その世界を知らなければ、その世界に行くことはない
(今日のお話 1995字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、某上場企業の製薬メーカーの
中堅社員の方を対象に「7つの習慣」研修の実施2日目でした。
皆様、非常に熱心に取り組んで頂き、
気付きを得ていただいた様子でした。
「自分とどう向き合ったらよいか迷っていたタイミングで、
自分の方向性が明確になった」
「ものの見方を変える大切さを知った。
特に”時間管理のマトリクス”は大切にしたい」
「皆で学べば、シナジーが起こると感じた」
というような、嬉しいご感想を頂きました。
加えて、研修終了時には、
ラーニング・グループを作って、
継続的に皆で監視し合いながら
半年間学んでいくというコミットもされ、
間違いなく、仕事にプライベートに、
より良い結果が出ると確信しております。
改めて思いますが、
「継続的に学んでいく」という決断をされた時点で、
船は舵をきっているのでしょう。
結果が出るまでに時間が必要にせよ、
確実に良い方向に向かっていく、そのように感じます。
私も、良い刺激を頂きました。
(参加者の皆様、お忙しい中、ご参加ありがとうございました。
また11月のフォロー研修でお会いできることを
楽しみにしております!)
*
さて、本日のお話です。
先週土曜日に私が人生初チャレンジ、
そして息絶え絶えながら完走にたどり着いた
「100キロウルトラマラソン」。
多くの方に労いを頂いております。
本当に皆様、ありがとうございます。
昨日でこのネタも終わりにしようと思いましたが、
やはり他にも強く思うことがあり
もう少しだけ、皆様に共有させて頂きたく思いました。
あと少し、続けさせてください。
今日のテーマは、
「その世界を知らなければ、その世界に行くことはない」。
それでは、どうぞ。
■SNSで情報共有をする時代。
例に漏れず、今回の100キロウルトラマラソンの記録も、
Facebookで共有をさせて頂いたのですが、
今までFacebookに載せた記事の中で、一番、反響がありました。
恐ろしく苦しげな、
ひどい表情の写真を載せたから、
というのもあるかもしれません。
しかし、自分では驚くくらい、
結構な反響があったのです。
その反響を感じて、
「100キロを走るというのは、
こんなに”スゴイこと”と見なされるんだ・・・」
と、密かに驚いていました。
正直なところ、自分自身では
「100キロ完走は、そんなに特別なイメージはない」
というのが実際のところだったのです。
「100キロを走る」というのは
確かに挑戦だけど、無理難題ではない。
だから、こんなに褒めてもらえることが、
すごく嬉しいと共に、意外でもあったのでした。
(なぜだか本当にそんな感覚だったのです)
■でも、多くのリアクションをもらい、
結構大きな挑戦だったのかな、と思い、
自分がなぜ、そう感じていたのか、を考えました。
すると、それは、
非常に単純な話でした。
つまり、
『自分の周りに、完走した人がゴロゴロいた』
ただ、それだけ。
100キロを完走した人、
私の友人・知人で10人ほど、すぐに顔が浮かびます。
体重88キロで、かなりの巨漢。
しかもあまり練習していないのに、
泣きながら気合で100キロ走りきるという猛者。
会社の先輩では、50歳を超えているのに、
鼻歌を歌いながら駆け抜けてしまうような、
江戸の飛脚のような人もいる。
中には、300キロの山々を、
荷物を担いで駆け抜けるという
もう怪物としか思えないような所業を為す人まで。
そんな人が周りにいたので、
「100キロもちょっと頑張れば、いけるもの」
という”ものの見方(=パラダイム)”になっていたのでしょう。
■そして、そんなことを考えて、
今、改めて思うのです。
恐らくですが、もし
『「100キロを当たり前に走る世界の人」に出会うことがなければ、
「自分が100キロ走ろう、走れる」と思うことはなかった』
のだろう、と。
私はふとした縁で
「100キロを当たり前に走る人がいる」ということを知り、
体感として「ああ、できるもんなんだな」と思わされました。
こんな巨漢でも、走れるんだ、と。
そして「だったら、私もチャレンジしてみようかな」、
と思うようになりました。
でも、もし、
「その世界の人」に触れ、
”現実に存在している”、”意外とできるもの”と
私自身が感じることがなければ、
恐らく、「その世界に行こう」とも思わなかったし、
結果として「その世界に到達する」こともなかった、
そのように思うのです。
すなわち、少し抽象的な表現ですが、
【その世界を知らなければ、その世界に行くことはない】
のでしょうし、
「その世界に行きたければ、その世界にいる人と会い、対話し、
その世界に行けるというイメージを持つこと」
が、その世界に到達する上で、
重要な要素になるのだと思います。
現実的なイメージを持たず、
映画の世界、小説の世界、テレビの世界、
と思っていることは、自分はやることはできないのです。
■「7つの習慣」では、
私たちの”ものの見方(パラダイム)”は、
『経験』と『情報』で成り立つ、
といいます。
「自分がムリ」と思うことも、
ある人からしたら結構普通だったりします。
と、いうわけで、
自分の「経験」と「情報」を常にアップデートして、
新しい世界へ挑戦し、人生の楽しさを存分に味わいたいものだなあ、
そのように感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日になりますように。