”怒り”は、○○○という考えから生まれる
(今日のお話 1974文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
本日は土日開催の
「7つの習慣」特別公開コースの2日目。
皆様、貴重な休みの時間を使って、
学びに勤しんでおられます。
和気藹々としているものの、
やはり人が休んでいるときに敢えて
自己投資の活動をする人は、
非常に気持ちも前向きで素敵な方が多いものだと、
密かに感じている次第です。
また午前中は
「アンガーマネジメント」のセミナーもあり、
先ほど半蔵門の本社から品川の会場まで行き、
聴講してまいりました。
さて、本日は、
先ほど聞いたばかりの
「アンガーマネジメント」
について、なるほどなと感じたことを、
皆様にもご共有させていただければと思います。
それでは、どうぞ。
■”怒り”という感情は誰にでもある感情ですね。
「喜怒哀楽」という言葉があるように、
怒りだけでなく、色々な感情あるからこそ、
人は人らしくありえるのでしょうし、
大げさなようですが、
人生の面白みも感じられるようにも思います。
しかし、なぜゆえに
「アンガー(怒り)」のみ
「マネジメント」をする必要があるのか。
「ハッピーマネジメント(喜)」もなければ、
「ラッキーマネジメント(楽)」もなければ、
「サッドマネジメント(哀)」もない。
(語呂が悪いとか、なんだか胡散臭いから、
という理由はさておき、)
しかし怒りというものだけは、
どうやら自分でコントロールできたほうがよさそうだ。
これはなぜか、と問われると、
その理由の一つとして、
「怒り」という感情は
『何かを”壊す”ことができるから』
という理由が挙げられるそうです。
■確かに、ありますよね。
「カッとなって言ったあの一言で、
人間関係が壊れ、口も利いてくれなくなった」
「ムシャクシャして八つ当たりした携帯が、
真っ二つになった(そして二度と使えなくなった。)」
「腹が立って本を蹴ったら、足の小指をぶつけて、
悶絶し、余計腹が立った」(→私の体験談)
など。
”腹が立って”
”カッとして”
これで失敗したことがある人は、
おそらく、なかなかの人数いらっしゃるのではないかと思います。
では、こんな怒りをマネジメントするために、
どうすればよいのでしょうか。
これについて、アンガーマネジメント協会の、
代表理事の安藤俊介氏は、こんなお話をされていました。
それは、
怒りをマネジメントするには、
「最初に”怒る”という現象を、正しく理解することである。」
■なぜ”怒る”のか。
”怒り”とは何で発生するのか。
その原因は一言で言うと、
『怒り = ~べき』
という図式に集約される、
とのことでした。
すなわち、
”理想”と”現実”のギャップを
大きく感じたときに、怒りが発生する、と。
ちょっとわかりづらいので、
具体例を出します。
例えば、私の場合、
テニスでミスをしたとき、腹が立ちます。
その気持ちは、こんな感じ。
「なんでこんな簡単な球でミスをするんだ!」
(自分はもっとできるはず、
簡単に返すべきなのに、という自分に対する怒り)
はたまた、朝の満員電車で、
鞄を背中に背負って乗る人の後ろに行き、
荷物で潰されたときなども腹が立ちます。
気持ちとしては、
「鞄は前に抱える”べき”だろう。
気を遣いなさいよ!」
みたいな。
おそらく人によって
大なり小なり許容範囲の差はありこそすれ、
「自分なりの当たり前」や
「~すべき」
というのを持っているおり、
腹が立つときというのは
多くの場合、自分の中の”べき”を
侵害されたときであるのだと思います。
■しかし、ここで気をつけることがあるわけです。
それは、
『自分の中の”べき”は、相手と違う』
ということ。
私は鞄を前に抱える”べき”と思いましたが、
当然、そんなこと気にしない方もいます。
セミナーが10:00スタートとして、
”通常くるべき”時間を、
10分前が当たり前、とする人もいれば、
いやいや5分前くらいでしょう、という人もいれば、
お金を払っているんだから5分くらい遅れてもOK、
という人もいる。
それぞれ、自分の中の
”べき”を持っていて、
その人と自分との意見の違いで腹を立ててしている、
こんな『怒りの構造』が、
意識せずとも私たちの中に存在しているようなのです。
■もちろん、だからといって、
「自分の当たり前」を変えましょう、
といっても、そんな簡単な話ではありませんし、
できるものでもないと思います。
ただ、怒っている原因を客観的に見て、
『自分が怒っている原因は、
自分の”べき”と、相手の”べき”が違うことだ』
と認識することができたら、
ただ「腹が立つ」より上手に怒りに向き合えるのではないか、
と思うのです。
7つの習慣でも、
「パラダイム」という言葉がありますが、
そこでもこんな風に紹介されています。
”私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、
私たちのあるがままに世界をみているのだ”
(by スティーブン・R・コヴィー)
自分の見方、相手の見方、
柔軟に捉えていきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。