「他人の人生」をどうこう言う人
(今日のお話 1334字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
そして、声が出ない代わりに、
帰宅後、溜まっていた本を読み漁ってみました。
(土日の”速読教室”の効果を試そうと思いましたが、
そんなに早く変わるものではないですね 苦笑)
さて、その中で読んだ本で、
私が好きな本の一つである
『アルケミスト~ 夢を旅した少年~』(著:パウロ・コエーリョ)
というものがあります。
今日はこの本より、
「他人の人生をどうこう言う人」
というタイトルで、感じたことを
皆様にご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■この『アルケミスト』という本は、
非常に神秘的で、不思議な物語です。
アマゾンでは、スペイン・ポルトガル文学部門において、
ベストセラー1位を獲得している、名著です・
その物語は、こんなストーリー。
~~~
”羊飼い”という、特に不満もなく、
それなりの仕事をしていた少年。
彼が自分のうちから湧き上がる、
「外の世界を見てみたい」という声に従い、
旅に出るところから始まります。
そして、彼は様々な人と出会い、
「自分の心の声に従え」というメッセージを受け取ります。
そしてまだ見ぬ、
「彼を待つ宝物」を目指して、
数千キロ離れたエジプトを目指す。
その旅路で、人生に大切なこと、
世界を支配しているルールなるものを学んでいく、
~~~
そんなお話です。
非常にたくさんの示唆に富む
エピソードが出てきて、考えさせられつつ、
心に染みこむような、そんな物語。
■このお話の中で少年は、
様々な気づきを得るのですが、
その中の一つに、こんなお話が出てきました。
そして、それがとても印象に残りました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ある旅先の街のベンチにて、
少年がぶどう酒を飲んでいる場面にて)
少年はその街に知り合いがたくさんいた。
それが彼にとっての旅の魅力だった。
彼にはいつも新しい友人ができたが、
全ての時間を彼らと過ごす必要はなかった。
神学校にいた時そうであったように、
同じ友人といつも一緒にいると、
友人が自分の人生の一部となってしまう。
すると、友人は彼を変えたいと思い始める。
そして、彼が自分達の望み通りの人間にならないと、怒り出すのだ。
誰もみな、他人がどのような人生を送るべきか、明確な考えを持っているのに、
自分の人生については、何も考えをもっていないようだった。
『アルケミスト~夢を旅した少年~』より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■さて、いかがお感じになられたでしょうか。
私はこのシーンを読んで、
「確かに、同じようなこと、
実際にも起こっているよなあ」
と思わずにはいられませんでした。
特に、身近であればあるほどよくありがち。
それが「家族」や「恋人」、
または「親友」、「直属の上司/部下」であるほど、
こういったことはしばしば起こるように思います。
■人は、こういいます。
「君のためを思って言っているんだよ」
「絶対こうした方がいいよ」
「これをすべきだ。(またはすべきでない)」
もちろんもちろん本心から出てくる言葉も、あるのでしょう。
真の優しさ、愛情であることも、事実あるはず。
ですが、そのメッセージが、
『自分視点』 (俺はこう思うんだよ!だからそうしなさい)
なのか、
『相手視点』 (君はどうしたいんだい?それを応援するよ)
なのかにより、
全く意味合いが違ってきます。
あえて言うと、
前者は、結局はコントロールしたいという気持ち。
後者は、サポートしたいという気持ち、
そんな違いがあるように感じます。
■近くなればなるほど、
相手に変化を求めたくなる、それも常。
「なぜ思い通りにならないのか」
「絶対違うのに」
思えば思うほど、
ヤキモキすることも多いと思います。
でも、このアルケミストの話であるように、
他人の人生は、結局他人の人生。
それが、近かろうが遠かろうが、
その事実は変わらないと思うのです。
だからこそ、
【他人の人生を考える前に、
自分の人生をどう生きるか明確な答えを持っているのか】
を考えることが、
よりいっそう大切なことではないだろうか
そのように思います。
”他人の人生をどうこう言う前に、
まずは自分の人生を考える”。
自立し、誰かに影響を受けすぎず、
たくましく強く人生を歩む上で、
とても重要な姿勢ではないだろうか、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。