学びの「ポストイット理論」
(今日のお話 1819字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、午前9時から英語塾。
そして昼過ぎからは、
講師の先生と個人面談でした。
「メルマガではたくさん
自分の想いや意見を伝えられるのに
英語ではなぜ意見を言うのが難しいか?」
というテーマで話をしていましたが、
色々課題がありすぎて頭が破裂しそうになりました(汗)
語彙が足りない、
練習量の絶対的な不足、
失敗への恐れ、
山のように課題があることがわかりましたので、
英語塾の残り10ヶ月で、出来る限り克服し、
明るい未来を描きたいと思います。
(がんばれ、自分!)
*
さて、本日のお話です。
たまたま上手くいったではない、
その人の基底となる真の力、
「地力」「真の実力」
を高めるためには、
長期・継続的に取り組むということが、
必須であると感じます。
今日は、
妻が通っている囲碁塾(3ヶ月で初段を目指すプロジェクト)の
あるおじいさんのお話から、
「一過性でない、”真の地力”を身につける」
というテーマで、
学んだことをお伝えさせていただければと思います。
それでは、どうぞ。
■妻が通っている囲碁塾。
これは、ド素人の囲碁・完全初心者が中心に、
「28級から3ヶ月で初段へと駆け上がること」
を目標にしたプロジェクト、
通称「初段プロジェクト」なるものを行っています。
そして、妻も6月26日に行われる初段検定に向けて、
かなりアクセルを踏んでいます。
この二ヶ月で28級→6級へと成長したようです。
最近はもっぱら、
私が家に帰ったときも、
私「ただいま」
妻「おかえり」
のコメントのみで、後はひたすら囲碁に打ち込むという、
ノン・コミュニケーションのこの2ヶ月。
そんな妻より、久しぶりの会話にて、
同じ囲碁塾に通う、ある強いおじいさん(2段)の話を
聞かせてもらいました。
彼は非常に強いのですが、
今の囲碁への取り組みの姿勢について、
「なるほどな」と思わされる、彼の持論を持っているとのこと。
その話が、
”「本物の実力」をつける”
というテーマを考えたとき、
非常に納得でき、
かつ的を得た話だと感じるものでした。
■その強いおじいさん(囲碁2段)は、
彼の学びのスタンスについて、こんな話をしてくれたそう。
「この囲碁塾に入って、
色々な技やスキルを、短期間でたくさん覚えました。
でも、”それはまだ本当の実力じゃない”、
私はそう思っています。」
「今の状態は、いわば、
『ポストイットで頭の中に、
学んだ”技やスキル”を、
一時的に貼り付けているような状態』
だと感じるのです。
だから、まだまだ練習しないと、
すぐはがれてしまう。
コツコツ、覚えたことを
何回も使って、頭の中に接着させていく、
そうしないと真の実力とはいえない、
そう思っているのです」
というような話。
■「強い」という事実、
それだけでも素晴らしいのですが、
それ以上に、そのスタンスが素晴らしい、
ついそのように思わされてしまいます。
でも、彼はその長く生きた経験からか、
はたまた感覚からなのかわかりませんが、
『短期間で集中的に覚えたものは、
短期間ですぐに忘れうる』
という”学びの原則”ともいえることを、
十二分に理解していました。
せっかく覚えたものは、
「粘着の弱いポストイット」のようなものだ、
だから、
『ボンドで貼り付けた完璧な接着』
を目指さねば、それは「真の実力」とはいえない。
■この秀逸なたとえ話を聞いたときに、
「本当にその通りだよな」、と強く思わされました。
そして、この
【学びの「ポストイット理論」】
(と勝手に名づけました)
は、あらゆる学び・成長に通ずる、
そのように思います。
例えば私もこれまで、
一時期、英語を勉強しよう、と強く想い、
頑張ったり、やめたりとを繰り返し続けてきました。
なんだかんだ取り組み自体は、
それなりにしているのです。
・2年前にフィリピンへ2週間の短期留学
(半分休みでしたが汗)
・1年間の英語塾
・オンライン英会話
思いついてはチャレンジし、
一時的に集中し、能力が上がったような気もしました。
でも、結局、その得たはずのものは、
”ポストイットが剥がれ落ちる”がごとく、
隙間が空くたびに忘れ去られ、
3歩進んで3歩下がるような、
そんな状態を繰り返してきました。
■つまり、何かを身につけようとした際に、
『継続的に腰を据えて取り組まなければ、
「ポストイット」は、いずれ剥がれる』
この「学びの原則」ともいえることを、
理解していなかったのだ、
そのことを、おじいさんの話を通じて、
痛感したのでした。
■もちろん、何でもかんでも、
継続してガッツリできるわけではないでしょう。
でも、自分が本当に身に着けたい、
そう切望しているものだとすれば、
一時的に燃え上がり、
そして辞めてしまうのは、
「真の実力」をつけるという視点からは、
遠回りになる考えなのだと思います。
というわけで、
何か学ぼうと取り組む際は、
「ポストイット」でなく、
「ボンドで接着」へと昇華できるよう、
【学びの「ポストイット理論」】
を忘れずに、
長期的・継続的に、繰り返し繰り返し、
まるで自分の体に彫刻刀で刻むがごとく血肉にしていく、
というスタンスを大切にすること。
それこそが、
「真の実力」「地力」をつけるために、
重要なことなのであろう、
そのように思った次第です。
私も、言い訳せずに、
真面目に頑張ろうと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。