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745号 2016年2月28日

”怒り”は、○○○という考えから生まれる

(今日のお話 1974文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

本日は土日開催の
「7つの習慣」特別公開コースの2日目。

皆様、貴重な休みの時間を使って、
学びに勤しんでおられます。

和気藹々としているものの、
やはり人が休んでいるときに敢えて
自己投資の活動をする人は、
非常に気持ちも前向きで素敵な方が多いものだと、
密かに感じている次第です。

また午前中は
「アンガーマネジメント」のセミナーもあり、
先ほど半蔵門の本社から品川の会場まで行き、
聴講してまいりました。

さて、本日は、
先ほど聞いたばかりの

「アンガーマネジメント」

について、なるほどなと感じたことを、
皆様にもご共有させていただければと思います。

それでは、どうぞ。

■”怒り”という感情は誰にでもある感情ですね。

「喜怒哀楽」という言葉があるように、
怒りだけでなく、色々な感情あるからこそ、
人は人らしくありえるのでしょうし、

大げさなようですが、
人生の面白みも感じられるようにも思います。

しかし、なぜゆえに

「アンガー(怒り)」のみ
「マネジメント」をする必要があるのか。

「ハッピーマネジメント(喜)」もなければ、
「ラッキーマネジメント(楽)」もなければ、
「サッドマネジメント(哀)」もない。

(語呂が悪いとか、なんだか胡散臭いから、
 という理由はさておき、)

しかし怒りというものだけは、
どうやら自分でコントロールできたほうがよさそうだ。

これはなぜか、と問われると、
その理由の一つとして、
「怒り」という感情は

『何かを”壊す”ことができるから』

という理由が挙げられるそうです。


■確かに、ありますよね。

「カッとなって言ったあの一言で、
 人間関係が壊れ、口も利いてくれなくなった」

「ムシャクシャして八つ当たりした携帯が、
 真っ二つになった(そして二度と使えなくなった。)」

「腹が立って本を蹴ったら、足の小指をぶつけて、
 悶絶し、余計腹が立った」(→私の体験談)

など。

”腹が立って”
”カッとして”

これで失敗したことがある人は、
おそらく、なかなかの人数いらっしゃるのではないかと思います。

では、こんな怒りをマネジメントするために、
どうすればよいのでしょうか。

これについて、アンガーマネジメント協会の、
代表理事の安藤俊介氏は、こんなお話をされていました。

それは、

怒りをマネジメントするには、

「最初に”怒る”という現象を、正しく理解することである。」


■なぜ”怒る”のか。
”怒り”とは何で発生するのか。

その原因は一言で言うと、

『怒り = ~べき』

という図式に集約される、
とのことでした。

すなわち、
”理想”と”現実”のギャップを
大きく感じたときに、怒りが発生する、と。

ちょっとわかりづらいので、
具体例を出します。

例えば、私の場合、
テニスでミスをしたとき、腹が立ちます。

その気持ちは、こんな感じ。

「なんでこんな簡単な球でミスをするんだ!」

(自分はもっとできるはず、
 簡単に返すべきなのに、という自分に対する怒り)

はたまた、朝の満員電車で、
鞄を背中に背負って乗る人の後ろに行き、
荷物で潰されたときなども腹が立ちます。

気持ちとしては、

「鞄は前に抱える”べき”だろう。
 気を遣いなさいよ!」

みたいな。


おそらく人によって
大なり小なり許容範囲の差はありこそすれ、

「自分なりの当たり前」や
「~すべき」

というのを持っているおり、

腹が立つときというのは
多くの場合、自分の中の”べき”を
侵害されたときであるのだと思います。


■しかし、ここで気をつけることがあるわけです。

それは、

『自分の中の”べき”は、相手と違う』

ということ。

私は鞄を前に抱える”べき”と思いましたが、
当然、そんなこと気にしない方もいます。

セミナーが10:00スタートとして、
”通常くるべき”時間を、

10分前が当たり前、とする人もいれば、
いやいや5分前くらいでしょう、という人もいれば、
お金を払っているんだから5分くらい遅れてもOK、

という人もいる。

それぞれ、自分の中の
”べき”を持っていて、
その人と自分との意見の違いで腹を立ててしている、

こんな『怒りの構造』が、
意識せずとも私たちの中に存在しているようなのです。


■もちろん、だからといって、

「自分の当たり前」を変えましょう、

といっても、そんな簡単な話ではありませんし、
できるものでもないと思います。

ただ、怒っている原因を客観的に見て、

『自分が怒っている原因は、
 自分の”べき”と、相手の”べき”が違うことだ』

と認識することができたら、
ただ「腹が立つ」より上手に怒りに向き合えるのではないか、

と思うのです。

7つの習慣でも、
「パラダイム」という言葉がありますが、
そこでもこんな風に紹介されています。

”私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、
 私たちのあるがままに世界をみているのだ”

(by スティーブン・R・コヴィー)

自分の見方、相手の見方、

柔軟に捉えていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 もし一方だけが悪いのだったら、
喧嘩は長く続くまい。

ラ・ロシュフーコー

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