”怒り”をコントロールするには、本を読むこと
(今日のお話 1350文字/読了時間1分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日はアンガーマネジメントのセミナー。
土日色々と動きすぎたせいか、
体調を壊してしまい、本日は家で療養中。
(気がついたらお昼でございました。
健康って本当に大事ですね))
*
さて、本日のお話です。
アンガーマネジメントで、
「怒りのコントロール方法」
として、非常に面白いお話が紹介されていました。
本日は、その内容を
ご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■以前から問題になっている体罰問題。
ある教育委員会が、
体罰をしてしまった教師に対して、
「なぜ体罰をしたか?」についてその理由を質問したそうです。
すると、約半数の教師から出てきた答えが、
「言葉が出てこなくて、手を出してしまった」
という回答だったそう。
また、
”最近の子供がキレやすくなっている”、
という説に対して、アンガーマネジメント協会の理事である安藤氏は、
このように推察を話されていました。
「最近の子供はボキャブラリーが減っています。
「自分の感情を表す言葉」を持たなくなった、
そのように感じるのです。
何かあれば、
ヤバイ、ウザい、そしてキレる。
美味しいものを食べたときも、「やばい~」
うれしかったときも、「ヤバイ!」
腹が立つときも、「まじ、やばい」
みたいなイメージ。
しかし、人は、言葉を使って思考します。
そして言葉は思考に影響を与え、
思考は行動に影響を与えます。
だから、自分の感情を表す語彙がなく、
その怒りを適切に言葉に表し、相手にぶつけるボキャブラリーがないと、
自分の中にある”キレる”という言葉(行動)を選択せざるを得ない。
だから、ある限界を超えたときに、
「マジやばかったから、キレちゃったよ」
と衝動的な行動をとるのではないか、
そんな風に感じるのです。」
■若者の「ヤバイ」発言は、
なんとなくわかる気がしますね。
私もこういった会話、しばしば耳にします。
さて、上記の安藤氏の体罰の話、
ボキャブラリーの少なさと怒りの関係、
これら話から、あることが言えそうです。
それは、
「怒り」と「言葉」は密接に関わっており、
だからゆえに、「怒りをマネジメントする方法」とは、
【自分の”怒り”を表現するボキャブラリーを持つこと】
である、ということなのです。
自分の感情が刺激されたとき、
それを適切に表現することができれば、
自分の状態を客観的に見つめることができます。
自分は無償にイライラしている。
地団駄を踏みたい思いだ。
相手に憤りを感じている。
理不尽さを感じている。
怒りで頭が真っ白になりそうだ。
もし”怒り”を適切に表現できるボキャブラリーを持っていたとしたら、
少なくとも「キレる」という言葉しかないより、
自分の状態を客観視できることは
間違いないと思われます。
また、もし何かしらの形で
”相手に怒りを表現する”という場合も、
ボキャブラリーを持っていれば、
衝動(物を投げる、壊す、たたく)に頼る割合が減る、
ということも言えそうです。
■人は、”怒り”という感情に支配されると、
つい衝動的に、破壊的な言動をしてしまいます。
しかし、壊したものは元に戻りません。
だからこそ、
そのときの自分の言葉と行動を、
上手にコントロールする必要がある。
アンガーマネジメント協会の安藤氏は
「自身のボキャブラリーを増やすこと」
がそのための、一つの方法であると語ります。
つまり、怒りをマネジメントするトレーニングとして、
【怒りをマネジメントするには、本を読むこと】
(そしてボキャブラリーを増やすこと)
ことが効果的である、という話に繋がるわけです。
「7つの習慣」では、”第一の習慣 主体的である”において、
『刺激と反応の間にスペースを空ける』
ことが自立した人間になるため必要な能力である、
といいます。
これは、まさしく、”怒り”を感じたときに、
一歩立ち止まって行動すること、そのものです。
そして、そうするためは、人が持つ
「自覚(自分自身を客観的に見つめる力)」
を発揮することが大事である、
というのです。
そして、客観的に自覚するためには、
やっぱり思考するための道具である言葉が関わってくるのです。
・・・と、いうわけで、
もし「怒りっぽくて悩んでいる」という方がいらっしゃったら、
「読書習慣」を強化するのもよい手かもしれません。
知識もついて、一石二鳥ですしね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。