考え方なのではないか、
そのように思います。
色々情報が多く、
やれることも多い今だからこそ、
あえて絞って、減らして、
集中していきたいものですね。
自戒を込めて、
選択と集中の大切さを、
今一度噛み締めた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。