「早く歩くこと」で復活を遂げた、ハウステンボスから学ぶ教訓
(今日のお話 1950字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
朝8時からは「7つの習慣」研修を
全社的にご導入いただいている企業様にて、
”朝活勉強会”を開催しており、
そちらに参加してまいりました。
早朝から真面目に学び続ける風土、
本当に素晴らしいです。
「継続は力なり」、
その黄金律の言葉を思い出しておりました。
(O社の皆様、今後ますますの躍進を
全力で応援させて頂きます!)
*
さて、本日のお話です。
先日とある人事イベントに参加いたしました。
その際に、
「”小さなこと”の大切さ」
について、
教訓に感じるエピソードを聞きました。
今日は、
”小さなことが与える影響について、
また、小さなことこそ大切に”
というテーマで、思うところを皆様に
ご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■長崎ハウステンボス。
今でこそ、一つのレジャースポットとして、
地位を獲得いたしましたが、
数年前までは、大変な赤字の会社でした。
なんと、18年連続赤字。
何をやっても、赤字から抜けられない、
そこへ、HISの澤田会長がやってきて、
経営改革を断行いたします。
初めて彼がハウステンボスの現場を見た時に
彼が感じた印象は、
「とにもかくにも元気が無い現場」
だったそう。
恐らくそれは、社長が変わるたび、
「がんばろう!」
と一時的に盛り上がるけれど、
結局振り返れば、今まで
”変えることができた社長”は、
誰一人として、いなかった。
だから、
「どうせ、今回もまた赤字でしょ」
そんな諦めムードが、
会社全体に漂っていた、
そんな雰囲気だった。
■「これはいけない」
澤田社長は、思いました。
しかし、複雑なことをやっても、
ますます混乱し、士気が下がるだけ。
では、どうするか。
そこで、ごくごくシンプルで、
簡単な行動を、従業員に求めたのです。
それは
『早く歩くこと』
でした。
ん?早く歩く?
それが業績改善と、
どんな影響があるのか。
その指示の裏には、
こんな意図がありました
「”経費削減”をしなければ、
この会社は生き残れない。
しかし、何をやったらいいかわからない人もいる。
だったら、その人はせめて
『早く歩くこと』だけでいい。
そうすることで、経費に対する意識は絶対に変わる。」
■すると、不思議な事が起こります。
それは、業績が次々と改善していき、
なんと結果的に半年で、
18年ぶりの黒字を達成できた(!)のです。
もちろん、打ち出した施策は
『早く歩くこと』だけではありません。
しかしながら、どれも、
・出勤後15分の掃除をする、とか
・笑顔でいる(嘘でもいいから)、とか
・整理・整頓を心がける、とか、
”小さなこと”の積み上げでした。
■ごく”小さなこと”は、
それ自体では、大した影響力は、
ないよう見えるかもしれない。
しかしながら、
”「小さなことを大切にすること」の真価”とは、
その日々の小さな行動を通じて、
『私達の意識を変えること』
にあるのではないか、
そのように思うのです。
例え、ただの
「早歩き」だったとしても、です。
毎回毎回、
「早く歩いて、経費削減。」
「早く歩いて、経費削減。」
そう考え、行動していたら
私達の意識は間違いなく変わるでしょう。
それは、例えば、
「万歩計をつける」という”小さな行動”を、
愚直に日々繰り返すことで、
もうちょっと歩こうかな、
という意識の変化があったり、
食事の量に気をつけてみようかな、
と思ったり、
あるいは加えて運動もしようかな、
と思ったりするように、
「小さなこと」は、
その副産物として、
”私達の意識に影響を与える”
そのような効果があると感じます。
■繰り返しになりますが、
【”小さな行動”こそが、大切】
です。
小さなことを守ることで、
まるでさざ波のように、
他の大切なことにも波及していきます。
「7つの習慣」で有名なコヴィー博士は、
こんな言葉を残しています。
『肝心な点は、小さなことでも約束をして守るようにすれば、
より大きな約束を守る能力が高まることである』
(スティーブン・R・コヴィー)
ハウステンボスが、
「早く歩く」という小さな行動の積み重ねにより、
奇跡的な復活を遂げたように、
そのスタンスこそが
何かを成し遂げんとしようとする際に、
とても大切な心構えではなかろうか、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。