「思考停止ワード」に気をつける
(今日のお話 1339文字/読了時間1分半)
■ こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、某IT企業にて、
「7つの習慣」研修の立ち会いでした。
「中核人材を育てる」ことを目的として、
知識・スキル、そして同時に
リーダーとしての姿勢や考え方を高めるプロジェクトの一環として
「7つの習慣」をご導入頂きました。
これから9月10月と、
3日の研修をわけて実施していきます。
理論→実践→理論→実践・・・
このサイクルを回していくことで、
実践につなげていく、そんな効果を期待しながらの企画。
改めて思いますが、
結局は、本当の学びとは
”「知っている」だけでなく、「している」状態になる”
ことだと思います。
当たり前ですが、
何か行動を変えたから、
初めて結果も変わってくるもの。
だからこそ、
自分自身が何かに取り組む際も、
はたまた人事の方が研修を企画する際も、
「どのように、”している”状態にするのか」
を考えることが、
大変重要なのだろうな、
と思った次第です。
*
とはいえ同時に、
このことはわかっているようで、
実は盲点になりがちなことだとでもある、
そのように思うのです。
というわけで、今日はこの
「”知っている”を”している”にできているか」
というテーマで、
思うところをご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■ たまにこういう人がいますね。
例えば、いつも人のせいにする人。
こういう方に、
「”7つの習慣”を知っていますか?」
と、
(あなた、7つの習慣、読んだほうがいいよ。
それで、「人のせいにしない」と、学んだほうがいいよ)
という意図を込めて、質問をしたとき。
すると、そういう人に限って、
こう答えたりするのです。
「”7つの習慣”ね。
ああ、その本、読んだことあるよ。
昔、流行ったよね。
知っているから、オレは良いよ。」
みたいな人。
いやいや、あなたできてないでしょ、
と思うのですが、本人はつゆ知らず。
■ または、こういうパターンもあります。
英語の勉強に悩んでいる人。
なかなかレベルが上がらない。
そんなとき、自分よりできる、
既に自分より上にいる人から
「英語の勉強は、
”素読”(ただ読むこと)が結局大事ですよ」
と親身になって、
アドバイスをくれたときなど。
「ああ、それくらい私も知っていますよ。」
(まあ、当然ですよね)
と、その学習法を
”知っている”ことだけに、自信を持つ人。
いや、出来てないから
伸びていないんでしょ、
それは置いておいて、
「知っていること」で満足している、
みたいな感じでしょうか。
■ はたまた、こういう場合もあります。
「やり方はわかっているんです。
でも続けることが難しいんです。」
で、片付けてしまう場合。
(何となくですが、これが一番多いような気がします)
でも、”続けることが難しい”ということは、
誰もが100も承知の事実。
続けるのは難しいのです。
でも、思うのですが、
大事なのは、その事実を受けて、どうするか、
なのではないでしょうか。
・ 続けるために、どうしたらよいのかを本当に考えたのだろうか
・ ”している”状態にするための工夫を誰かと話し合ったのだろうか
・ ”知っている”で終わらせないために、何を行動したのだろうか
こういうことを問いかけた場合、
「意外と、なんにもしていない・・・」
ということ、実は多いのではないか、
そう思うのです。
■ 大切なのは、
「難しい」と認識してからの、
プロセスや姿勢だと思うのです。
考えてみれば、
いくつかは出てくるはず。
例えば、
・継続して何度も学ぶ計画を立てる。
・一緒に頑張る仲間を作る
・誰かに宣言する
などなど、多少なりとも工夫はあるはず。
しかしながら、
「”知っている”を”している”にするのは難しい」
と、事実を堂々と語ることで、
思考停止モードに入ってしまい、
どうしたらできるかを考える、
何とか取り組むことを諦めてしまう。
こういったこと、
実は多いと思うのではないか、
そう感じるのです。
■ まずは、
「知っているよ、そんなこと」
といって、”していなければ”ことは、
結局、「知らない」と同義です。
同様に、
「知っているよ、でも難しい」
で諦めてしまう場合も、
結局、「知らない」のと変わらないのではないか、
そのようにも思うのです。
繰り返しになりますが、
【「知っているよ、でも難しい」は思考停止を招く】
のです。
だからこそ、
「知っているよ、でも難しい」
には気をつける必要があるのでしょう。
■ そのプロセスは簡単ではありません。
でも、少なくとも、
・「知っている」ことを、「している」だろうか、
と自らに問いかけること。
は意義あることであり、
もし、自分自身、
・「している」ができていない、と思った時には
どうしたらそれが出来るか、深く考えること。
この自己内省のプロセスの繰り返しこそが、
何かを継続して取り組むために、
そして「している」状態にもっていくために、
大切な行動なのだろうな、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。