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865号 2016年6月27日

「ハイウェイ効果」で劇的な跳躍を

(今日のお話 1905字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は速読教室の2日目。

また朝9:30~19:00まで、
お昼休憩1時間を除いて、ノンストップ。
脳みそがオーバーヒートしました。



さて、本日のお話です。

速読のメカニズムで、
非常に納得感があったのが、

「ハイウェイ効果」

と呼ばれるものでした。

本日のテーマは、

「学びの”ハイウェイ効果”」

という内容で、学んだことを皆様に
ご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■「ハイウェイ効果」。

それは、高速道路に乗って、
高速で走リ続けた後に起こる、
不思議な感覚のこと。

高速道路を150キロで走った後、
一般道で、60キロで走ると、

まるでママチャリに乗っているかのごとく、
ものすごくゆっくり感じてしまうあの感覚です。

実際は、60キロそこそこ出ている。

でも「手ぬるく」感じるのです。


■そして、昨日の、
”「速読」を身につけるレッスン”。

これに「ハイウェイ効果」を活用していました。

速読をするためには、
色々なトレーニング手法があります。

例えば、

・視野を広げる とか
・眼球を早く動かす とか
・立体視をして右脳を鍛える とか
・イメージ記憶法で右脳を活性化させる

などなど。

それらを通じて、

”土台となる「読書筋」”
(識字数、文字をイメージに置き換える力、など)

を鍛えます。

そして、”1万文字/分”の識字数を目指すのです。
(ホワイトカラーの平均識字数の約10倍ですね)

当然、スピードを上げると、
読み落としも増える。

だから、1万文字、といっても、
理解できるのは10~20%くらいで、
なんとなくのイメージだけ。

でも、まずは250キロで、
フェラーリでぶっ飛ばす感覚を覚える。


■そして、その後、
普通のペースで読むと、
なんだかとても遅く感じる。

つまり、車の、
「ハイウェイ効果」と
近しい事が起こる。

そのタイミングで、
理解できるようなスピードで読んでみる。

すると、不思議なことに、
初め計測した読書スピードの
2~3倍のスピードになっているのです。

すなわち、

1,「ハイウェイ効果」を活用して、視座を引き上げ

2,その後、レベルを落としても、高いレベルを維持できる

というメカニズムが、
「速読学習の一つの手法」になっている、

という話。


■そして、これらのことを体感して、
思ったことがあります。

それは、

”この「ハイウェイ効果」は、あらゆる学びにおいて、
 同じことが言えるのではないだろうか”

と。


よく、ビジネスの世界では、

「自分を成長させたのであれば、二段上の人と付き合え」

とか言われます。
またスポーツの世界でも、

「自分より上手い人と一緒に練習せよ」

など言われることがあります。

そうすると、成長が早くからです。

自分が60キロで走っているのに、
自分よりレベルが高い100キロで走っている人と
一緒に練習することで、引き上げられる感覚。


その違いに愕然としたり、
ひぃひぃ言わざるをえないプレッシャー、厳しさ、
自分の限界に迫るキツさなどは起こります。

それでも、
「ハイウェイ効果」によって、
確実に視座は引き上げられるのです。

日常のルーティンに戻り、
いつもの練習をした時は、

「あっ、何だ。この程度のレベルで、
 自分は音をあげていたのか。」

と考えがガラリと変わったりする、

そのようなものだと感じます。


■とすると、です。


もし

「自分がもっともっと急激に成長をしたい」

はたまた、

「誰かを早く、より高く、成長させたい」

と願うのであれば、

”その人のレベルに応じた練習で”とか、
”気持よく感じるくらいでイイ感じに”

ということを一旦取っ払って、


『その人のレベルの数段上の高速体験』


をさせることで、

上のレベルを痛感、体感し、
”パラダイム(ものの見方・考え方)”
を劇的に変えてしまう、

そういった学びのプロセスも、
実は効果的なのではないか、

そのように感じたのです。


■アリはアリのスピードしかわかりません。

チーターの世界を知るのであれば、
チーターと共に一緒に走ってみること。

チーターの練習を、一度だけ共にやってみること。

「ハイウェイ効果」で、
今の環境からの更に上があることを知る。

その感覚を体感して、視座をあげる。


極端かもしれませんが、

「パラダイムを劇的に変える(=パラダイム・シフト」

ための効果的な方法だと思います。


速読体験で、高速体験をして、
そんなことを感じた日曜日でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

【本日の名言】 たまには踏みならされた道からはずれて、
森のなかに踏み込んでみるといいでしょう。
そうすれば、今まで見たこともないものが発見できるに違いありません。

グラハム・ベル

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