プロは「兆候」に敏感である
(今日のお話 2010字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は「7つの習慣」フォローアップ研修の
1日コースの実施でした。
全社的に合計7回にわたって実施の最終回。
真剣に取り組まれている様子で、
見ている私も嬉しくなりました。
「普段は考えないことを考え、立ち止まる良い機会にでした」
「会社のビジョンと7つの習慣をつなげて向き合うことで、新たな発見があった」
「内向きな気持ちが少し、上向きになれました」
など、前向きなコメントが多数ありましたが、
研修は終わってからが勝負です。
ぜひ皆様が、1つでもよいので、
何か新しい取り組みに繋がること、
心より応援しております。
ペアになった、アカウンタビリティパートナー(コーチ役)
と共に、小さなことでよいのでぜひ、
「影響の輪」(=自分が影響出来ること)
に取り組まれてくださいね。
陰ながら応援しております。
*
さて、本日のお話です。
昨日お世話になっている講師の方と話をしていた際に、
講師の商売道具の一つである「喉の調子」のコントロール法について、
面白いお話を聞きました。
今日は、
「プロは兆候に敏感である」
というテーマで、
”成果を上げ続けるための姿勢”について、
思うところをご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■私の話で恐縮ですが、
先週末にわずらった喉風邪のため、
ここ数日間、声が出づらい状況が続いていました。
何だかんだいって、
お客様とディスカッションさせていただくので、
喉は大事。
それを痛感した、
月曜日からの数日間でした。
そんな中、先日の研修で、
「喉」ネタになったため、講師の方に、
こんな質問をしてみました。
私「講師業って、”喉”がものすごく大事ですよね。
もし壊れたり、風邪を引いたらどうするんですか?
喉を壊しても、明日も明後日も、
研修は休みなく続きますから、大変ですよね。」
すると、プロ講師の彼女は、
こう答えました。
講師「そうですね、
もう、ちょっとでも”怪しい兆候”があったら、
ありとあらゆる手段を講じます。
研修中でも「おかしいな」と思ったその瞬間に、
薬局に行ってしかるべき処置をとる。
焼酎でうがいとか。
どんなときでも、
『怪しい、と感じたその瞬間にベストの対策をする』
そのようにしていますよ。」
と。
■この話を聞いた時に、
思い出した話がありました。
それは、今をときめくプロテニスプレーヤーの
「錦織圭」選手の話。
私の知人で、
元プロテニスプレーヤーがいるのですが、
彼に「錦織選手の強みとは?」という質問をしてみました。
同時期にプロをしていたそうです。
すると、彼はこう答えました。
「錦織選手の強みですか、
一つは、”考え方が、外国人っぽいところ”な気がします。
日本人は、もう勝てそうもない、という試合でも、
”最後の一級まで諦めない”
という姿勢を持つし、それが美学とされています。
でも、それを続けると、結構な確率で体を壊すんです。
でも、錦織選手は、
もうちょっと頑張れそうでも、
「やばいな」と思ったら、あっさり棄権できる。
普通にやっていますけど、
なかなか出来ない選択だと思うんです」
とのこと。
■当たり前の話かもしれませんが、
一流のプロの世界では、
『結果を出し続ける』
ということが求められます。
瞬間最大風速で、
一瞬だけすごいパフォーマンスでも、
短期でフィーバーが終わってしまったら、
それは評価されない、
錦織選手しかり、
イチローしかり、
喉を潰さない講師しかり、
それが本物のプロというものなのかもしれない、
そんなことを感じました。
そして、常に高いレベルで
パフォーマンスを保つためには、
色々とトラブルがある中において、
それに出来るだけ影響されない状態を保つこと、
すなわち、
講師なり錦織選手なりが
行っているとされた
『1,兆候に気をつけること』
そして、
『2,火種が大きくならないうちに、未然に防ぐこと』。
これらの行動が習慣化されていること、
それがプロの一つの条件たるものではないか、
そのように思ったのです。
■成果を出し続ける人物の”あり方”
をまとめたとされる「7つの習慣」では、
私達がより高い成果を得るために、
【第二領域(=緊急ではないけれど、重要なこと)】
に、時間と労力を注ぐことが、
重要であると伝えています。
(第3の習慣 最優先事項を優先する より)
この『第二領域』には、
上記で上げたような話の
”「予防」「計画」の活動”
が含まれます。
もし”棄権な兆候”に鈍感で、
その兆候を無視していたとしたら、
そのうち火種が大火事となり、
その対処だけで、数日(~数ヶ月)を
棒に振ることだってあり得ます。
つまり、
”予防・計画を放置すると、
対処しなければいけない第一領域(=緊急かつ重要なこと”
になる、と言えるのでしょう。
■私も、喉の痛みを感じた時に、
「いやいや、まだ行けるっしょ」
とつい気合を入れて
しゃべりすぎたが故に(→プロでない行動)
その負債を抱えることとなりました。
ですが、
仕事も人生も長期戦であることを、
忘れてはいけません。
だからこそ、
高い成果を求め続けるのであれば、
1,”兆候”に気をつけ、
2,火種が大きくならないうちに未然に防ぐ
という当たり前の行動を、
愚直に気をつけることこそ、
何かしらの分野で報酬をもらい、
活躍をしている全てのビジネスパーソン(=プロ)
としての重要なあり方ではないか、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。