「負けグセ」に打ち克つ
(今日のお話 1508字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
金曜日は2件のアポイント。
また会社のミーティングなど。
また夜は、市民大会などで
多数の優勝経験も持つ友人Oさんの指導の下、
有明テニスの森にて数名でテニス。
3時間、コートを走り回り続けました。
(下手くそなので 汗)
とはいえ、
久しぶりにがっつりテニスをして、
かなり満足した週末の夜でした。
*
さて、本日のお話です。
先日のヒューマンキャピタルという
人事イベントで聞いた、ある一つ講演テーマが、
「やる気ある組織文化を作る」
という話でした。
その中で、ラグビー日本代表が
なぜ勝てるようになったのか、
(=やる気ある組織文化になったのか)
についてのお話が興味深いものでしたので、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
テーマは、
「負けグセに打ち克つ」。
それでは、どうぞ。
■連戦連敗。
実力もないし、体も小さい。
俺たちは、どうせ勝てない。
日本代表のメンタルコーチを務めた
兵庫県立大学准教授の荒木さん。
彼女は、はじめに代表チームと接した時に、
そんな雰囲気を感じたそうです。
気付かぬうちに、彼等自身に
「負け癖」がついていて、
それが彼等自身の能力を解放することを、
邪魔していた、
そう見えたそうです。
■そんな時に、
メンタルコーチの荒木さんは、
”まず「負け癖」に打ち克つこと”
このことに注力したそうです。
それは、小さなことの積み重ねでしたが、
そして負け癖を克服するための一つに
こんな目標を掲げたそうです。
それは、
『国の代表としての誇りを取り戻す。
そして「世界で戦うこと」を認識する』
ということでした。
■では何をやったのか。
その中の1つが、
”「君が代」の意味を確認する”
そして、更に、
”実際に「さざれ石(君が代の歌詞に登場する)」を見に行った”
という、一見、
チームが強くなることとは関係ない行動でした。
わざわざ3時間かけて、
岐阜県の「さざれ石」のモチーフとなった石を
見に行き、語り合った、そんなことをしたそうです。
■しかし、そんなプロセスを経ると、
”なぜ自分たちが戦っているのか”
”自分たちは、何をすべきなのか”
という本質に目を向ける事になり、
自分自身の内側に矢印を向けることになります。
それは普段の技術や肉体の練習と違う、
「心の練習」です。
それを経て、
「自分たちは国の代表である」
「皆の期待を背負って戦っている」
そのような意識に変わっていき、
ひいては、自らに対する意識、
【自意識が変わる】
という変化が、少しずつ、そして確実に
選手たちに中で起こっていきました。
そして奇跡とも言われる、
南アフリカを破るような、
日本に生まれ変わることができた、
そんなお話でした。
■もちろん、これは、
日本ラグビー代表の勝利の一つの条件でしかなく、
ごく一部の話です。
しかし、この話を聞いて、
元々の日本ラグビーチームが持っていた「負け癖」の存在、
そしてそれを克服するプロセスというのは、
私たちにも当てはまりうる話ではないか、
そのように思いました。
誰しもが、「負け癖」というものは、
持ちうる可能性があります。
昔から、何かを続けているけれど、
なかなか上手くいかない。
そんなときは、もしかすると、
(どうせ自分には無理だろう)
という「負け癖」を持っているかもしれない。
■人には「自意識」と呼ばれるものがあるといわれます。
それが、テニスであれ、
英語であれ、囲碁であれ、仕事であれ、
「自分は勝って当然」
「勝つべきである」
と思う人もいれば、
「自分は負ける」
「どうせ負けるだろう」
と思ってしまう人もいる。
どちらが正解・不正解というのは関係なく、
しかし、確実に影響を与えています。
そしてそれが、
実際の能力・スキルにもまして、
自分に大きな影響をもたらしている、
そのように思います。
■意外と普段はなかなか
意識することはないと思いますが、
何か結果をより良くしようとする上で、
このような内的な部分を見つめることは、
非常に重要だと思います。
すなわち、
『自らに「負け癖」はついていないだろうか』
と時折、問いかけてみることは
大事なのではないか思うのです。
そして、自意識が「負け癖」に
染まっていることを認識したのであれば、
日本ラグビー代表がその後行ったような
必要に応じて「誇りを取り戻す活動」、
すなわち「負け癖に打ち克つ」ような活動として、
・自分の理想的な姿を思い描く
・勝ちのイメージを朝晩叩き込む
・強いセルフイメージを紙に書く
というような活動に、
取り組んでみることも効果的なのではないか、
そのように思います。
(今日は紹介をしませんでしたが、
これはまたの機会にお伝えしたいと思います)
■とにもかくにも、自己認識は重要。
私自身もだらだらと英語学習をして、
「のびてないけど、センスないし、こんなものかな」
というような
”負け癖”に支配されそうになっている事に、
はた時がついた今日この頃。
セルフイメージを今一度し、
強く、前向きで、ハッピーで、
勝ち続けるようなよい方向に向けて行きたいな、
と自分自身思い直した次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。