長期戦に備えて、敢えて「愚鈍なカメ」になる
(今日のお話 1534字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
新入社員研修「ディスカバリー」の社内ファシリテーターの方と、
半年後のフォローをどう効果的に行うかディスカッション。
また「7つの習慣」を導入検討頂いている方と、
”なぜ「7つの習慣」が、結果に影響を与えるのか”
”どういった理由で、多くの企業が導入されているのか”
などについて情報交換などしておりました。
また、その後夕方からは勉強のため、
「ダイヤモンド経営塾」へ参加。
*
さて、本日のお話です。
土曜日に100キロウルトラマラソンを完走して、
その報告をfacebookやメールマガジンでさせて頂きました。
その甲斐あって(?)色々な方から、
「おめでとうございます」と嬉しいお言葉を頂き、
束の間のヒーロー気分を味わっておりました。
過去の栄光はすぐ有効期限が切れるので、
また次の挑戦に向けて頑張りたいと思います。
本日もまとめの最終回として、
100キロウルトラマラソンでの「学び」について、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■「ウサギとカメ」という、
誰もが知る有名な寓話があります。
足の速いウサギが、
スタート直後、さっさと走って先に行き、
余裕をこいて昼寝をしていたら、
ゆっくりゆっくり歩を進めるカメに抜かれて、
最終的にカメが勝つ。
「着実に歩を進めること」の大切さを伝える、
非常に印象的な話です。
■100キロマラソンでも、
この話は通ずるところがありました。
基本的に、参加する時点で、
ウサギのような姿勢の人は恐らくいません。
とはいえど、
”前半ウサギのごとく、後半カメ以下”
になる人、結構いたのです。
(私も含め・・・)
最初はすごい早く駆け抜けて言ったのに、
後半、おじいちゃんおばあちゃんに、
どんどん抜かれていく。
歩いている人にも、抜かれていく。
そして、完走出来なかった人もいました。
足を攣らせて、道端で倒れている人もいました。
私も痛感しましたが、
「元気な時に無理をして、動けなくなる」
ことをしたら、結局目的は達成できないのです。
レースは、長かったのです。
■そして今思えば、
私がレースに参加する二週間前、
ウルトラマラソンの経験者の友人が、
こんな話をしていました。
「40キロ地点まで、速く走っても意味がない。
勝負は60キロから。
そこから、どれだけペースを維持できるかだ」
と。
すなわち、
『元気な時に速くても、レース後半で全く動けなくなったら、
結果的に完走はできない』
ということ。
もう少し解釈をしてみると、
長い戦いのときは、
【長期戦に備えて、敢えて「愚鈍なカメ」でいること】
が、戦い抜くために大切な考え方である、
そんな話だったのです。
そして、この話は、
本当にその通りだったな、と痛感しました。
人にはスタミナやエネルギーバランスがあります。
だから、距離が長くなればなるほど、
「超スローなカメ VS 一時的に速いウサギ」の戦いは、
「カメ」が勝つのかもしれません。
そのように思ったのです。
■そして改めて、日常の、
ビジネスやプライベートに置き換えて、思うのです。
もしかすると人によっては、
つい無理をしすぎたり、
ペースを速めすぎてしまったり、
元気な時に飛ばして、体を壊す(そしてまとめて休みを取る)
みたいな方、いるのではないだろうか。
・成果を求めるがゆえに時に徹夜をして、
体を酷使しすぎてしまったり、
・ダイエットで成果を出すために、
飲まず食わずで体に無理を強いてしまったり、
・やる気になった時に、つい跳ばして、
やりすぎてしまったり、
そんなことをすると、
多くの場合、後から「反動」がやってきます。
急に疲れたり、燃え尽きたり、
何でやっているのかわからなくなったり。
モチベーションが物凄く下がったり。
折角早く走って前に進んできたのに、
立ち止まって、途中長期間動けなくなったら、
結局、求める成果には近づかなくなる。
だったら、
「とばして休む」、を繰り返して心身に負担をかけるより、
「粛々とスローで歩む」ほうがいい、
私は、そう感じてしまいました。
粛々と歩み続けるために、
途中でガス欠にならないために、
そして、結果的にゴールにより効果的に到達するために、
ゆっくりでいいから、
ペースはかなり遅くてもいいから、
何求めるものがあるときは、
【長期戦に備えて、敢えて「愚鈍なカメ」でいること】。
この姿勢こそが、
人生やビジネスという、
100キロマラソン以上に長い長いレースを歩む上で、
大切なことではないだろうか、
そのように感じるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日になりますように。