「ワニの脳」に振り回されない
(今日のお話 1990字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
最近は英語のテキストをiPhoneで撮影して
細かい隙間時間に瞬間英作文をやる、という、
ささやかな学習に密かにハマっております。
改めて思いますが、
「始めやすさ」
「取っかかりやすさ」
を高めれば高めるほど、
勉強でも運動でも、継続しやすくなるのだと思います。
何事もやっぱり”仕組み”が大事。
*
さて、本日のお話です。
今日は、
「ワニの脳で働かない」
というテーマで、
”生産性”にまつわるお話について
皆様にお伝えさせていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■iPhoneやメール、アプリなど、
世の中はどんどん便利になっていますね。
これは本当にありがたいこと。
しかし、
同時にこの「便利さ」が仇となり、
・情報過多で疲弊
・メール地獄で生き埋め
・あわただしくて燃え尽き
というように
ネガティブな状態に陥っている人も、
少なからず存在している様子。
だから最近は、
「デジタル・デトックス」
などと言って、
山や海、僻地にいって、
iPhoneやPCから開放されリラックスする、
そんな休みを過ごす方も、
増えてきているのでしょう。
■少し話は変わって、
脳科学的な話なのですが、
私たちは仕事をする時に、主に、
”2種類の脳”
で働いているそうです。
一つは、
「大脳新皮質」といって、
一番進化をした脳。
特にこの中の前頭前野と呼ばれる部分では、
”創造、計画、アイデア”など、
知的な活動をするときに働くといいます。
そして、もう一つは、
「脳幹・大脳基底核」といい、
一番古い、原始的な脳。
ここは『ワニの脳』ともいわれ、
爬虫類にも備わる非常に古い脳です。
ここでは、
”反射、逃避、戦闘”など、
外的からの刺激などに本能的に対処する、
そんな特徴を持つ分野とのこと。
■そして、ここで質問です。
「私たちが普段働いている時、
どちらの脳を使っているのだろうか?」
ということ。
「いやいや、私たちは知識労働者。
パソコンで、メールやパワポを使っている。
もちろん”創造的”な仕事だろう」
こう思われる方も、
いらっしゃるかもしれません。
しかし、
・飛んできたメールの対応
・緊急の電話対応
・緊急案件をバタバタと処理する
というような活動は、
実は、後者の原始的な脳『ワニの脳』が
働いていることが多い、
ということがわかってきたそうなのです(!)
つまり、
”メールに飛びついたり、
緊急の案件を打ち返したりすることを、
ルーティンのごとく漫然とやる”
ことは、
”ワニが反射的にエサに喰らいつく”
と同じような働きで動いている、
ということと同義になるというのです。
■そして、当然ながら、
こういった頭の使い方をしていたら、
「ルーティンの作業」
はできても、
「創造的で付加価値の高い仕事」
はできません。
しかも、
「急に降りかかってきた緊急性の高い仕事」
をババッと処理して、打ち返すと、
ものすごい仕事をした感覚がする。
つまり、快感を覚えるのです。
でも、こういった仕事を繰り返していると、
どこかで「緊急中毒」状態になり、
疲労、消耗、そして”燃え尽き”という
爆弾を抱えることにもなりえる。
加えて、
「知識労働者である私たちが
真に期待されている”仕事の質”」
とは、どんなものなのだろうか?
このことを考えた時に、
ただ漫然と、発生したルーティンをこなすことではない、
そのようにも思います。
■だからこそ、より高い成果で、
より効果的に働くのであれば、
ただ振ってくる仕事に身を任せ、
「ワニの脳」で働くのではなく、
1日に30分でも1時間でも
集中したり、計画する時間をとって、
『真に成果を出す活動は何か?』
と考え、そこにエネルギーと時間を費やすこと
これが非常に大切なのであろう、
そのように思います。
便利な世の中、
便利なシステムに囲まれているからこそ、
これらに振り回され、
・やれメールがきた瞬間、すぐ見る
・やれLINEが届いた瞬間、すぐ携帯を開く
・やれニュース速報がきて、アプリを開く
というような時間の使い方をして、
何をした1日かよくわからなくなる、
そんな時間の使い方、働き方をしないように、
自らを律することが大切なのでしょうね。
というわけで、
【「ワニの脳」に振り回されすぎない】
ように、十分注意いたしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。