「苦痛」に着目する
(今日のお話 1755字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
「7つの習慣」の社内ファシリテーターを活用して、
リーダーシップ研修をしている某保険会社の方とご面談。
”日本最高のリーダーを育てている”と、断言されるほど
素晴らしいプログラムを、6ヶ月間のプログラムとして昇華させています。
「7つの習慣」の社内ファシリテーターの仕組みも活用して
自社の研修と掛け合わせることで、「理論×実践」という、結果に結びつける研修ができる。
これも、“社内ファシリテーター制度”がよい、
と言って頂ける理由の一つとなっています。
*
さて、本日のお話です。
今日は、
「自分に行動を起こさせるコツ」
というテーマで、
皆様にご共有したいと思います。
それでは、どうぞ。
■よく研修を実施した後、
「第二領域活動が大事なのはわかるんですが、
行動ができないんですよね(涙)」
というご意見を聞くことがあります。
研修で、
”普段やっていないけれども、やったほうがいいこと”
を書き出して、
・やれ英語の勉強をしよう
・やれ運動をしよう
・やれ妻/夫とのコミュニケーションをもっととろう
としたとしても、なかなか実行できない。
そんなことがよく起こっている様子。
(その気持ち、よ-くわかります)
■しかしながら、これ、当然だと思うのです。
だって、
もし仮にやらなかったとしても、
別に日常生活に支障はありませんし、
特に困るわけではありません。
昨日と変わらない毎日が続くだけ。
それが普通だから、快楽もありませんが、苦痛もない。
わざわざ、日々の仕事の中で疲れているのに、
“よりよくなる”といってそれをやる必要があるのだろうか・・・
という心理になります。
だから、結局やらない。
すなわち、
「やればプラスになる」とわかっているだけでは、
人はなかなか動けない、
これが一つの真実だと思うのです。
(残念ながら・・・)
■では、どうすれば行動できるのか。
そのポイントは、
【「苦痛」に着目すること】
だと思うのです。
“今抱えている痛み”。
これは、放置できません。
めちゃめちゃお腹が痛かったら、
場合によっては1万円出してでも胃薬が欲しくなります。
健康に悩んで、
何かしらの不調を抱えているのであれば、
藁をもすがる思いで、あらゆる病院に大金をはたいて、
治療を懇願しに行くことになるでしょう。
苦痛を放置したら、
場合によっては、死んでしまうことだってあるのですから。
だからこそ、人は
「苦痛」「痛み」
に関しては敏感であり、
行動せずにはいられなくなる、
そんな特徴を持つ生き物だと思うのです。
■そんなことを踏まえた上で、
自分を突き動かす小さなヒントがあるとしたら、
こんな質問が有効かもしれません。
『もし○○をしなかったとしたら、
どんな「苦痛」「痛み」が待っているか?』
という質問。
・もし、運動をしなかったら、どんな”痛み”があるのか?
(デブる、心筋梗塞、糖尿病、早死、動けない、老後の車椅子、子供と遊べない etc)
・もし、妻/夫とのコミュニケーションをしなかったら、どんな”痛み”が起こるのか?
(冷たい夫婦関係。居心地の悪さ。安らがない気持ち。家に帰りたくない etc)
・もし、勉強をしなかったら、どんな”痛み”が起こるか?
(10年後の後悔、自信喪失、自己否定、負けグセ、友人への嫉妬、諦め etc)
このように問うてみて、
その「痛み」「苦痛」を考えてみたらどうか。
恐らく「○○をしたらこうなれるかも!」よりも、
切迫感がある答えが浮かび、
「やんなきゃヤバイ感」が醸成されるのではないか、
そのように思います。
■もちろん、これだけでは、
人は行動できるわけではありません。
ここに加えて、
「今やらないとマズい」という”緊急性”
(=信頼を失う、健康を失う、顧客を失う、評価が下がる)
がなければ、なかなか動けない、
というような他の要素も加わってきます。
しかしながら、
「何かを得られるかも!」という快楽面に着目するより、
『このままじゃヤバい』
『このままだと致命傷をこうむる』
というような
【「苦痛」に着目する】
ほうが自分を動かしやすくなります。
というわけで、
「行動できない自分」がいるならば、
放置した場合の苦痛を考えてみてはいかがでしょうか。
自分を突き動かすアプローチとして
少し違った結果が生み出せるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。