運命に非なるものありとしもいえど、心まで悩ますな
(今日のお話 1831字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
ならびに、社内の打ち合わせ、勉強会など。
そして夕方からは溜まっていた雑誌を
3冊ほど読んでおりました。
興味の幅に比例して、
どんどん積み上がっていく本、雑誌をどう倒すか。
これを解決するために、
今週の土日に「速読教室」なるものに、
参加することにいたしました。
果たして、「積読(つんどく)」解消なるか。
この結果は改めてご報告させていただきます。
*
さて、本日のお話です。
私が最も尊敬する人物の一人「中村天風」。
今日は彼の講話から、
「心のあり方」
についての教訓を
皆様にご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■ヨガの達人とされ、
日本経済の礎を築いた人々が、
師と崇めた哲学者、中村天風氏。
彼の偉業は、数知れず。
インターネットで調べれば、
数々出てきますが、一言で言うと、
まあ、スゴい人なのです。
彼に師事、共鳴をした人は、
山本五十六
松下幸之助
原 敬
稲盛和夫
(敬称略)
などなど、名だたる人が
その人生に多くの影響を受けたと言います。
そして彼は、いつも
「心を強くすること」
について語っていました。
そんな中村師は、こんなことを言っています。
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「腹が立つことに、
腹が立つのは当たりめえだい。
情けないことがありゃ、悲しむわ。
悶えることがありゃ、煩悶するのも当然じゃねえか。
それが人間だ。」
と思ってやしません?
ヨガの哲学の中にね、
『身に病ありしといえど、心まで病ませるな。
運命に非なるものありとしもいえど、心まで悩ますな。』
という教えがあるんですよ。
(中略)
よーく考えなさい。
今まで自分は自分の心を
自分の思うとおりにつかいこなしていたか、否か。
使いこなしていたと思った心が、
違ってた心じゃなかったかしら。
心配事があるから心配するんだ、
悲しいことがあるから泣くんだ、
腹が立つから怒るんだ、
というような心の使い方をしていやしなかったか。
(中略)
何でもないときは、
「矢でも鉄砲でも持ってこい」っていう。
でも何かあるとペシャペシャ、
それじゃ、何もならないよ。
『成功の実現』(中村天風述)
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■さて、どう感じられたでしょうか。
おそらく、ほとんどの方は、
「いやいや、そりゃそうかもしれないけど、
悩んだり、怒ったりするのが普通でしょ」
という感覚だと思います。
そして、私もそう思います。
ですが一方、こうも思うのです。
とはいえ何だかんだ言っても、
誰もがどこかで、
「悩みがなく、いつ何時も心豊かに、
健やかな気持ちで、強い心で過ごしていたい」
そう思っているのではなかろうか、と。
■「心がコントロールできないもの」と
自分で決めつけていれば、
当然ながら、中村天風師が言うように、
“心をコントロールすること”など出来はしません。
というより、諦めているので、そもそもしようとしない。
だから、自らの感情に抗うことも少なくなるでしょう。
すると、ただ感情に任せて、
不満や、愚痴や、怒りに支配される傾向も強くなるかもしれない。
でも、逆に、
「(今は難しくとも)自分の心を強くしたい。
鍛えて、自らでコントロールできるようにしよう」
と渇望し、求めて行ったとしたらどうか。
さすれば、中村天風師が言うように、
『身に病ありしといえど、心まで病ませるな。
運命に非なるものありとしもいえど、心まで悩ますな。』
という状態に近づけるかもしれない。
いつかは分からないにせよ、
“何か起こった時に、
できるだけ気持ちを前向きに
動じずにいたいと思い続ける、求め続ける”
ことがあるからこそ、
「自分の心を上手に操縦することができる」
という想像しづらいけど、
素晴らしい状態に近づくことができるのではないか、
そのようにも思ったのです。
■「7つの習慣」でも、このようにいいます。
”人間は、感情と反応(行動)の間に、
スペースを開けることができる”
これは、人は、
「想像力や、自覚や、良心、意志によって、
立ち止まり、自らの“反応”を選ぶことができる」
ということを表します。
100%は無理かもしれない。
でも、心の筋肉を鍛えようと、
少しずつ、自らを律し、感情にすら振り回され過ぎない、
そんな人物を目指していきたいものだ、
そのように感じた次第です。
何かあっても、
「心まで迷わすまい」
このことは忘れないように、
自らの心を律し、チャレンジしていきたいものだ、
と改めて思った次第です。
どんな状況下でも、
「矢でも鉄砲でもどんとこい!」、
と言える境地、目指したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。