短期的な改善よりも、長期的な完治を目指す
(今日のお話 1994文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日はお休みを頂き、
こんこんと眠り続けておりました。
(ご連絡をいただいた皆様、ご迷惑をおかけいたしました)
色々と最近飛ばしすぎたせいもあるのですが、
実は2週間ほど前から、
ある持病の根治療法を行い始めました。
その副作用により、
体調のバランスを崩してしまった、
ということも原因だったかと。
ちなみに、私が抱えているある持病というのは、
”アトピー性皮膚炎”なるもの。
今日は私の持病の告白(?)も含め、
療養するに当たって思うところ共に、
「短期的な改善よりも、長期的な完治を」
というテーマで、思うところを
ご共有させていただきたいと思います。
かなり私のプライベートの話ですが、
それでは、どうぞ。
■さて、一つのご参考までに、
この”アトピー性皮膚炎”なるものがどんなものか、
少しだけご説明させてください。
(マニアックな話ですので、
ご興味のない方は、お読み飛ばし下さいませ)
そもそもアトピーとは何か。
調べてみると、こんな説明が出てきます。
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【アトピーの語源・由来】
ギリシャ語の”atopos”という言葉に由来し、
その意味は、「奇妙なこと」とされている。
また別の意味としては「とらえどころのない」
「場違いな」という意味も持つ。
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のこと。
病気なのに、「奇妙なこと」
「とらえどころがない」という表現。
それくらい、未だ
”良くわかっていない病気”なのです。
現に、このアトピーという病、
今から50年ほど前には、
”子供の病気で、大人になれば自然と直る”
というのが通説でした。
しかしながら、現代の疾患率を見てみると、
2008年のアトピー性皮膚炎の患者は、
710万人おり、またその内5%が成人の患者。
なぜ成人患者が増えたのか、
その原因を一つさかのぼってみると、
「ステロイド治療薬」
の登場が一つの原因ある、というのが、
一説となっております。
このステロイド治療薬、非常に効き目がありました。
短期的に炎症を劇的に抑えることができるのです。
しかし、副作用もありました。
長期的に使用すると、
・肌の萎縮が起こる
・肌が薄くなり、バリア機能が低下する
・使えば使うほど、効かなくなる(より強い薬が必要になる)
という副作用。
しかし、短期的に楽になる。
だからひどくなるとステロイドを使う。
効かなくなり、また強いステロイドを使う。
そうして、この薬に頼る内に、
「ステロイド依存症」と呼ばれる状態になる。
そうこうして、完治しないアトピーが増え、
約20年間で成人型アトピーが5倍に増えた。
このように、ある皮膚疾患を研究する専門家は、
分析しています。
■そして実は、私も同じような
「ステロイド依存症」
なのです。
このステロイド薬なるものに頼った状態を、
約15年近く続けてきています。
良くなったり、悪くなったりを繰り返し、
今までやってきました。
しかしながら、
よくよく考えてみると、
・症状が悪くなる度に薬に頼っている
・だんだんと年を追うごとに悪化していく
・一時的に改善はするけど完治はしない
という状態が15年間。
おかしいな、と思ってはいたのです。
しかし、短期的に楽になるから、
これを繰り返し続ける選択をしてきました。
こんな状態は、まるで
「臭いモノにとりあえず蓋をしている」、
ようなもの。
決して健全な状態ではない・・・。
どこかでそんなことを感じて、
何とかしなければいけない、そう思っていたのです。
そして、
何とか根治を目指そう、と決意したのが、
2週間ほど前でした。
これまでの、
”短期的は改善はするが、長期的には治らない”
という状態から決別すべく、です。
■ちなみに、私と同じ状態になっている方は、
たくさん、日本中に存在しているようです。
それはおそらく、私たちは心理的に、
どうしても、
”1年後の1万円よりも、今日1000円をほしがる”
というように、
”長期よりも短期”というように、
短期的な視点ばかりに目が行く傾向があるからでしょう。
特に病は辛いですから、
「今楽になりたい」というのは当然の欲求とも思えます。
だから、短期に目が行くことは、
悪いことではないと思います。
例えば仕事でも、
今日の目標を達成できず、
1年後の目標を語ることはできませんから。
ただ、思うのが、
【短期”だけ”を見すぎて、”長期”が疎かになってないか】
という視点は常に持っておく必要があるのでは、
と今回、強く、強く思ったのです。
例えば、
今が楽しいから、ケータイゲームにハマり続ける。
今が楽だから、なんとなくドラマを見て時間を潰そう。
今ほしいから、欲しいものは見境なく買う。(貯金はせずに、)
そんな風に、「今の欲求」「今の利益」だけ、
を見続けたとしたら。
5年後、10年後、15年後、
自分の状態はどうなっているだろうか、
そう考えたときに、
空恐ろしいものを感じたのです。
■短期はもちろん大事。
しかし、それだけではいけません。
『長期も考えながら、短期も考える』、
こういった姿勢が大切なのではないか、
そう強く思います。
「7つの習慣」でも、
世の成功者(豊かな人生を歩んだ人達)が実践している
”効果性の本質”を、次のように表現しています。
成功するためには(豊かな人生を歩むには)、
『今欲しい結果を、将来更なる良い結果につながるように得ること』
である、と。
今日投資した勉強の時間が、
今日の目標達成にも役立つと共に、
視野を広げ、将来にも更に役立つ知識になるように、
今日培った人間関係が、
未来に大きな人脈として育ち、
更なる実りを与えてくれるように、
”短期だけ”でなく、”長期”も見据えながら、
「逓増する人生(ちょっとずつ増えていく人生)」
を目指していきたい、
そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。