遠い風景でなく、足元のぬかるみを見よ
(今日のお話 1437文字/読了時間1分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また夜はジムでの体力測定と、
ならびに11キロのランニングを実施。
私の体はどうやら上半身が「虚弱」らしく、
鍛える必要がある、と言われました(汗)
とはいえ100キロマラソンが控えているので、
ランニングマシンの「ヒル(山)」モードで一時間走りました。
登り坂的な負荷がかかったため、
太ももが今日どこかでつる気がします。
商談中でないことを祈ります。
*
さて、本日のお話です。
今日は、
「学びをイイハナシで終わらせない」
というテーマで
お伝えさせていただければと思います。
それでは、どうぞ。
■先日の話です。
あるお客様とのアポイントで
「7つの習慣を受講した後、
どのように活用していくのか」
について、お客様とディスカッションをしました。
そして、現在の受講者の状況を
聞かせていただいたところ、
残念ながらできていないことが判明。
(まあ、よくある話なのですが、)
もちろん、学んだことで
知識としては残っているのです。
「あの、時間管理の話、よかったよね」
「やっぱり主体性、大事だよね」
「WinWinの姿勢、大切にしたいよね」
しかしながら、
”学んだ7つの習慣を実行すること”
すなわち、
”「知っている」を「している」状態にすること”
は、言うは易し行うは難しで
なかなかに難しいものだ、と改めて痛感しました。
ただ受講しただけでは、なかなか全部できない、
悔しいですが、これが現実なのだと思います。
習慣化、実践、この種の悩みは
研修、教育の永遠のテーマなのでしょう。
■さて、では「実践できない理由」には
どんな要因があるのでしょうか。
おそらくその要因は様々でしょうが、
ひとつ、思うことがあります。
それは、
『抽象的な学びを、
日常の課題に置き換える訓練ができていない』
ことだと思うのです。
学んだ内容が
”イイハナシ”であればあるほど、
「知って満足」という状況になりがち。
だからこそ、
「じゃあ、あなたはそれを、
悩ましい日常にどう活かすの?」
と問うてみても、すぐに答えが出てこない。
(聞いて満足してしまうから)
■イイハナシを語ることも大事です。
「主体性を発揮しよう」
「WinWinを目指そう」
「チームのビジョンが大事だ」
このように考えること、そして語ることは
間違いなく大事ですし、意識も変わり、良い影響があります。
ですが、同時に、
そんな学んだ”イイハナシ”を、
・忙殺される毎日の時間管理や、
・いつも文句を言ってくる部下とのコミュニケーション、
・帰りが遅いことを愚痴る妻(または夫)との関係性
こんな「日常の痛み」にどう活かすか、
このことを学びの瞬間、瞬間考え続け、
「具体的に実践するとしたら何ができるか?」
と一生懸命考えることは、
それイイハナシを語る以上に、
更に重要なことである、
そう思うのです。
■先日読んだ本に、
”今を変えるためには、
『遠い風景でなく、足元のぬかるみを見る』
ことである”
という表現がありました。
すなわち、
抽象的なイイハナシで満足せず、
常に具体的に「わたしの日常の課題」に紐付けて考えること、
この思考習慣を身につけることが、
学びを結果につなげ、今を変えていく上で、
非常に重要な、欠かせない能力である、
そのように強く思います。
最後に、ひとつ、具体的な方法のアイデアを。
研修でもセミナーでも、
1、ノートをとるときは左半分を学んだイイハナシをまとめる。
2、右半分は、日常にどう活かすか思いついたことを書く、
これだけでも良いトレーニングになると思います。
よろしければ、お試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。