発信には、どれほどの価値があるのか
(今日のお話 2011文字/読了時間2秒)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
ならびに、某IT企業の幹部職対象の
「7つの習慣」研修についての打ち合わせでした。
この会社様は2回に分けて、
事前学習、途中課題、事後学習と
”プロセスとして「7つの習慣を学ぶ」”という
取り組みをしています。
こんなことを私が言うのは憚られますが、
「7つの習慣」をただ漫然と学ぶだけでは、
場合によっては、
「イイハナシ」
で終わってしまう可能性だって、
大いにあります。
だからこそ、研修を企画する際は、
ただのイイハナシで終わらないよう、
全体の工夫をすることが重要である
そのことをひしと感じた次第です。
(T様、N様、S様、影響力を発揮すべく、
引き続きよろしくお願いいたします!)
*
さて、本日のお話です。
しばしば人事、
人材開発に関わられていらっしゃる方から、
「色々施策を打っているんですが、
なかなかリアクションがないんですよね」
という切実なご相談をいただくことがあります。
今日はそんな悩ましい状況に対して、
思うところをお伝えさせていただければと思います。
テーマは、
「発信する価値」。
それでは、どうぞ。
■先日、お世話になっているとある
人事のご責任者の方から、こんなお話を聞きました。
「”7つの習慣研修”を受けて、
自分で気をつけようととあるアクションをしてみたんです。
新しい取り組みだから、
何かリアクションあるかな、とちょっと思いましたが、
全然ないですね(汗)」
という話。
きっと、人材育成に携わる方は、
多かれ少なかれ、そのような経験をお持ちなのではないか、
そのように思います。
施策打っているのに、
色々と発信しているのに、
まるで、霧にパンチをしているように、
当たっているのか当たっていないのか、わからない。
伝えていること、取り組んでいることが、
心に響いているのか、影響を与えられているのか、
手ごたえがつかめない。
果たして、この発信に意味はあるのだろうか。
果たして、この行動は影響を与えられているのだろうか。
こう思い、悶々としたりします。
(この状況とお気持ち、非常によくわかります)
■「発信をしよう」「自分から動こう」。
そうは言うものの、リアクションがないと、
一人空回って、一人相撲をしているようで
なんだか空しくなりますよね。
そしてそんな中、追い討ちをかけるようですが、
私が強く思っていること、(いえ、寧ろ確信していること)
があるのです。
それは、
『勇気を持って発信しても、基本リアクションはない』
ということ。
例えば、
・一念発起して、大きな声で挨拶をしてみた
・オフィスの便所掃除を始めてみた
・「ありがとう」をたくさん言うようにしてみた
・メルマガを始めてみた
というように、
自分の中で画期的で、進取的で、
勇気を持った新しい行動を行ったとします。
ですが、だとしても、
「いやあ、すごいね!見直したよ」
「今日は、なんだか違うね!」
「新しい取り組み、がんばってね!」
とすぐには、残念ながら、ならない。
これが現実だと思うのです。
■私もメルマガを今日で778号発行しています。
休まず、最近は土日も書いています。
高熱が出ようか、眠かろうが、
やることが多かろうがとりあえず発信します。
そして、たまにですが、
「今日のは、改心の出来だ!
いいリアクションがありそうだ」
と思う日もあるわけです。
でも、正直な事実。
リアクションなんて、ほとんどありません。
平均して、返信があるのは、
1%あればいいのではないでしょうか。
100分の1です。
これが、現実なのです。
毎日発信していても、
正直、それが事実です。
(いいとか、悪いとかではなく、
また「返信をください」とかいう意味でもありませんので、
どうぞ、誤解されぬよう 苦笑)
■ですが、実際にお客様と会ってみると、
意外と読んでいただいているのです
そして、これもまた事実。
つまり、これのことから言えることとは、
【リアクションはなくとも、届いてはいる】
ということ。
そして、これが、これこそが
「発信をする価値」
ではないか、
そのように思うのです。
■「発信をする」ことをしても、
リアクションはないかもしれない。
でも、
「発信をしている」
という事実は、確かに届いているはずなのです。
それが、1秒でも2秒でも、
間違いなく届けた人の意識に、
あがっているはずなのです。
視界の端で、
聴覚の片すみで、
何気ない日常の中の一瞬のシーンだったとしても、
それは、誰かの目に留まり、
多少なりとも影響を与えているはず、
そのように思います
■「発信」をしても、すぐリアクションがあったり、
誰かを動かすものではないかもしれません。
でも、その行為自体は、
確実に意味はあり、
だからこそ、
何かを変えよう、
影響を与えんとするのであれば、
【期待せず、粛々と発信をする】
これが、ものすごく重要なスタンスではないか、
そのように思うのです。
「7つの習慣」では、
”第一の習慣 主体的である”において、
「主体的な人は”影響の輪(=自分が影響できること)”に集中する」
といいます。
同時に、
「主体的な人は”関心の輪(=自分が影響できないこと)”には、
時間と労力を割かない」
ともいいます。
”自分が発信すること”は、「影響の輪」であり、
”周りのリアクションがあるかないか”は、「関心の輪」です。
「影響の輪」に働きかけましょう。
粛々と、発信してまいりましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。