休日ダラダラのリスク
(今日のお話 2006字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
金曜日は3件のアポイント。
またこの週末は、
「7つの習慣」の特別公開セミナーとして、
人事の方、経営層の方などはじめ、
多くの方がお休みにお集まりいただいています。
ちなみに、「土日敢えて学ぼう」という方々なので、
さすがに活気が違いますね。
(お越しいただいている皆様、ありがとうございます!)
*
さて、本日のお話です。
今日は「休み」という、
私たちに欠かせない、かつ
最も自由になる時間について、
個人的に思うところを、
ご共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■いつからでしょうか。
私は数年まで、
「土曜日は寝だめするもの」
「土曜日は12時までゆっくり寝て、
それで午後から家事をして夕方から友人と飲みに行く」
という生活が当たり前でした。
それがいつからか気が付けば、
・土曜日は朝7:00から起きて英語塾
・勉強会やら、100キロマラソンやらのイベント参加
と、一般的に見て、
かなり暑苦しい行動(?)をすることが
当たり前となってしまいました。
そして今では、しばしば、
こんなことを言われるようになりました。
「休みまで、よくやるねえ」
「休みくらい、ゆっくりしたくならない?」
と。
■別に、このリズムがいい、
悪いではありません。
ですが、基本的には、最近は土日も
朝から予定をたくさん入れており、
そしてそれが、何だかんだ言って、
数年前の「寝だめしていた過ごし方」より、
ずっと心地よいと感じているのです。
それが、「なぜだろう」と考えた時に
ふと、思い当たることがありました。
それは、
『無闇にダラダラすると、自尊心が毀損される』
と、気がついたから、でした。
■例えば、数年前の典型的な休日。
(紀藤の例です)
金曜日、「週末だ!」と飲みに行き、そして夜更かし。
深夜3時に就寝。
↓
朝は当然起きられない。「寝だめして当然」と思っているので、
昼12時くらいに目を覚ます。
↓
ボーっとした頭で、何となくテレビを付け、
「王様のブランチ」を見る。
↓
そのまま別に興味もないけれど、動く気がしない。
引き続き、「新婚さんいらっしゃい」を見る。
↓
番組が終わる。
でも、なんだかまだ動く気がしない。
「もうちょっとゆっくりしてから、起きよう」と思いながら、
チャンネルを回す。競馬を発見。
何となく馬を眺めている。(興味もないのに)
↓
ふと気が付くと、空がオレンジ色になっている。
「17時。やばい、何もしていない」とちょっと焦る。
とりあえず、お腹が空いたので、ラーメンを食べに行く。
↓
19時。外は暗い。
「今日は何しなかった」という焦りが大きくなる。
とりあえず本でも読もうと、本を開く。
眠くなる、また寝る。
↓
ぼんやりしたまま夜がふけていく。
昨晩夜更かししたため、また本を開きながら
寝たり起きたりしているので、しっかり眠れない。
就寝したのは、夜3時か4時。わからない。
↓
翌日起きると、もうお昼。
やばいと思いながら、またぼーっとする。
「パネルアタック」が始まる。とりあえず見始める。
↓
そして気がついたら夕方。
サザエさんのじゃんけんぽんを見てはっとする。
みたいな感じ。
(何だか、当時を思い出して書いていて、
切なくなってきました)
■上記のような土日を過ごして、
「土日はたっぷり休んだなあ」
と充実感を感じたかというと、
私は、そうではありませんでした。
むしろ、全く逆でした。
「時間をムダに過ごしてしまった」
という感覚ばかりが残ってしまい、
「よく休んだじゃないか」と
自分で自分に言い聞かせようとしても、
どこか燃えきれない感じ、
すなわち、
『自尊心の毀損された感覚』、
それが拭えなかったのです。
かの有名なフランスの哲学者、ルソーは、
こんな言葉を言いました。
”生きるとは呼吸することではない。行動することだ”
(by ルソー)
まるで、土日中、呼吸をしていただけの感覚。
頭を錆びつかせ、何もしなかった感覚。
それが、自分を傷つけ、
むしろエネルギーを減退させていた。
今思うと、
「ダラダラ休日」
とは私にとって、自尊心の毀損でしかなかったと、
気がついたのでした。
■人によって、
「何を持って、充実感を得るか」
は違います。
だから、休みの過ごし方も、
人により、それぞれなのだと思います。
がゆえに、ゆっくり映画を見ることで、
本当に活力を得る人もいて当然ですし、
それが悪いとは思いません。
しかしながら、です。
「休みだから」ということで、
・寝だめしてなんぼ
・TVを見ているだけ
というように、
頭と体を錆びつかせ、
「何となくギアを下げて時間を過ごすこと」=”休日の過ごし方”
となってしまうのは、
自分自身の能力を損なわせたり、
自尊心を下げることに繋がる、
そして何より、もったいない気がするのです。
動かないで、ダラダラしていると、
自分の精神面がじわりと侵食されていく。
私自身、己の過去を振り返って、
そのように思うのです。
■休日だからこそ、
・家族と普段行かないキャンプへ行く
・山登りへ行く
・マラソンにチャレンジする
・近所の催し物に参加してみる
・資格取得の勉強をする
などなど、
『ちょっとだけ行動力を必要とする活動』
『時間がなければできない。
ちょっとめんどくさそうだけど、得られることもありそうな活動』
これらを、意識的に取り入れていくこと。
そうすることで、
身体の休息以外だけでなく
動くことにより、心が休まり、磨かれ、
より活き活きと活動できる源泉となりうるのではないか、
そのように感じるのです。
「7つの習慣」では、
”第7の習慣 刃を研ぐ”において、
『自らの4つの側面(肉体、知性、人間関係、精神)』
を磨き続けることが、
自分自身が得たい結果を得続けるための、
大事な習慣の一つである、
といいます。
適度に自分自身を磨き続ける習慣、
大切にしたいものだな、
土日に「7つの習慣」をご受講頂いている皆様をみて、
そんなことを感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。