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870号 2016年7月2日

休日ダラダラのリスク

(今日のお話 2006字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。

金曜日は3件のアポイント。

またこの週末は、
「7つの習慣」の特別公開セミナーとして、
人事の方、経営層の方などはじめ、
多くの方がお休みにお集まりいただいています。

ちなみに、「土日敢えて学ぼう」という方々なので、
さすがに活気が違いますね。
(お越しいただいている皆様、ありがとうございます!)



さて、本日のお話です。

今日は「休み」という、
私たちに欠かせない、かつ
最も自由になる時間について、

個人的に思うところを、
ご共有させて頂きたいと思います。

それでは、どうぞ。

■いつからでしょうか。


私は数年まで、

「土曜日は寝だめするもの」

「土曜日は12時までゆっくり寝て、
 それで午後から家事をして夕方から友人と飲みに行く」

という生活が当たり前でした。


それがいつからか気が付けば、

・土曜日は朝7:00から起きて英語塾
・勉強会やら、100キロマラソンやらのイベント参加

と、一般的に見て、
かなり暑苦しい行動(?)をすることが
当たり前となってしまいました。

そして今では、しばしば、
こんなことを言われるようになりました。

「休みまで、よくやるねえ」
「休みくらい、ゆっくりしたくならない?」
と。


■別に、このリズムがいい、
悪いではありません。

ですが、基本的には、最近は土日も
朝から予定をたくさん入れており、

そしてそれが、何だかんだ言って、
数年前の「寝だめしていた過ごし方」より、
ずっと心地よいと感じているのです。


それが、「なぜだろう」と考えた時に
ふと、思い当たることがありました。

それは、


『無闇にダラダラすると、自尊心が毀損される』


と、気がついたから、でした。


■例えば、数年前の典型的な休日。

(紀藤の例です)

金曜日、「週末だ!」と飲みに行き、そして夜更かし。
深夜3時に就寝。

朝は当然起きられない。「寝だめして当然」と思っているので、
昼12時くらいに目を覚ます。

ボーっとした頭で、何となくテレビを付け、
「王様のブランチ」を見る。

そのまま別に興味もないけれど、動く気がしない。
引き続き、「新婚さんいらっしゃい」を見る。

番組が終わる。
でも、なんだかまだ動く気がしない。
「もうちょっとゆっくりしてから、起きよう」と思いながら、
チャンネルを回す。競馬を発見。
何となく馬を眺めている。(興味もないのに)

ふと気が付くと、空がオレンジ色になっている。
「17時。やばい、何もしていない」とちょっと焦る。
とりあえず、お腹が空いたので、ラーメンを食べに行く。

19時。外は暗い。
「今日は何しなかった」という焦りが大きくなる。
とりあえず本でも読もうと、本を開く。
眠くなる、また寝る。

ぼんやりしたまま夜がふけていく。
昨晩夜更かししたため、また本を開きながら
寝たり起きたりしているので、しっかり眠れない。
就寝したのは、夜3時か4時。わからない。

翌日起きると、もうお昼。
やばいと思いながら、またぼーっとする。
「パネルアタック」が始まる。とりあえず見始める。

そして気がついたら夕方。
サザエさんのじゃんけんぽんを見てはっとする。


みたいな感じ。
(何だか、当時を思い出して書いていて、
 切なくなってきました)


■上記のような土日を過ごして、

「土日はたっぷり休んだなあ」

と充実感を感じたかというと、
私は、そうではありませんでした。

むしろ、全く逆でした。

「時間をムダに過ごしてしまった」

という感覚ばかりが残ってしまい、
「よく休んだじゃないか」と
自分で自分に言い聞かせようとしても、
どこか燃えきれない感じ、

すなわち、

『自尊心の毀損された感覚』、

それが拭えなかったのです。

かの有名なフランスの哲学者、ルソーは、
こんな言葉を言いました。


”生きるとは呼吸することではない。行動することだ”
(by ルソー)


まるで、土日中、呼吸をしていただけの感覚。
頭を錆びつかせ、何もしなかった感覚。

それが、自分を傷つけ、
むしろエネルギーを減退させていた。


今思うと、

「ダラダラ休日」

とは私にとって、自尊心の毀損でしかなかったと、
気がついたのでした。


■人によって、
「何を持って、充実感を得るか」
は違います。

だから、休みの過ごし方も、
人により、それぞれなのだと思います。

がゆえに、ゆっくり映画を見ることで、
本当に活力を得る人もいて当然ですし、
それが悪いとは思いません。


しかしながら、です。
「休みだから」ということで、

・寝だめしてなんぼ
・TVを見ているだけ

というように、
頭と体を錆びつかせ、

「何となくギアを下げて時間を過ごすこと」=”休日の過ごし方”

となってしまうのは、

自分自身の能力を損なわせたり、
自尊心を下げることに繋がる、
そして何より、もったいない気がするのです。


動かないで、ダラダラしていると、
自分の精神面がじわりと侵食されていく。

私自身、己の過去を振り返って、
そのように思うのです。


■休日だからこそ、

・家族と普段行かないキャンプへ行く
・山登りへ行く
・マラソンにチャレンジする
・近所の催し物に参加してみる
・資格取得の勉強をする

などなど、

『ちょっとだけ行動力を必要とする活動』

『時間がなければできない。
 ちょっとめんどくさそうだけど、得られることもありそうな活動』

これらを、意識的に取り入れていくこと。

そうすることで、
身体の休息以外だけでなく
動くことにより、心が休まり、磨かれ、
より活き活きと活動できる源泉となりうるのではないか、

そのように感じるのです。


「7つの習慣」では、
”第7の習慣 刃を研ぐ”において、

『自らの4つの側面(肉体、知性、人間関係、精神)』

を磨き続けることが、
自分自身が得たい結果を得続けるための、
大事な習慣の一つである、

といいます。

適度に自分自身を磨き続ける習慣、
大切にしたいものだな、


土日に「7つの習慣」をご受講頂いている皆様をみて、
そんなことを感じた次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

【本日の名言】 最上の幸福は、一年の終わりにおいて
年頭における自己よりも良くなったと感じることである。

レフ・トルストイ

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