ワ〇ミ時代の苦い経験から学ぶ、時間管理の原則
(今日のお話 1882文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
また久しぶりに体重計にのってみたら、
1年前に比べて10キロ近く痩せていることが判明。
ここまで来ると、
ちょっと自分で心配になります。
もうちょっと食べようと思った昨夜。
仕事を楽しく頑張るためにも、
やっぱり健康は大事です。
*
さて、本日のお話です。
4月が近づいてきて、
新入社員研修の実施に向けて、
打ち合わせをする機会が増えてまいりました。
その中で出てきた課題の一つが、
「優先順位付けが出来ない」
(緊急なことに飛びつく)
という話になり、
ディスカッションを重ねる中で、
私自身の、若かりし頃の失敗体験を思い出しました。
今日は、私の過去の失敗体験から、
「本当に大切なことを優先させる」
重要性について、
思うところを共有させて頂きたいと思います。
(恥を忍んで、)
それでは、どうぞ。
■私が新入社員で入った会社は、
ワタミという飲食チェーン(当時)。
もう10数年以上前になりますが、
そこで店長候補として入社したのが、
私の最初のキャリアでした。
そして、そこでの初めての上司が、
「森永さん」(仮)という店長でした。
彼は当時35歳。
元々夜の世界(?)で働いていたらしく、
ちょっとチャラい人でしたが、
アルバイトからの人望はある方でした。
また非常に「飲み」が好き。
そのため、新入社員の私と、
もう一人の私の同期女性社員を伴って、
「よし、今日は終わり。飲みに行くぞ!」
と夜な夜な誘われる、
(午前2時過ぎから朝まで汗)
そんな毎日でした。
■ある日の事。
その日は木曜日だったのですが、
いつもよりお客様の入りが多く、
片付け、そして翌日のスタンバイ
(料理の「仕込み」=事前準備、のこと)
が遅れていました。
私はキッチン内で、
コックコートを着て、翌日の準備を
バタバタとしています。
あと1時間半は終わるまでにかかりそうな様子。
そして、午前2時。
森永店長がホールから、
いつものごとくキッチンを覗きます。
森永店長 「よし、紀藤!飲みに行くぞ!」
私 「いや、今日はちょっと・・・(まだ終わってないんだけどな)」
森永店長 「いいよ!いこう、いこう!」
私 「・・・はい。」
意志の弱い私。
こんなやりとりを何回か繰り返し、
結局飲みにいくことに。
頭の中には、
「準備がまだ終わってない・・・」
とやり残した事が気になりがら、
朝5時、6時と過ぎ、明け方に自宅へ帰宅。
■そして翌日お昼過ぎ。
少し早く出社したものの、
実際出勤してみると、
急に1名のアルバイトが急遽欠勤。
15~17時にやらなければいけない
営業オープン前の”仕込み”が益々増えてしまいました。
今日は、金曜日。
まずい、このままだと、
準備ができないまま、オープンを迎えてしまう。
”花金”に準備不足で突入すると、
大変なことになってしまう。
そんな焦りのまま、
ばたばたと準備をするものの、
結局、l準備が完了できないまま開店時間を迎えることになりました。
そしてそんなときに限って、
なぜか早い時間から、大量の入店。
準備が出来ていないキッチンは、
大混乱となりました。
ピークタイムに、お客様から
料理の遅延によるクレームの嵐。
森永店長が、ブチ切れて
キッチンへ駆け込みます。
森永店長 「どうなっているんだ!」
私 「スミマセン。
昨日、飲みに誘われて、今日欠勤があって、
準備ができてなくて・・・(その他言い訳)」
そして森永店長がこの一言。
「おまえ、準備できてなければ、
俺の誘いくらい、断れよ!
それがキッチン責任者のお前の仕事だろうが!」
と。
■この時、私は、「そうですか、」と素直に反省するより、
「いや、断ったけど、あなたが強引に誘ったからじゃん」
というようにみたいに、”他責”にしていた気がします。
しかしながら、今振り返って思えば、
その時最優先すべきことだったとのは、
キッチン責任者として、
「金曜日に向けてキッチンの準備」
であることは、間違いなかったし、
森永店長の言う通り「店長の誘いの飲み」は
断るべきだったわけです。
もしくは、後1時間待ってください、
と勇気を持っていっておけばよかった。
少し経ち、冷静になって、
そう思って反省した、
そんな失敗経験があります。
■私たちは、ともすると、
”偉い人に言われたから(緊急だから)”
”すぐやらねばいけないから”
と、優先順位を考えず、
条件反射的に対応してしまう事が、
ままあるような気がします。
「重要なこと」
があるのに、そこをないがしろにして、つい
「緊急なこと」
に飛びついてしまう。
そしてその後、余計忙しくなったり、
痛い想いをしたりする。
そんなこと、あるように思うのです。
■現代は、たくさんの”すべきこと”が
雨あられと降ってくる、そんなビジネス環境。
でも、そんな状況だからこそ、
新入社員だけでなく、どんな年次の人も、
【この仕事は、果たして本当に重要だろうか】
と自分に問いかけ、選別する「思考習慣」
「時間管理(出来事管理)のフィルター」を
常に持っておくことが重要なのではないか、
そのように思ったのです。
当時のほろ苦い過去を思い出しながら。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。