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761号 2016年3月15日

遠い風景でなく、足元のぬかるみを見よ

(今日のお話 1437文字/読了時間1分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

また夜はジムでの体力測定と、
ならびに11キロのランニングを実施。

私の体はどうやら上半身が「虚弱」らしく、
鍛える必要がある、と言われました(汗)

とはいえ100キロマラソンが控えているので、
ランニングマシンの「ヒル(山)」モードで一時間走りました。

登り坂的な負荷がかかったため、
太ももが今日どこかでつる気がします。

商談中でないことを祈ります。



さて、本日のお話です。

今日は、

「学びをイイハナシで終わらせない」

というテーマで
お伝えさせていただければと思います。

それでは、どうぞ。

■先日の話です。

あるお客様とのアポイントで

「7つの習慣を受講した後、
 どのように活用していくのか」

について、お客様とディスカッションをしました。

そして、現在の受講者の状況を
聞かせていただいたところ、
残念ながらできていないことが判明。
(まあ、よくある話なのですが、)

もちろん、学んだことで
知識としては残っているのです。

「あの、時間管理の話、よかったよね」
「やっぱり主体性、大事だよね」
「WinWinの姿勢、大切にしたいよね」

しかしながら、
”学んだ7つの習慣を実行すること”

すなわち、

”「知っている」を「している」状態にすること”

は、言うは易し行うは難しで
なかなかに難しいものだ、と改めて痛感しました。

ただ受講しただけでは、なかなか全部できない、
悔しいですが、これが現実なのだと思います。

習慣化、実践、この種の悩みは
研修、教育の永遠のテーマなのでしょう。


■さて、では「実践できない理由」には
どんな要因があるのでしょうか。

おそらくその要因は様々でしょうが、
ひとつ、思うことがあります。

それは、

『抽象的な学びを、
日常の課題に置き換える訓練ができていない』

ことだと思うのです。

学んだ内容が
”イイハナシ”であればあるほど、
「知って満足」という状況になりがち。

だからこそ、

「じゃあ、あなたはそれを、
悩ましい日常にどう活かすの?」

と問うてみても、すぐに答えが出てこない。
(聞いて満足してしまうから)


■イイハナシを語ることも大事です。

「主体性を発揮しよう」
「WinWinを目指そう」
「チームのビジョンが大事だ」

このように考えること、そして語ることは
間違いなく大事ですし、意識も変わり、良い影響があります。

ですが、同時に、
そんな学んだ”イイハナシ”を、

・忙殺される毎日の時間管理や、
・いつも文句を言ってくる部下とのコミュニケーション、
・帰りが遅いことを愚痴る妻(または夫)との関係性

こんな「日常の痛み」にどう活かすか、

このことを学びの瞬間、瞬間考え続け、
「具体的に実践するとしたら何ができるか?」
と一生懸命考えることは、

それイイハナシを語る以上に、
更に重要なことである、

そう思うのです。


■先日読んだ本に、

”今を変えるためには、

『遠い風景でなく、足元のぬかるみを見る』

ことである”

という表現がありました。

すなわち、

抽象的なイイハナシで満足せず、
常に具体的に「わたしの日常の課題」に紐付けて考えること、

この思考習慣を身につけることが、
学びを結果につなげ、今を変えていく上で、
非常に重要な、欠かせない能力である、

そのように強く思います。


最後に、ひとつ、具体的な方法のアイデアを。

研修でもセミナーでも、

1、ノートをとるときは左半分を学んだイイハナシをまとめる。
2、右半分は、日常にどう活かすか思いついたことを書く、

これだけでも良いトレーニングになると思います。

よろしければ、お試しください。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 知るだけでは足りない。
それを使わなければいけない。
願うだけでは足りない。
それを実行しなければいけない。

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