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817号 2016年5月10日

些細なことで人は変わる ~我が妻のエピソード~

(今日のお話 2536字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

GW明け、皆様はいかがお過ごしでしたか。

休み明けから絶好調という方もいれば、
まだまだちょっと、
という方もいらっしゃったかもしれません。

が、やる気は「仕事を始めると出る」、
と脳科学的にも言いますので、
ぜひ今週も楽しく、元気よく働いていきたいものですね。

ちなみに、私は3件のアポイント。

楽しかったものの、
今、体調を壊し気味で100%ではないため、
早く全快で動けるよう回復に努めたいと思います。



さて、本日のお話です。

本日は、「私の妻」の話より
教訓をお伝えさせて頂きたいと思います。

(ついに、ネタがなくなって、
 妻の話までネタにするようになりました汗)


テーマは、

「世界を広げ、自分を広げる」

ということについて。

それでは、どうぞ。

■最近、私の妻が、
囲碁に嵌り始めています。

”3ヶ月で初段を取得する”という、
初段プロジェクトなるものを、
IGOホールディングスという会社でやっており、
縁あって、妻はそのプロジェクトに参加することになったのがきっかけ。

※参考:IGOホールディングス「初段プロジェクト」

そのため、数ヶ月前は、
家に帰ってゴロゴロしていた妻が、
いつからか机に向かって、石を並べる妻へと変貌しました。

そして、
ダラリとテレビを見る代わりに、

・NHK杯囲碁トーナメントを見るようになったり、
・一人粛々と詰め碁をやったり、
・プロの棋譜を並べて勉強したり、

そんなちょっと異様な光景が、
いつしか日常になってきたのです。


■元々、囲碁など全然興味がなかった妻。

むしろLINEの自分のプロフィール写真を
”ナマケモノ”にするくらい、
こよなくダラダラを愛する我が妻。

なぜゆえに、こんなに、
真剣に没入をしているのか。

それを考えた時に、
そのきっかけとは、本当に些細なことであったな、
ということを思い出しました。

そしてそれが、

「人が変わる瞬間」

を凝縮したエピソードではないだろうか、
そのように思ったのです。


■その瞬間とは、少しさかのぼり、
約3ヶ月前の話。

友人が、

「囲碁は、めちゃめちゃ勉強になるんだよ。

 戦略性とか、損切り力とか、俯瞰力とか、
 ビジネスでも人生でも大切なことを学べる。

 紀藤さんもどう?良かったら奥さんも一緒に(笑)」

そんな誘いを受け、
妻に聞いてみたわけです。

私「囲碁、興味ある?
  えみ(妻の名)、オセロ強いし、
  アマ六段の人がルールとか教えてくれるみたいだから、
  やってみない?」

妻「えー。まあいいけど。」

そんな感じで、
その時はさほど乗り気じゃないものの、
「まあ、せっかくだし」ということで、
流される形で、試しにやってみる事になったのです。


■そして、それから2週間後。

IGOホールディングスの代表の方(アマ六段)より、
品川にて初めての囲碁レッスンを、私と妻で受講しました。


すると、これが面白い。

私もなんて面白いゲームだ!
と思いました。

妻も同じように思ったようで、
ルールを覚えた後で、しばらく家で
携帯の「囲碁アプリ」で遊ぶような1週間になりました。

どうやら、私よりも妻のほうが、
自身の感性にどんぴしゃでハマっていたようです。

まだその時は、

「本気でやるにはお金かかるし」
「今仕事忙しいし」
「ちょっと新しいこと始めるのも億劫だし」

という感じでした。

一歩踏み出すことが出来てない様子でしたが、
囲碁に嵌っている共通の友人、そして私から、

「物は試し。やってみたらいいじゃないか」

と背中を押される形でプッシュされ、
戦術の”3ヶ月で初段を目指す「初段プロジェクト」”に
申し込むことになったのです。


■すると、ここからが早かった。

まるで坂道を転がり始めたように、
加速度的にスイッチが入っていく様子が、
目に見えるよう。

「スイッチが入った」とは、
こういうことを言うのだろうと思いました。

最近の妻の口癖は、

「今は時間が欲しい。
 囲碁が楽しい。
 まずは何とか初段クリアしたい」

そういって、
今まで土日も家で過ごしていた妻が、
土曜日午後から囲碁教室に行くようになり、

そしてこの日曜日には、
「宝酒造杯」という囲碁大会に
始めて挑戦をしてきたようでした。

結果は、一勝四敗、という記録ながら、
何かつかめた気がする、
と手ごたえを感じていた様子でした。

これが、我が妻のここ3ヶ月間の、
小さな変化のエピソードでした。


■さて、なぜこんな話を
(しかもかなりプライベートな話)
をわざわざ紹介するにいたったのか。

それは、仕事でも、プライベートでも、
よくこのような相談を受けることがあるからなのです。

その相談とは、


『自分が、何がやりたいのか分からないんです』


というもの。


そして、思うのです。

多分、このような
”何かできるはずだけど、何をすれば分からない”
という、悶々とした気持ちを抱えている人は、
結構な人数、いるのではないだろうか、

と。

実際に、妻も4ヶ月前まで、
そんな様子でした。

別にそれが悪いわけではありません。

でも、自分の感性にドンピシャにハマり、
熱中をしている姿は、本当に楽しそうなのです。

そして、そういったものは、
きっとどこかにあり、もし今ないとしても、
それはまだ出会っていないだけである、

そのように思うのです。


■私の妻も、1年前、
まさか自分が「囲碁」にハマるとは
思っていなかったはず。


それは

『囲碁なんて、年寄りのやるもの』

みたいな、
「パラダイム(自分のメガネ)」が
あったからなのでしょう。


しかし、何が分岐点になったのかと言えば、
それは「囲碁やってみない?」という、

『ふとした誘いに、とりあえず乗っかってみたこと』

そして、結果として、

『今までの既成概念が壊れたこと』
(=新しい世界が見つかったこと)

だったわけです。


■世界は広く、自分が知らないことは、五万とあります。

もし何かエネルギーを注げるはず、
という感覚を持ちながら、
まだ燃えきれないとしていたら。

強くオススメしたいのは、


【色んなものに手を出し、まずはやってみること】


これに尽きると思うのです。


「絶対ありえない!」と思っていることこそ、
意外とチャンスである、こんなスタンスを持つことが、
自らの視野と世界を広げる、一つのきっかけになるかもしれません。


「7つの習慣」でも、

『自分のパラダイム(物の見方・考え)は
 これまでの”経験”と”情報”からできている』

といいます。

ぜひ、経験と情報をアップデートし、
新しい世界をのぞき、可能性を広げていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 才能は隠れているものだから、
出かけていって見つけなければならない。

フロリアン

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