「レシピを知らずに、手探りでパンを作るごとく愚」を犯さない
(今日のお話 1840字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は有休を頂き、
個人的にずっと学びたかった、
「ドラッカー塾」へ参加してまいりました。
さて、「マネジメントの父」と呼ばれ、
ビジネスマンの多くに、未だ衰えることを知らず
影響を与え続けているドラッカー。
「影響を受けた本特集」などが組まれると、
多くの場合、
”マネジメント = ドラッカー”
”リーダーシップ = コヴィー(7つの習慣)”
というように肩を並べて紹介されることも、
珍しくない、そんな風に思います。
*
さて、本日はそんな
「ドラッカー塾」で学んだ、
印象的だったお話を、皆様に
ご共有させていただきたいと思います。
テーマは、
「努力の差でなく、知識の差」。
それでは、どうぞ。
■ドラッカーに直接、師事され、
そしてドラッカー塾の講師として
10数年以上活躍されている方がいらっしゃいます。
数多の経営者を始め、
ビジネスマンにドラッカーの教えを
提供し続け、影響を与えている素晴らしい方。
その方が、昨日の講師でした。
そんな先生が、ドラッカー塾の冒頭に、
こんなお話をされていました。
「コンサルティングをしていて、
多くのお客様、経営者の方にお会いする機会があります。
皆さん、本当に一生懸命で、
なんとか自分達の会社を良くしたい、
そう思っていらっしゃるのは、
誰からも伝わってくるのです。」
「しかし、現実は厳しいものです。
”これから会社をどうしていくのか?”
という質問をしたときの答えで、
はっきりと感じることがあります。
それは、
「この会社(組織)は上手く行きそうか」
はたまた、
「この会社(組織)は結果がでなさそうか」
ということ。
そして、その分かれ目は、
”マネジメントの体系を、知っているか、否か”
ということです。
そしてそれは、
『努力の差ではなく、知識の差』。
ただ、それだけなんです。」
と。
■成果が出るかどうかは、
「努力の差ではなく、知識の差」。
これは、一体どういうことなのでしょうか。
その話を理解するために、
講師の先生はこんな例え話をされました。
~~~~~
例えば、あなたに、
「美味しいパンを作る」というミッションが
与えられたとします。
そして、あなたには、
「必要な全てのリソース(材料とか道具)が揃っている」
そんな設定です。
(ちなみに、厨房ですから、スマフォ、PCはありません)
では、美味しいパンを作りましょう。
目の前には、
小麦、卵、牛乳、
オーブントースタ、バター、
パンに必要なあらゆるものがあります。
しかし、やっつけで、
雰囲気で、こんな感じ、という風に作ったとしても
恐らく、美味しいパンが出来る可能性は、
かなり少ないと思われます。
それはなぜか。
その理由は
「パンの”レシピ”」
を知らないから、です。
・パンはイースト菌を入れること
・発酵させ、ふくらませる必要があること。
・更には二次発酵をさせること
これらの「パン作りの肝」を抑えておかないと、
パンとして完成するはずもありません。
■勝負の分かれ目は、
「パンの”レシピ”」を知っているか、
なのです。
つまり、このケースでは
“「知識」を知っているかで、
「努力」をしたかどうかではない“
ということ。
レシピを知らずに闇雲に努力を重ねても、
徒労に終わってしまうのです。
■そして、このような話は、
何も“パン作り”だけではありません。
私達の仕事やプライベートにおいて、
【レシピを知らずに、手探りでパンを作るごとく愚】
を起こしていること、結構あるのではないか、
と思うわけです。
例えば、
・レシピを知らずに、マネジメントに失敗し、もがく
・レシピを知らずに、時間管理術に思い悩む
・レシピを知らずに、部下とのコミュニケーションの壁に苦しむ
・レシピを知らずに、営業成績が伸びないことに悩む
みたいなイメージでしょうか。
■しかし、私達は知らないだけで、
仕事とプライベートにおいて、
多くの「レシピ」があるものです。
それこそ、
・「マネジメント」のレシピであれば、ドラッカー
・「マーケティング」のレシピであれば、MECEやSWOT分析
・「リーダーシップ」のレシピであれば、7つの習慣
探せば、今の課題を解決してくれるレシピは、あるのです。
ただ、知らないだけ。
■ もちろん、努力は大事。
しかし、
『努力の差ではなく、知識の差』
で上手くやれるかどうか、
結果がでるかどうか、ということも、
多々あるのです。
それを認識することが、
自分をより早く、より高い角度で成長させ。
結果を出す上でも大切なことである、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。