ビジネス書か自己啓発書か、は問題ではない
(今日のお話 1722字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
日曜日は勉強会で知り合った仲間と共に、
有明テニスの森にてテニス。
また午後からは
これまたテニスで知り合った夫婦と、
鍋を囲んで、教育ボードゲームの
「アチーバス」なるものをやっておりました。
最近、飲み会といっても、
ノンアルコールやにんじんジュースを片手に
盛り上がるヘルシーなパーティーが多いですが、
これはこれで楽しいものですね。
最近は若い人も、
あまり”飲みニケーション”なるものを
しなくなったと言われているようですが、
”飲み会=野菜ジュースとナッツ”
みたいなのも、
それはそれでありなのかもな、
と、思ってみたり。
*
さて、本日のお話です。
人は、印象につい影響されるもの。
最近、特にそれを感じるのが、
「自己啓発」という言葉を聞くときです。
今日は、
「印象に騙されない」
というテーマで
思うところをご共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■昨日私がプライベートで友人とやった、
「アチーバス」というボードゲーム。
これは、世界7000万部以上も売れた”自己啓発書”、
『思考は現実化する』(著:ナポレオン・ヒル)
の内容を、ゲームとして学べるという、
非常に面白いものです。
教育的な側面を抜きにして、
単純に、娯楽としても楽しめます。
しかし、中には、
「自己啓発書」
という言葉だけで、
ちょっと距離を感じる方もいるようです。
確かに、何となくわかるのです。
その言葉をつけた瞬間に
・ある種の胡散臭さを感じる
・宗教くさい、押し付けがましい
・一部の物好きな人のための物
みたいな、
違和感、普通じゃない感、というのでしょうか、
そんなものを感じてしまうのかもしれません。
■そして『7つの習慣』についても、
私が企業にご紹介させて頂くとき、
たまに、こういわれることがあります。
「7つの習慣ね。
ああ、あの”自己啓発書”ですか。
ああいうのは、個人で学べばいいと思いますよ。」
みたいなこと。
と思いきや、かたや一方では、
こう言われることもあるのです。
「7つの習慣ね。
あのビジネス書ですよね。
確かに、管理職が身に着けておいたほうがいいと思います。」
というような感じ。
不思議なことに、
こんな違いが起こっているように感じるのです。
これは何が言いたいかというと、
「7つの習慣」が自己啓発書か、ビジネス書かどちらなのか
という話ではありません。
それは置いておくとして、
強く思ったことが、
『呼び名によって、持たれるイメージが違う』
ということ。
そしてそれによって、
「行動も変わってくる」ということ。
こんなことが、往々にして起こっている、
そのように感じるのです。
■しかしながら、
「自己啓発書」と「ビジネス書」の違いとは何か?
と問われたら、よくわかりません。
実際、世の中の人に問うたとしても
その違いは、不明瞭だという答えが返ってきそうです。
先述した
『思考は現実化する』
と、
『7つの習慣』
の2つの名著。
言っている内容は近くとも、
『7つの習慣』は”ビジネス書”で、
『思考は現実化する』は”自己啓発書”、
というカテゴライズになるそう。
どちらも非常に売れていますが、
何となく、
・「ビジネス書」というと
一般教養として読んでおいたほうがよさそうだ、
・「自己啓発書」なんかは、
意識高い系の人が読んでおけばいい
そんな印象をもたれがちではなかろうか、
私はそんな印象があります。
(どっちも名著で言っている本質は同じにも関わらず)
ただ、”カテゴライズされた呼称”によって、
その本自身の印象が変わり、
時には操作され、起こす行動も変わってきてしまう、
そのように思うのです。
■たくさんの情報がある世の中です。
だからこそ、
印象を頼りに物事を判断したりすることも
時に必要でしょう。
でも、中身を知らず、
「”自己啓発書”だから胡散臭い」
「”ビジネス書”だから読んでおいたほうがいい」
のように、
表面的な呼称や雰囲気のみに引っ張られ、
自分の興味の窓を閉ざしてしまったとしたら、
非常にもったいない気もするのです。
ビジネス書か、自己啓発書か、という話は問題ではありません。
とにもかくにも、
呼称やイメージのような表面だけなく、
本質を捉えられるよう、
常に意識をしていきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。