「お金じゃないよ、やりがいが大事だよ」というけれど
(今日のお話 1706文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は「キャリア研修」の2回目。
一昨日に引き続き、皆さま積極的に参加頂き、
お持ち帰り頂いたことも多かったようです。
そして、夜からは
あるセミナーでご縁を持たせて頂いた人たちと勉強会でした。
本当に、色んな専門分野の人がたくさんいて、
自分自身もっと勉強しないとな、と気を引き締めた次第。
*
ちなみに、昨日の「キャリア研修」は
自らのキャリアを考えるにあたって、
「今の役割を変革(transform)してみる」
という一風変わったワークをやっていただきました。
私もこの考えを初めて知ってから
”自分自身の役割意識”を変えようとしてきました。
例えばこんなイメージでしょうか。
”目標達成する営業”
↓
”3億売ってお客様の企業文化を変革するコンサルタント”
みたいな感じ。
(あくまでも、イメージです。
本当はちょっと恥ずかしいので内緒です)
「たかだかそんなことで、、、」
と思われるかも知れませんが、
これが結構効くのです。
自らの視座を高く持つと、
「何をすべきか」また「何をしないでおくべきか」、
の発想が変わり、それに応じて選択する行動もが変わってきます。
だからゆえに、同じ肩書きでも、
仕事が昨日の延長だったとしても、
「役割意識を高める」
ことで、もっと良い方向に
変えられることは多いのだろうな。
と、改めて考えさせられました。
■さて、前置きが長くなりましたが、
本日のお話です。
昨日のキャリア研修において、
人事の役員の方とランチをしながら、
「仕事の中のお金の立ち位置」
について興味深いお話を聞かせて頂きました。
「なるほどな」と共感いたしましたので、
本日はそのお話について
ご共有させて頂ければと思います。
■さて、突然ですが質問です。
”「お金」が働くモチベーションになっている人”
どれくらいいらっしゃいますでしょうか?
おそらくどこかの地主とか、
資産家などで、もうお金なんていらねえ的な人以外は、
食べるために働き、養うために働き、
生活するために働く、という方も多いはず。
私も自信を持って
”「お金」が一つのモチベーションになっている”
と断言できます。
■しかし、こと「働く」
ということについて語るのであれば、
「お金だけ」
をモチベーションにすると、
成果を生み出す上で、ある意味、
危険であると言われるのです。
こんな実験があります。
モチベーションの専門家として知られる
ダニエル・ピンク博士がこんな実験をしました。
それは「壁にろうそくを設置する」という実験。
用意されたものは、ろうそくと、
紙の箱に入った画鋲。
多くの人は、画鋲でろうそくを止めようとしたり、
ろうで溶かして壁に付けようとします。
この実験のポイントは、
”「画鋲が入った紙をろうそくの台にする」
というアイデアを思いつくかどうか”
なのですが、この実験を通じて
面白いことがわかりました。
それは、
”「他の人より早く解けたら、お金をあげます」としたグループ”
と、
”「お金はあげません」としたグループ”
に分けて実験をしたとき。
面白いことに、
”「お金をあげる」と言ったグループの方が、
正解までに時間がかかった”
という結果になったそうです。
つまり、極端に言えば、
”お金によって、クリエイティブな仕事が出来なくなった(!)”
と言えるわけです。
どうやら、人の心理として、
「お金だけ」になると思考が短絡的になり、
逆に「お金以外」の部分が動機となると
クリエイティブな思考になる、
そんな特徴があるそうです。
■そう考えると、
「お金じゃないよ、やりがいが大事だよ」
「お金よりも、大切なことがある」
など、綺麗事と言われそうな話にも
根拠があるように感じます。
「自分がいい仕事をしている」と情熱を持ち、
それに対する評価を周りの人からしてもらえた時、
クリエイティブないい仕事が出来て、
良い結果ができるのでしょう。
■「お金」は大事だし、
それがなければ生活できません。
しかし、
新しいことを生み出すことを求められる
知識労働社会で働く今、
自分にとって、
『お金を超えた「やりがい」「意義」は何なのか』
を見つけ出すことが、
良い結果を生み出すことになるのでしょう。
「お金だけ」でない、自らのモチベーション、
ぜひ探していきたいものです。
(とはいいながら、やっぱりお金も欲しいですけどね笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。