メールマガジン バックナンバー

778号 2016年4月1日

発信には、どれほどの価値があるのか

(今日のお話 2011文字/読了時間2秒)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

ならびに、某IT企業の幹部職対象の
「7つの習慣」研修についての打ち合わせでした。

この会社様は2回に分けて、
事前学習、途中課題、事後学習と
”プロセスとして「7つの習慣を学ぶ」”という
取り組みをしています。

こんなことを私が言うのは憚られますが、
「7つの習慣」をただ漫然と学ぶだけでは、
場合によっては、

「イイハナシ」

で終わってしまう可能性だって、
大いにあります。

だからこそ、研修を企画する際は、
ただのイイハナシで終わらないよう、
全体の工夫をすることが重要である

そのことをひしと感じた次第です。
(T様、N様、S様、影響力を発揮すべく、
 引き続きよろしくお願いいたします!)



さて、本日のお話です。

しばしば人事、
人材開発に関わられていらっしゃる方から、

「色々施策を打っているんですが、
 なかなかリアクションがないんですよね」

という切実なご相談をいただくことがあります。

今日はそんな悩ましい状況に対して、
思うところをお伝えさせていただければと思います。

テーマは、

「発信する価値」。

それでは、どうぞ。

■先日、お世話になっているとある
人事のご責任者の方から、こんなお話を聞きました。

「”7つの習慣研修”を受けて、
 自分で気をつけようととあるアクションをしてみたんです。

 新しい取り組みだから、
 何かリアクションあるかな、とちょっと思いましたが、
 全然ないですね(汗)」

という話。

きっと、人材育成に携わる方は、
多かれ少なかれ、そのような経験をお持ちなのではないか、
そのように思います。

施策打っているのに、
色々と発信しているのに、

まるで、霧にパンチをしているように、
当たっているのか当たっていないのか、わからない。

伝えていること、取り組んでいることが、
心に響いているのか、影響を与えられているのか、

手ごたえがつかめない。

果たして、この発信に意味はあるのだろうか。

果たして、この行動は影響を与えられているのだろうか。

こう思い、悶々としたりします。
(この状況とお気持ち、非常によくわかります)


■「発信をしよう」「自分から動こう」。

そうは言うものの、リアクションがないと、
一人空回って、一人相撲をしているようで
なんだか空しくなりますよね。

そしてそんな中、追い討ちをかけるようですが、
私が強く思っていること、(いえ、寧ろ確信していること)
があるのです。

それは、


『勇気を持って発信しても、基本リアクションはない』


ということ。


例えば、

・一念発起して、大きな声で挨拶をしてみた
・オフィスの便所掃除を始めてみた
・「ありがとう」をたくさん言うようにしてみた
・メルマガを始めてみた

というように、

自分の中で画期的で、進取的で、
勇気を持った新しい行動を行ったとします。

ですが、だとしても、

「いやあ、すごいね!見直したよ」
「今日は、なんだか違うね!」
「新しい取り組み、がんばってね!」


とすぐには、残念ながら、ならない。

これが現実だと思うのです。


■私もメルマガを今日で778号発行しています。

休まず、最近は土日も書いています。

高熱が出ようか、眠かろうが、
やることが多かろうがとりあえず発信します。

そして、たまにですが、

「今日のは、改心の出来だ!
 いいリアクションがありそうだ」

と思う日もあるわけです。

でも、正直な事実。

リアクションなんて、ほとんどありません。

平均して、返信があるのは、
1%あればいいのではないでしょうか。

100分の1です。

これが、現実なのです。

毎日発信していても、
正直、それが事実です。

(いいとか、悪いとかではなく、
 また「返信をください」とかいう意味でもありませんので、
 どうぞ、誤解されぬよう 苦笑)


■ですが、実際にお客様と会ってみると、
意外と読んでいただいているのです

そして、これもまた事実。

つまり、これのことから言えることとは、


【リアクションはなくとも、届いてはいる】


ということ。

そして、これが、これこそが

「発信をする価値」

ではないか、

そのように思うのです。


■「発信をする」ことをしても、
リアクションはないかもしれない。

でも、

「発信をしている」

という事実は、確かに届いているはずなのです。

それが、1秒でも2秒でも、
間違いなく届けた人の意識に、
あがっているはずなのです。

視界の端で、
聴覚の片すみで、
何気ない日常の中の一瞬のシーンだったとしても、

それは、誰かの目に留まり、
多少なりとも影響を与えているはず、

そのように思います


■「発信」をしても、すぐリアクションがあったり、
誰かを動かすものではないかもしれません。

でも、その行為自体は、
確実に意味はあり、

だからこそ、
何かを変えよう、
影響を与えんとするのであれば、


【期待せず、粛々と発信をする】


これが、ものすごく重要なスタンスではないか、
そのように思うのです。


「7つの習慣」では、
”第一の習慣 主体的である”において、

「主体的な人は”影響の輪(=自分が影響できること)”に集中する」

といいます。

同時に、

「主体的な人は”関心の輪(=自分が影響できないこと)”には、
 時間と労力を割かない」

ともいいます。


”自分が発信すること”は、「影響の輪」であり、

”周りのリアクションがあるかないか”は、「関心の輪」です。


「影響の輪」に働きかけましょう。

粛々と、発信してまいりましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

【本日の名言】 行いは俺のもの、批判は他人のもの。
俺の知ったことではない。

勝海舟

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