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862号 2016年6月24日

「固いんだけど、なんか柔らかいナタデココ」の姿勢が、自ら影響力を高める

(今日のお話 1675字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

また、午前中は、
「戦略を実行できる組織、できない組織」という
”実行”についてのプログラム説明会を行っておりました。

「自社の問題点が改めてわかった」
「なぜ実行できないのか、原因に気がつけた」
「意識、コミットをどう作るかという仕組みが大切と知った」

などのコメントを頂き、大変盛り上がりました。
(ご参加いただけた皆様、ありがとうございました!)



ちなみに、この「戦略を実行できる組織、できない組織」。

つい先日、

【個人が自分の目標を実行するための、
 特別公開コース「ゴール・アライメント」】

という世界初の公開コースとして
<7月8日(金)、8月10日(水)>に、
実施することとなりました。

「目標を立てるけど、いつも結局、できない」
「年始の計画、立てただけで何も手を付けられていない」
「手帳にタスクリストがたまる一方で、消えない」

こんなお悩み方にとって、
『実行についての原則』を学んでいただくための
プログラムとなっております。

ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
単純に、面白いです。



さて、本日のお話です。

今日のテーマは、

「想定を広くする」

ことの大切さについて。

早速ですが、それではどうぞ。

■しばしば

「信念の強さ」

の大切さについて語られることがあります。


基本的に自分の意見に”強い軸”がなければ、
誰かを巻き込むこと、影響を与えることなど出来ないでしょうし、

何か困難なときに突き進む力も、
「信念」から湧き上がってくる。

だからこそ、

「自分はこう思う」
「絶対これが答えに違いない!」
「これだけ考えたのだから、きっとこれで行けるはず」

というような”信念”はという力は、
ある意味、とても重要なことだと思います。


■しかし、一方、です。

「こうに違いない!」

という強い強い信念、
これは、ともすると

”ただの思い込み”

になる可能性があることを、
常に頭の片隅に入れておかねばならない、

そのようにも思うのです。


■先日、私が通っている英語塾の先生から、
興味深い話を聞きました。

ちなみに、英語塾の先生は現在70代半ば。
16歳の頃から(1960年頃から)米国に行き、
公私共に海外の文化、日本人の強み弱みを知り尽くす、
完全なるバイリンガルかつ、グローバルな超一流のビジネスマンです。

その先生が、日本人の考え方、
思考のパターンについて、こんな話をされました。


「日本人は、真面目で能力が高い。
 素晴らしいところがたくさんある。

 しかし、

 『単一思考になりがち』

 だと感じる。

 つまり、”これに違いない!”というときに、
 自分が信じたそのパターンから離れなくなりがち。

 だから、何かトラブルのとき、
 交渉の時でも、

 ”絶対これでいける!”

 という信念があると、その強さ故に、
 間違っていても盲目的にそこに向かって突き進んでしまう、

 そんな傾向があるように思うんです。」


■そして、そんな状況を踏まえた上で、

彼は、

”グローバルで真に活躍する人、
またはトラブルや問題が起こった時など、
スムーズに危機を乗り越えられる人”とは、

信念を持ちつつ、


『様々な選択肢を、他にもたくさん用意すること』


である、と言うわけです。

もちろん、自分の信念でもある
「A」という意見があったら、
それはそれで大切にする。

しかし、話の流れ、
相手の出方、環境の変化などで、
「A」が必ずしも有効になり得ない場合もある。

そんなときに、
「B」という選択肢もないか、
「C」という選択肢もないだろうか、

そのように考えてみることです。

仕事のプロジェクトなどでも、
交渉のシーン、未来予測などでも、

・楽観シナリオ
・普通シナリオ
・悲観シナリオ

で考えることが大事
なんて言われますが、そんな感じ。

つまり、たくさんのパターンの想定し続けることが大事なのです。


■自分自身の「信念」「思い込み」は
武器であると思います。

しかし、ともすると、
それは単一的な思い込みという、
”諸刃の剣”になり得る。

だからこそ、
信念、自分の考えはもちつつ、
同時に柔軟性も忘れず、


「他の解決策はないだろうか?」
「上司の○○さんだったらどう考えるか?」
「この話が頓挫した時は、次点として何ができるか?」


などを考え続け、
”出来るだけ多くのカードを持つ”ということが、

結果的に人を巻き込み、
何かを成し遂げ、影響力を高める上で、
大変重要なのではないか、

そのように思うのです。


■【信念を持ちつつ、多くの選択肢を持つ】

こと。


例えるなら、

『固いんだけど、なんか柔らかいナタデココ』

のごとく、芯の強さと、
ふわりとした柔軟性を持ち合わせることで、

意見の相違も、はたまた会議やディスカッションも
余裕をもって、最適な答えへと近づけるのかもしれません。

強く固く、時に柔らかく、が大切ですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

【本日の名言】 先入観を取り除くために、
常に「なぜ」と自問しない者は、
どんなに勉強しようとも怠け者だ。

トーマス・フラー

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